情処プロマネ対策 午後I強化塾 Vol.14
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┏━┓ 情報処理試験プロマネ対策 発行日:2008/06/23
┃ ┣┓ 午後I試験 強化塾
┗┳┛┃
┗━┛ 〜事例問題への対応力を強化します〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.14
発行者:テレコムリサーチ 佐藤( http://pm.tlcm.jp/ )
(注)本稿は等幅フォントでの参照を前提として記載しています。罫線
などがずれて表示される場合は、ブラウザ及びビューアのフォン
トを等幅フォントに変更されることをお勧めします。
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│●メールマガジンの趣旨
└──────────────────────────────────
情報処理技術者試験プロジェクトマネージャの、午後I試験(事例
問題)への対応力をつけるためのメルマガです。
過去問題の解説や、問題を解くための学習方法について掲載します。
また、プロマネの基礎知識や、筆者造作の模擬試験なども掲載しま
す。午後I試験の強化を重点テーマとして考えていますが、試験全
般に関する話題も取り上げていきます。
単なる受験対策ではなく、受験対策そのものを楽しんで行えるよう
にしたいと考えています。
2008年度 秋のプロマネ試験にむけて情報発信していきます。
┌──────────────────────────────────
│●今回の目次
└──────────────────────────────────
(1)プロマネ午前II試験の<超早>予想問題集!
第6回 出題テーマ:進捗管理
(2)試験解答パターンの学習
第10回 【問題掲載】No.24、No.25、No.26を掲載
(3)頻出用語の学習
第7回 【用語掲載】No.25〜No.28を掲載
(4)編集後記
┌──────────────────────────────────
│(1)プロマネ午前II試験の<超早>予想問題集!
└┬────┬────────────────────────────
│第 6回│出題テーマ:進捗管理
└────┴────────────────────────────
本講座では、H21年度春季から出題される、午前II試験に対応し
た内容を掲載します。
具体的には、テーマに沿った模擬試験(選択式)を掲載し、その後
解説をします。模擬試験は、筆者が考えたものなので、当然ながら
本番の試験で出題されることを保証するものではありませんが、模
擬試験で実力をつけておけば、実際の試験でも応用を利かすことが
できると考えます。
ちなみに現行の試験制度においても、この知識は無駄にはならず、
むしろ有効に活用できると思います。特に、論文作成時に用いるこ
とで、より具体的な論述ができると思います。
第5回の今回は、「進捗管理」からの出題です。
【問1】難易度:I
プロジェクト・スケジュールを策定する手順に関する記述のうち、
最も適切なものはどれか?
ア.現在稼働可能な人員および、おおよその作業期間を前提条件と
して、作業工程まで細分化したスケジュールを策定する。納期
に間に合わせるための方策としては、残業を第一に検討する。
イ.はじめにWBSのワークパッケージ単位に、おおよその所要期
間を定め、次に人的資源のアサインを行い、スケジュールとし
て定義する。アクティビティの細分化は、プロジェクト実行後
に担当メンバによって実施したほうが詳細な作業洗い出しが可
能になる。制約条件への対応については、プロジェクト実行後
に動きながら修正していくことで、迅速な開発を心がける。
ウ.はじめにWBSを細分化してアクティビティを定義し、次にア
クティビティの作業順序を設定する。その後、アクティビティ
に必要な資源の洗い出し、所要期間の見積もりを行い、最後に
納期や予算の制約を満足するための方策を盛り込んで、スケジ
ュールを策定する。
エ.プロジェクトの要求事項をもとに、作業を細分化してWBSを
作成する。WBSを作成する場合は、すべての作業が洗い出さ
れていることを確認する。
【問2】難易度:II
WBSやアクティビティの細分化に関する記述のうち、誤っている
ものはどれか?  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
ア.作業を細分化する場合、求める成果物だけでなく、成果物を作
成するために必要なレビューや調査作業などを含めたほうが、
作業の漏れがなくなるのでよい。
イ.詳細に作業を分割することで、作業の実行のしやすさ、見積も
りの精度が向上するので、作業はできるだけ細分化したほうが
よい。
ウ.プロジェクト終盤の作業については、プロジェクト当初に詳細
に細分化することができないが、プロジェクトが進行するにつ
れて情報が集まり、次第に精度の高い計画を策定できるように
なる。
エ.ワークパッケージだけでは、詳細な日々の作業計画を策定でき
ないことが多々あるので、ワークパッケージを、更に詳細なア
クティビティと呼ばれる単位に細分化する。
【問3】難易度:II
クリティカル・パスのスケジュール短縮方法に関する記述のうち、
誤っているものはどれか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ア.クラッシングは、クリティカル・パス上のタスクにより多くの
人的資源を割り当てて早期完了を図る手法であり、どのような
作業にでも有効な方法である。
イ.ファスト・トラッキングは、タスクの依存関係を変更し、先行
タスクの作業完了を待たずに後続タスクを開始する方法であり、
場合によっては後続タスクの手戻り作業が発生し、短縮効果が
減少することがある。
ウ.リスク駆動型の作業計画とは、リスクの高い作業から着手する
ことで、早期に作業内容を明らかにする方法であるが、スケジ
ュール短縮効果というよりは、主にスケジュール遅延の防止効
果を期待して用いられる。
エ.CPM(Cretical Path Method)とは、スケジュールを短縮す
る際に、コスト最小で短縮できるタスクを求める方法である。
この場合、特急時間と特急費用という考え方を用いる。
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【解答】
問1:ウ
問2:イ
問3:ア
【解説】
●問1(参考文献:[1])
プロジェクトのスケジュールを策定する順番を問う問題です。スケ
ジュール策定の順番はPMBOKでは以下となります。
(1)アクティビティの定義
(2)アクティビティ順序設定
(3)アクティビティ資源見積もり
(4)アクティビティ所要期間見積もり
(5)スケジュール策定
大まかな流れとしては、WBSをアクティビティに細分化、アクテ
ィビティごとの順序、資源、所要期間の見積もり、となります。ア
クティビティごとに見積もった期間を集積して、スケジュールとし
ています。よく見られる、トップダウン的な「エイヤー」で決定さ
れるものではないということを理解しておきましょう。
ア.は、稼働可能人員および納期を前提条件として受け入れ、それ
に間に合うようなスケジュールを作る、というニュアンスが強く読
み取れます。このようにして無理に作成されたスケジュールは根拠
がなく、予定どおりに実行することは難しいでしょう。また、納期
への対応策として残業を第一に検討していることも適切とは言えま
せん。
イ.は、アクティビティの細分化は、プロジェクト実行後に行って
いる点が適切ではありません。プロジェクトが開始された後にやる
べき作業を洗い出し、想定以上になった場合でも、すでに納期は決
定されていますので、変更が容易ではありません。本来であれば、
細分化された作業の積み上げでスケジュールを決定することが望ま
れます。
ウ.は、正しい記述です。よって、ウが正解です。
エ.は、WBSの作成ルールを解説しています。内容自体は正しい
のですが、スケジュールの策定という観点からは、やるべき作業が
不足しています。WBSを作成することだけがスケジュールの作成
ではありません。
アクティビティを見積もって、その集積でスケジュールを策定する
と言いましたが、現実的には納期がプロジェクト開始前に決まって
いることが多いと思います。ですから、すべてのプロジェクトで、
ボトムアップ的な納期の設定が可能だとは言えません。
ただし、この場合でも、ボトムアップ的なスケジュール策定は効果
を発揮します。ボトムアップで見積もられた期間が納期を超えてい
た場合、普通にプロジェクトを進めても納期を守れないということ
がわかるからです。
そこで、納期以内に間に合わせるために次のような内容を検討しま
す。
・スコープを削減できないか
・段階的稼働を実施できないか
・予算(人的資源を含む)を拡大できないか
・実装を簡略化できないか(機能の等級を低くする)
・部品を外部購入できないか(作りこみ量を削減する)
...などなど
これらを検討することで、超過期間を削減していくことが、スケジ
ューリングの醍醐味ではないでしょうか。これをやらず、進捗が遅
延すれば単に残業でカバーするような人海戦術にたよってばかりで
は、プロジェクト・メンバは疲弊してしまうでしょう。
●問2(参考文献:[1]、[2])
作業の細分化に関する知識を問う問題です。多少実務向きの問題か
もしれません。選択肢を順に解説します。
ア.は、作業を細分化する場合に、成果物(プロダクト・スコープ)
のみではなく、作業内容(プロジェクト・スコープ)も含めるべき、
という内容です。成果物ばかりで構成された作業計画では、「何を
作るのか」は明確になっても、「どうやって作るのか」が抜け落ち
た計画になってしまいます。
プロジェクト・スコープは、成果物というゴールまで、どのように
してたどり着くかを示す道標と考えられます。このような道標を明
確にしないままプロジェクトを開始しても、手戻りや品質不良が多
発し、進捗は停滞するでしょう。事前にプロジェクトの全体像を描
き、成果物を作成するための作業をきちんと計画することで、大き
な作業手戻りや進捗遅延が発生するリスクを最小化できます。
よって、ア.は正しい記述です。
イ.ですが、確かに細分化することで、作業の実行のしやすさ、作
業に求められる資源、期間などの見積もりの精度は向上します。し
かし、過剰な細分化は、非生産的な管理を生み出すことにつながり
ます。
極端な例ですが、1時間刻みの詳細なスケジュールを策定し、都度
実績を報告していたのでは、管理作業によって圧迫されてしまい、
生産性が落ちてしまうでしょう。
このように、過剰な細分化は非生産的な管理につながりますので、
適切な詳細度で細分化することが重要です。
本記述は誤りですので、イ.が正解になります。
ウ.は、段階的詳細化についての正しい説明です。段階的詳細化の
定義を以下に示します。
・段階的詳細化(PMBOKガイド[1]より引用)
プロジェクトの進捗に従い、入手情報がより詳細で具体化し、得
られる見積もりの精度が向上するに従って、計画を継続的に改善
および詳細化していくこと。計画プロセスを繰り返すことによっ
て、精度と完成度が更に高い計画を作成できる。
エ.は、進捗管理における「アクティビティの定義」プロセスを解
説したもので(プロマネ試験範囲では「詳細レベルタスクの定義」
プロセスとして記述されています)、正しい内容になっています。
●問3(参考文献:[2])
クリティカル・パスのスケジュール短縮方法に関する問題です。選
択肢を順に解説します。
ア.は、クラッシングに関する記述です。クラシングとは、クリテ
ィカル・パス上のタスクにより多くの人的資源を割当てて早期完了
を図るか、生産性を向上させるための資源(ツールなど)を用いて
早期完了を図る手法です。
クラッシングのために追加投入する要員は、クリティカル・パス以
外を担当するメンバを当てたり、新規要員を確保したりします。た
だし作業の質によっては、単に要員を追加する人海戦術では効果が
ない場合があります。クラッシングを用いる場合は、作業の必要ス
キルなどの前提条件を考慮します。また、費用対効果も考慮しなけ
ればなりません。通常、工数やツールなどを追加投入して作業期間
を短縮する場合は、それに見合った費用が必要です。費用を追加す
ることで、より多くの期間短縮を図れるタスクに絞って、クラッシ
ングを行います。このための手法はCPM(Critical Path Method)
と呼ばれています。
選択肢では、「クラッシングはどんな作業にも有効である」と記載
されていますが、解説にあるように、単なる人海戦術では効果の低
い作業もあります。よって、この記述が誤りであり、ア.が正解と
なります。
イ.は、ファスト・トラッキングに関する説明です。ファスト・ト
ラッキングとは、タスクの依存関係を変更し、先行タスクの作業完
了を待たず、後続タスクを部分的にでも開始して、作業期間を短縮
する方法です。
ファスト・トラッキングでは、後続タスクを並列的に開始するため、
先行タスクの作業結果次第では、作業の手戻りが発生する可能性が
あります。このリスクをよく検討し、なるべく手戻りの発生しない
作業をファスト・トラッキングします。
選択肢の記述は正しい内容です。
ウ.は、リスク駆動型の作業方針について説明しています。説明は
正しい内容です。リスク駆動型の作業方針は、リスクを抱えたまま
作業をするよりは、スケジュールの短縮が見込まれると考えられま
すが、通常は、早期のリスク洗い出しによる作業遅延の予防を目的
として用いられます。
エ.は、CPMについての説明です。CPMとは、プロジェクト期
間を短縮する際に、コスト最小で短縮できるタスクを求める手法で
す。CPMを用いることで、クラッシングを行う際に、どの作業に
追加工数を投入すれば、費用対効果が最も優れているかを判断でき
ます。選択肢の記述は正しい内容です。
参考文献:
[ 1] PMI, PMBOKガイド3版, 2004年
[ 2] 佐藤 創, システム開発現場のプロジェクトマネジメント教
科書, テレコムリサーチ, 2008年
今回はここまでです。
どうでしょう、知識の棚卸に役立ちましたでしょうか。
┌──────────────────────────────────
│(2)試験解答パターンの学習
└┬────┬────────────────────────────
│第10回│【問題掲載】No.24、No.25、No.26
└────┴────────────────────────────
過去問題を一問一答形式に編集し直して、短時間に解答を行うのが、
「試験解答パターンの学習」です。これは、過去問題を解くために
まとまった時間を確保しなくても良いように工夫した学習方法で、
繰り返し解くことで過去問題の出題傾向を体感的に理解できます。
問題と解答を繰り返し眺めるだけでも効果がありますので、これか
らプロマネの試験勉強を始めようとする初学者にも適した学習方法
です。
今週の問題です。
問題の下に考えるヒントを掲載しています。その後、解答例を記載
します。
/********************************************
* 今週の問題 *
********************************************/
【問題:No.24】
プロジェクトマネージャは、総合テスト環境を前倒しして構築し、
総合テストの前工程の結合テストには間に合うように提供するよう
指示した。
これによって総合テストを円滑に進めるために期待したメリットは
何か?
【問題:No.25】
請負契約のシステム開発において、客先の変更要求による影響で、
ある機能が要件を満たさなくなった。
この機能の改修費用について、開発側は追加費用の請求を行った。
しかし、客先は開発側の責任であるとして追加費用を認めなかった。
開発側と客先のプロジェクト推進者は何度も折衝を重ねたが合意に
は至らなかった。このままだと開発工程に重大な影響が出ると考え
られる。
この際、開発側のプロジェクトマネージャが取るべき、こう着状態
の打開策は何か?
【問題:No.26】
請負契約で受注したシステム開発の外部設計工程にて、オンライン
処理において性能目標が達成できるか、性能評価を実施するように
客先より要請があった。
現時点で可能な性能の評価方法は何か?
/********************************************
* 今週の問題のヒント *
********************************************/
【ヒント:No.24】
環境構築をなぜ前倒ししたか?を考えれば素直に答えが出てくるの
ではないでしょうか。実務的な問題ですので、経験豊富な方であれ
ばすぐに思いつくでしょう。
【ヒント:No.25】
交渉が遅々として進まない、典型的な例です。担当者どうしでラチ
があかなければ、次にとる手は・・・?
【ヒント:No.26】
これも実務的な問題です。外部設計工程で実施できる性能評価方法
には何があるのか、技術的・および経験則的な観点から回答する問
題です。
/********************************************
* 今週の問題の解答例 *
********************************************/
以下に解答例を掲載します。
解答の方向性が一致しており、主要なキーワードが盛り込まれてい
れば正解となります。すべての語句が一致している必要はありませ
ん。複数の解答例が記載されているものは、いずれの解答でも正解
であることを示しています。
【解答例:No.24】(H17問4設問1 を参考にした問題)
・総合テスト環境の不具合を早期発見でき、総合テスト環境の品質
を確保できる
・総合テスト環境の不具合等による、スケジュール遅延リスクを減
少できる
・要員が総合テスト環境に慣れることで、効率的に総合テストを進
められる
【解答例:No.25】(H17問3設問2-(2) を参考にした問題)
・解決案を上位管理者に提案して折衝への参加を要請する
・上位管理者へ状況を報告し、解決策を協議する
【解答例:No.26】(H17問3設問1-(1) を参考にした問題)
・プロトタイプやシミュレータを作成して評価する
・過去類似プロジェクトのシステム性能から類推して評価する
・開発規模(またはFP数)や現時点での制約条件等を机上見積も
りして評価する
いかがでしたか?ご自身の解答と方向性は合っていましたか?
┌──────────────────────────────────
│(3)頻出用語の学習
└┬────┬────────────────────────────
│第 7回│【用語掲載】No.25〜No.28
└────┴────────────────────────────
午後I試験の模範回答で繰り返し用いられる用語をまとめて、覚え
るのが「試験解答パターンの学習」です。頻出用語とその用法を覚
えることで、制限字数以内に解答を作成する時間が短縮されます。
毎回4個づつ用語を掲載していきます。「頻出用語」では、用語の
区分(用語、言い回し、抽象化)や、用語の意味、用語を使用する
ケースと使用例を示します。
用語の区分の説明:
・用語 :午後I試験の解答としてよく用いられる語句のこと
・言い回し:事象や状況を説明する表現方法のこと
・抽象化 :物事や事象の本質を端的に言い表す表現方法のこと
┌───┬─────┬────────┬─────────────┐
│用語の│用語 │意味 │使用ケースと使用例 │
│区分 │ │ │ │
├───┼─────┼────────┼─────────────┤
│抽象化│納期遅延 │納期に間に合わな│進捗の遅れが納期に影響を与│
│ │ │ないこと │える場合に用いる │
│ │ │ │(例)要件変更による納期遅延│
│ │ │ │のリスク │
├───┼─────┼────────┼─────────────┤
│抽象化│把握する │知識や状況などを│物事を理解する場合に全般的│
│ │ │全般的に理解する│に用いることができる │
│ │ │こと │(例)仕様検討に必要な支援ツ│
│ │ │ │ールの機能を把握することが│
│ │ │ │できる │
│ │ │ │(例)タイムリに進捗を把握で│
│ │ │ │きる │
├───┼─────┼────────┼─────────────┤
│用語 │挽回 │遅れを取り戻すこ│進捗状況を回復する場合に用│
│ │(ばん回) │と │いられる。「挽」は、ひらが│
│ │ │ │なでも良い。 │
│ │ │ │(例)進捗をばん回する │
├───┼─────┼────────┼─────────────┤
│用語 │標準生産性│組織で定められた│(例)新人が担当するため、標│
│ │ │基準となる生産性│準生産性よりも悪化すること│
│ │ │の指標のこと │が考えられる │
└───┴─────┴────────┴─────────────┘
┌──────────────────────────────────
│(4)編集後記
└──────────────────────────────────
「総表現社会のサービス提供者とは、
”表現そのものの制作によってではなく、表現されたコンテンツ
の加工・整理・配信を事業化する”
人たちで、(中略) Web2.0 はそういう方向性を技術面からさらに
後押しするものだ」
(引用:梅田望夫, ウェブ進化論, ちくま新書, 2006年)
先日仕事で、ほとんど知識のない分野の調べ物をしていました。知
らない単語や概念をウェブで調査したのですが、”こんなものはさ
すがに載っていないだろう”と思えることまでウェブに載っていま
した。
そこで改めて感じたのが「ウェブの情報量の甚大さ」です。
現在は、だれしもが低コストでウェブサイトやブログを通じて情報
を発信することができる時代です。また、分野か業界に特化して、
専門的な情報を扱うサイトもたくさんあります。これを、引用した
書籍では「総表現社会」と呼んでいます。
総表現社会ではウェブの情報量が甚大になり、情報を求める側とし
ては非常に便利な世の中になりました。しかし、情報を開示する側
はどのようなメリットがあるのでしょうか。
冒頭の引用にあるように、情報発信自体が低コストでできるように
なった社会では、「情報を発信すること」そのものの価値は小さく
なっていくと思われます。その代り、玉石混合の情報の渦の中から
「玉」を整理して提供したり、関連する分野の情報を加工して連結
させたり、個人が興味のある情報をピンポイントで配信したりする
ことで付加価値を生み出す事業が主流になることでしょう。
現在主流なのは、情報を公開することでサイトにトラフィックを集
め、そのトラフィック目当ての広告主から料金をもらって広告を掲
載するというビジネス・モデルです。
しかし、これだけだというのでは面白みが少ないように思います。
(面白みというのは、私の個人的な好奇心を指しています)
ウェブが進化していって、はじめに突き当たったのが「広告」であ
っただけであり、今後、どのような鉱脈を見つけ出すかは自由なの
です。
ウェブ広告事業は、グーグルがパイオニアですが、それ以外の分野
はまだまだ未開拓だと考えることもできます。ある意味、こんな自
由で野心的な時代に、エンジニアとして生きていることは「面白い」
ことなのではないでしょうか。
IT業界は厳しい労働環境などもあり、心身面のストレスを抱える
方も多いでしょうが、このように「未来に待っている面白さ」を、
自分自身の手で探究できるのも、エンジニアだからこそではないで
しょうか。
連日の残業でお疲れの皆様、たまには壮大な「夢」を描いてワクワク
し、「夢」を話し合える同志と語り合うことをお勧めします。
今回も最後までお読みくださってありがとうございました。
メルマガについてご意見・ご感想お待ちしていますのでお気軽にお
願いします。
(メルマガ筆者:佐藤)
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発行者:株式会社テレコムリサーチ 佐藤 創
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