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情報処理試験プロジェクトマネージャの受験者必読!プロジェクトマネージャ試験に合格した筆者が、午後I試験の対応力を集中的に強化する方法を解説します!プロマネの基礎知識講座や、模擬試験などのコンテンツもあり情報満載です。

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2008/05/19

情処プロマネ対策 午後I強化塾 Vol.9

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━┓       情報処理試験プロマネ対策    発行日:2008/05/19
┃ ┣┓        午後I試験 強化塾
┗┳┛┃
 ┗━┛    〜事例問題への対応力を強化します〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.9
発行者:テレコムリサーチ 佐藤( http://pm.tlcm.jp/ )

(注)本稿は等幅フォントでの参照を前提として記載しています。罫線
  などがずれて表示される場合は、ブラウザ及びビューアのフォン
  トを等幅フォントに変更されることをお勧めします。

┌──────────────────────────────────
│●メールマガジンの趣旨
└──────────────────────────────────
 情報処理技術者試験プロジェクトマネージャの、午後I試験(事例
 問題)への対応力をつけるためのメルマガです。
 過去問題の解説や、問題を解くための学習方法について掲載します。
 また、プロマネの基礎知識や、筆者造作の模擬試験なども掲載しま
 す。午後I試験の強化を重点テーマとして考えていますが、試験全
 般に関する話題も取り上げていきます。

 単なる受験対策ではなく、受験対策そのものを楽しんで行えるよう
 にしたいと考えています。
 2008年度 秋のプロマネ試験にむけて情報発信していきます。


┌──────────────────────────────────
│●今回の目次
└──────────────────────────────────
 (1)プロマネ午前II試験の<超早>予想問題集!
    第1回 出題テーマ:プロジェクトマネジメント知識体系

 (2)試験解答パターンの学習
    第5回 【問題掲載】No.9、No.10、No.11を掲載

 (3)頻出用語の学習
    第2回 【用語掲載】No.5〜No.8を掲載

 (4)編集後記
        〜仕事を面白くする、ということ〜



┌──────────────────────────────────
│(1)プロマネ午前II試験の<超早>予想問題集!
└┬────┬────────────────────────────
 │第 1回│出題テーマ:プロジェクトマネジメント知識体系
 └────┴────────────────────────────

 情報処理技術者試験の制度がH21年度春季から変更になることは
 ご存じでしょうか。

 以前よりIPAなどでアナウンスされていたのでご存じの方も多い
 と思います。では、高度系の午前試験が、午前Iと午前IIに分割さ
 れることはご存知でしょうか?

 午前Iでは、現在の午前試験のように高度系で共通の知識を問う試
 験で、今後も免除の制度があります。しかし、午前II試験は試験区
 分毎に専門的な知識を問う試験で、免除の制度はありません。

 この午前II試験とは、プロジェクトマネージャの知識を問う試験
 (選択式)になります。ですから、プロジェクトマネジメントの知
 識をインプットしなければならなくなります。

 今までの試験では、プロジェクトマネジメントの知識体系や、管理
 技術知識の詳細などまでは理解せずとも、過去問題を繰り返し解き、
 実務経験を生かせば合格することができました。

 ですがH21年度からは、知識としてプロジェクトマネジメントの
 体系や、細かな管理技術も問われることになります。つまり、今ま
 で以上に勉強量が増えることを示唆しています。
 (ただし制度改定で、プロジェクトマネージャの午後試験は多少容
  易化する傾向になるようです)

 ちなみに、午前II試験は25問出題され、制限時間は40分とされ
 ています。


 本稿では今まで「プロマネ基礎知識講座」において、基礎知識とし
 てプロジェクトマネジメントを紹介していましたが、H21年度春
 季からの試験制度改定を見越した内容に変更したいと思います。

 具体的には、あるテーマに沿った模擬試験(選択式)を掲載し、そ
 の後解説をしようと考えています。模擬試験は、筆者が考えたもの
 なので、当然ながら本番の試験で出題されることを保証するもので
 はありませんが、模擬試験で実力をつけておけば、実際の試験でも
 応用を利かすことができると考えます。

 言わば、「メルマガ初、午前II試験対策を開始!」ということなの
 でしょうが、まあ、プロジェクト管理に特化している点と、模擬試
 験を掲載する点を除けば、現行の午前試験対策とそれほど趣は変わ
 らないかな、と思っています。

 よって講座名称を、

  「プロマネ基礎知識講座」

   から

  「プロマネ午前II試験の<超早>予想問題集!」

 に変更いたします。

 (ちなみに今年の秋のプロマネに合格すれば、今後午前II試験を受
  験しなくてもよいので、今年の受験者は増える予感がしますね。
  そういう意味でも、午前II試験対策は 超早(ちょっぱや) ですね)


 第1回の今回の出題テーマは、「プロジェクトマネジメント知識体
 系」です。プロジェクトマネジメントの知識体系を理解せずに、個
 別の知識を理解しても、それは点の理解です。点と点を結びつけ、
 総合的で体系的な理解をするには、プロジェクトマネジメント全体
 の知識が必要です。

 本テーマでは、プロジェクトマネジメントに特有の考え方などを問
 います。

 ちなみに現行の試験制度においても、この知識は無駄にはならず、
 むしろ有効に活用できると思います。特に、論文作成時に用いるこ
 とで、より具体的な論述ができると思います。


【問1】難易度:I

 米国PMIが発行するPMBOK(Project Managemant Body of 
 Knowledge)ガイドにて定められている、プロジェクトマネジメント
 の知識領域として誤っているものはどれか?
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ア.プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント

 イ.プロジェクト総合マネジメント

 ウ.プロジェクト・タイム・マネジメント

 エ.プロジェクト品質マネジメント


【問2】難易度:I

 プロジェクト計画を策定する手順について、最も適切なものはどれ
 か?

 ア.スケジュールの策定 → 費用計画の策定 → WBSの策定
    → アクティビティの定義

 イ.WBSの策定 → アクティビティの定義 → スケジュールの策定
   → 費用計画の策定

 ウ.WBSの策定 → アクティビティの定義 → 費用計画の策定
   → スケジュールの策定

 エ.WBSの策定 → スケジュールの策定 → アクティビティの定義
   → 費用計画の策定


【問3】難易度:II

 プロジェクトマネジメントで用いられる、段階的詳細化に関する記
 述のうち、最も適切でないものはどれか?
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ア.不確実性の高い作業を行う場合に、担当者にリアルタイムに進
   捗状況をヒアリングした。

 イ.プロジェクト開始当初は将来の詳細な計画を、精度高く見積れ
   ないので、プロジェクトの進行と同時に計画プロセスを繰り返
   し実行して、計画を詳細化することが望ましい。

 ウ.プロジェクト・フェーズの開始時に、担当者を集め、フェーズ
   の作業計画が正しいかを再度検討した。

 エ.未来の不確実性があるため、大規模プロジェクトほど、事前に
   プロジェクト計画を完全に策定することは容易ではない。


【問4】難易度:I

 プロジェクト・スコープ・マネジメントに関する記述のうち、適切
 なものはどれか?

 ア.他の知識領域を統合し、競合する目標や代替案間のトレード・
   オフを検討する。

 イ.プロジェクトに関するリスクの識別、分析、対応、監視コント
   ロールを行う。

 ウ.プロジェクトを所定の期日までに完了させるために、スケジュ
   ールの作成とその監視コントロールを行う。

 エ.プロジェクトを成功させるために必要な作業を過不足なく洗い
   出し、また、作業項目の変更や追加の監視コントロールを行う。



 解答と解説は、PRの後に記載します。



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【解答】
 問1:イ
 問2:イ
 問3:ア
 問4:エ

【解説】
 ●問1
 PMBOKの基本を問う問題です。PMBOKでは、プロジェクト
 マネジメントを実行するために必要な知識を、9つの知識領域に分
 割して定義しています。知識領域ごとに扱うテーマ、管理技術が異
 なります。9つの知識領域は以下になります。

 ┌────────┬────────────────────────┐
 │知識領域    │概要                                           │
  ├────────┼────────────────────────┤
  │プロジェクト統合│他の知識領域やプロセスを統合するための知識領域。│
 │マネジメント    │競合する目標や代替案間のトレード・オフを行う。 │
 ├────────┼────────────────────────┤
  │プロジェクト・ス│プロジェクトを成功させるために必要な作業を過不足│
 │コープ・マネジメ│なく洗い出すことを、確実に遂行するための知識領域│
  │ント        │。                                      │
 ├────────┼────────────────────────┤
  │プロジェクト・タ│プロジェクトを所定の時期に完了させるために必要な│
  │イム・マネジメン│知識領域。                               │
  │ト          │                                                │
 ├────────┼────────────────────────┤
  │プロジェクト・コ│プロジェクトを承認済みの予算内で完了するために必│
  │スト・マネジメン│要な知識領域。                           │
  │ト          │                                                │
 ├────────┼────────────────────────┤
  │プロジェクト品質│プロジェクトで確保すべき品質を規定し、遂行するた│
  │マネジメント  │めに必要な知識領域。                     │
 ├────────┼────────────────────────┤
  │プロジェクト人的│プロジェクト・チームを組織化し、マネジメントする│
  │資源マネジメント│ための知識領域。                                │
 ├────────┼────────────────────────┤
  │プロジェクト・コ│プロジェクト情報の生成、収集、配布などをタイムリ│
  │ミュニケーション│に、かつ確実に行うための知識領域。              │
  │・マネジメント │                                                │
 ├────────┼────────────────────────┤
  │プロジェクト・リ│プロジェクトに関するリスクを識別、分析、対応、監│
  │スク・マネジメン│視コントロールする知識領域。                    │
  │ト          │                                                │
 ├────────┼────────────────────────┤
  │プロジェクト調達│プロジェクト遂行に必要な製品、サービスを外部から│
  │マネジメント    │調達する知識領域。                              │
 └────────┴────────────────────────┘
  ※参考:PMBOKガイド第3版(PMI)、システム開発現場のプロジェクト
      マネジメント教科書(佐藤創/テレコムリサーチ)

 ここに定義されていないのは、イ.の「プロジェクト総合マネジメ
 ント」です。よってイ.が正解になります。


 ●問2
 プロジェクト計画を策定するおおまかな流れを問う問題です。プロ
 ジェクトマネジメントのプロセス・フローを理解していれば正解で
 きる問題です。

 プロジェクト計画の策定では、はじめにプロジェクトのスコープを
 決定します。スコープとは、文字通り範囲のことで、プロジェクト
 で作成する成果物を定義したり、制約条件を検討したりします。
 
 そして、検討した結果をWBS(Work Breakdown Structure)にま
 とめます。WBSは、プロジェクトで行う作業を階層的に示したも
 ので、階層が1つ下がるたびに作業がより詳細になっていきます。

                    ┌──────┐
          │システム開発│         :第1階層
          │プロジェクト│
                    └──┬───┘
        ┌────────┼────────┐
  ┌──┴───┐  ┌──┴───┐  ┌──┴───┐
 │ 受注管理 │ │ 需要予測 │ │ 在庫管理  │:第2階層
 │サブシステム│ │サブシステム│ │サブシステム│
  └──┬───┘  └──────┘  └──────┘
        ├──────┬──────┬─────┐
  ┌──┴─┐  ┌──┴─┐  ┌──┴─┐  ┌─┴─┐
 │基本計画│ │外部設計│ │内部設計│ │製造  │:第3階層
  └────┘  └────┘  └────┘  └───┘

          図.WBSの例


 次に、具体的な作業項目を洗い出します。これは、作成されたWB
 Sをもとに、より詳細な、アクティビティと呼ばれる作業を定義す
 ることです。

 その後プロジェクトのスケジュールを策定し、最後に費用計画をま
 とめます。費用計画は、策定されたスケジュールの個々の作業の所
 要コストを積算して求めますので、最後に実行します。

 ア.は、プロジェクトのスコープを定義するまえにスケジュールの
 策定を行っているので誤りです。ですが、現実的にはプロジェクト
 のスコープを定義せずに、エイヤーでスケジュールを策定してしま
 うケースも多々あるのではないでしょうか?スコープを定義せずに
 策定したスケジュールは、やるべき作業が漏れているため、後々に
 大幅な作業手戻りが発生してしまい、納期を大幅に超過するでしょ
 う。

 ウ.は、費用計画を策定してからスケジュールを作成しているので
 誤りです。費用は、スケジュールに基づいて積算されるものであり、
 値に根拠のない費用計画は現実的ではありません。ちなみにここで
 言う費用計画とは、具体的なプロジェクトのコストベースラインと
 しての費用計画です。プロジェクトの初期で概算費用を見積ること
 とは違います。

 エ.はアクティビティを定義する前にスケジュールを作成している
 ので誤りです。アクティビティまで定義するからこそ、精度の高い
 スケジュールが作成できるのです。


 ●問3
 段階的詳細化とは、PMBOKでは以下のように定義されています。

 ・プロジェクトの進捗に従い、入手情報がより詳細で具体化し、得
  られる見積りの精度が向上するに従って、計画を継続的に改善お
  よび詳細化していくこと。計画プロセスを繰り返すことによって、
  精度と完成度が更に高い計画を作成できる。
  (引用:PMBOKガイド第3版(PMI) )

 つまり、プロジェクト開始当初は将来のことを精度高く見積ること
 ができない(精度高く計画することができない)ので、プロジェク
 トの進行とともに、得られる情報が具体的になってきたら、再度計
 画プロセスを実施して、計画の精度と完成度を向上させるというこ
 とです。

 段階的詳細化は、プロジェクト・フェーズ単位に行う方法が一般的
 です。プロジェクトをフェーズ(工程)に分割し、1つのフェーズ
 をサブ・プロジェクトとみなし、プロジェクトマネジメント・プロ
 セス(立ち上げ→計画→実行→監視コントロール→終結)を実行し
 ます。
 
 そして1つ目のフェーズが完了し、2つ目のフェーズに着手した際
 に、再度プロジェクトマネジメント・プロセスを実行するという手
 法です。

 ア.は、不確定要素の高い作業の進捗を確認するために細かくヒア
 リングをしたというだけであり、計画を策定しなおしてはいないた
 め、段階的詳細化とはニュアンスが異なります。

 イ.とウ.は、段階的詳細化の最たるものです。

 エ.は、一見段階的詳細化とは無関係のように感じますが、段階的
 詳細化は、プロジェクトにおける未来の不確実性に起因して発生し
 た手法です。よって、段階的詳細化に関する記述として適切です。


 ●問4
 問1の解説を参照してください。



 今回はここまでです。
 どうでしょう、知識の棚卸に役立ちましたでしょうか。
 次回は個別の知識領域にテーマを絞って出題します。



┌──────────────────────────────────
│(2)試験解答パターンの学習
└┬────┬────────────────────────────
 │第 5回│【問題掲載】No.9、No.10、No.11
 └────┴────────────────────────────

 過去問題を一問一答形式に編集し直して、短時間に解答を行うのが、
 「試験解答パターンの学習」です。これは、過去問題を解くために
 まとまった時間を確保しなくても良いように工夫した学習方法で、
 繰り返し解くことで過去問題の出題傾向を体感的に理解できます。
 
 問題と解答を繰り返し眺めるだけでも効果がありますので、これか
 らプロマネの試験勉強を始めようとする初学者に適した学習方法で
 もあります。

★今回は、3つの問題と解答例を掲載します。今までは、出題した問
 題の解答を翌週のメルマガで発表していましたが、今回からは解答
 も同時に掲載します。その方が、読者のみなさまの学習が効率化す
 ると考えてのことです。

-----前回の解答例---------------------------------------------

 まずは先週の問題の解答例から掲載します。
 解答の方向性が一致しており、主要なキーワードが盛り込まれてい
 れば正解となります。すべての語句が一致している必要はありませ
 ん。複数の解答例が記載されているものは、いずれの解答でも正解
 であることを示しています。

【解答例:No.7】

・両システムで同一のテストを行い、処理結果が同じであることを確
  認する作業
・両システムの処理結果を突き合わせる作業


【解答例:No.8】

・テストする機能に対して、テストケースの網羅性がどの程度確保さ
 れているかを確認する


 いかがでしたか?ご自身の解答と方向性は合っていましたか?
--------------------------------------------------------------


 ここからが今週の問題です。
 問題の下に考えるヒントを掲載しています。その後、解答例を記載
 します。

 /********************************************
   * 今週の問題                               *
   ********************************************/

【問題:No.9】
 現在結合テスト工程の終盤を迎えているプロジェクトの、プロジェ
 クトマネージャであるA氏は、システムに組み込んでいるベンダが
 提供したプログラムにバグがあることを発見した。

 本システムでは、X機能、Y機能、Z機能を実現しているが、ベン
 ダが提供したプログラムを用いて実現しているのは、X機能とY機
 能である。

 A氏は、ベンダにプログラムの修正を依頼し、その後の作業計画を
 以下のように決めた。

 ・ベンダからの修正プログラムを適用し、X機能とY機能の結合テ
  ストをやり直す
 ・上と並行して、Z機能の結合テストをやり直す
 ・すべての結合テストが完了してから、総合テストを行う

 A氏はZ機能の結合テストも行うことにした。このテストで確認す
 べき観点はなにか?


【問題:No.10】
 A社のWebシステム開発プロジェクトでは、開発や保守の効率化
 を図るために、開発支援ツールを導入することにした。

 開発支援ツールは、市販のものをいくつか候補として選定し、プロ
 ジェクト会議で決定された。開発支援ツールは、Webの画面表示
 機能やデータベースの検索機能などを、簡単なプログラミングによ
 って実現する機能を持っている。

 本プロジェクトのプロジェクトマネージャであるB氏は、これまで
 に経験してきたWebシステムの開発と比較して、本システムの開
 発は次の点でリスクが大きいと考えた。

 ・サーバのCPU負荷やメモリ使用率が、用意したリソースの想定
  範囲内であるか
 ・オンライン機能の応答時間が、設定した目標値の範囲内であるか

 B氏が、これまでに経験してきたWebシステム開発と比較して、
 リスクが大きいと考えた理由は何か?


【問題:No.11】
 A社では、現行システムのハードウェアの保守期限が来年の7月に
 迫っていた。このため、現行システムの機能をそのまま、新システ
 ムに移行する計画が持ち上がっていた。

 この移行プロジェクトのプロジェクトマネージャに任命された、情
 報システム部のB氏は、現行システムを運用しているサービス企画
 部と打ち合わせを行った。

 サービス企画部からは、”新システムの機能は、現行システムと同
 じであるため、後は情報システム部ですすめてください”という話
 があった。

 B氏は、現行システムの設計書やプログラムから仕様を確認しよう
 としたが、仕様がドキュメントとして残っておらず、プログラムの
 構成管理も不適切であることがわかった。また、他に参考にできる
 情報もなかった。

 B氏は、このままの進め方では、新システムの外部設計において、
 プロジェクト推進上のリスクがあると考えた。そこで、B氏はサー
 ビス企画部に対応を要請し、了承を得た。

 B氏の考えた、プロジェクト推進上のリスクとはどのようなものか?
 また、サービス企画部へ要請した対応とはどのようなものか?


 /********************************************
   * 今週の問題のヒント                       *
   ********************************************/

【ヒント:No.9】
 バグが発生していないZ機能についても試験を行った理由を回答す
 る問題です。X機能、Y機能の変更によって、Z機能がどうなって
 いないことを確認する試験でしょうか?

【ヒント:No.10】
 リスクが大きいと考えた項目は、CPU負荷やメモリ使用率、処理
 性能など、システムにとってクリティカルな箇所です。本来であれ
 ば、詳細なチューニングやコーディング規則に従って考慮すべき項
 目です。そこに着目して考えてみましょう。

【ヒント:No.11】
 想定するリスクについては、素直に考えます。既存システムの仕様
 書が存在しない場合、外部設計で行うべき作業はどのような影響を
 受けるでしょうか?
 既存システムの仕様やつくりを把握する手段がない場合は、一般的
 にどのような対応をすべきでしょうか?仕様書はありませんが、仕
 様を知っている人は存在している点がポイントです。

 
 解答例はPRの後に記載します。


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本「試験解答パターンの学習」は、掲題の書籍からの抜粋です。
ここでは48のパターンについて記載をしています。これらを
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 /********************************************
   * 今週の問題の解答例                       *
   ********************************************/

 以下に解答例から掲載します。
 解答の方向性が一致しており、主要なキーワードが盛り込まれてい
 れば正解となります。すべての語句が一致している必要はありませ
 ん。複数の解答例が記載されているものは、いずれの解答でも正解
 であることを示しています。

【解答例:No.9】
 ・デグレードが発生していないこと

【解答例:No.10】
 ・性能などクリティカルな目標を達成するために、使用経験のない
  開発支援ツールを使わなければならないから

【解答例:No.11】
<リスク>
 ・新システムの仕様が固まらないリスク
 ・仕様が固まらないことで進捗遅延するリスク
<要請した対応>
 ・仕様を理解しているメンバに、プロジェクトに参画してもらう
 ・仕様を理解しているメンバに、仕様をドキュメントに起こしても
  らう


 いかがでしたか?ご自身の解答と方向性は合っていましたか?



┌──────────────────────────────────
│(3)頻出用語の学習
└┬────┬────────────────────────────
 │第 2回│【用語掲載】No.5〜No.8
 └────┴────────────────────────────

 午後I試験の模範回答で繰り返し用いられる用語をまとめて、覚え
 るのが「試験解答パターンの学習」です。頻出用語とその用法を覚
 えることで、制限字数以内に解答を作成する時間が短縮されます。

 毎回4個づつ用語を掲載していきます。「頻出用語」では、用語の
 区分(用語、言い回し、抽象化)や、用語の意味、用語を使用する
 ケースと使用例を示します。

 用語の区分の説明:
  ・用語  :午後I試験の解答としてよく用いられる語句のこと
  ・言い回し:事象や状況を説明する表現方法のこと
  ・抽象化 :物事や事象の本質を端的に言い表す表現方法のこと

  ┌───┬─────┬────────┬─────────────┐
 │用語の│用語   │意味      │使用ケースと使用例        │
 │区分  │          │                │                         │
  ├───┼─────┼────────┼─────────────┤
 │用語 │ドキュメン│プロジェクト成果│文書の成果物全般を示す場合│
 │   │ト    │物である、仕様書│に用いる               │
 │   │     │や設計書などの総│(例)仕様をドキュメントに起│
 │   │     │称。      │こしてもらう              │
  ├───┼─────┼────────┼─────────────┤
 │用語 │メンバ  │プロジェクトに参│人員に関する記述の場合に用│
 │   │     │参画する人員のこ│いる           │
 │   │     │と       │(例)仕様の分かるメンバに参│
 │   │     │        │加してもらう       │
  ├───┼─────┼────────┼─────────────┤
 │用語 │リスク  │将来悪い影響を与│プロジェクトに悪い影響を与│
 │   │     │える可能性のある│える場合全般に用いる      │
 │   │     │事象で、かつ現在│(例)変更要求が多発するリス│
 │   │     │は発生していない│クが考えられる            │
 │   │     │こと      │             │
  ├───┼─────┼────────┼─────────────┤
 │用語 │リスケジュ│スケジュールを作│スケジュールを変更する際に│
 │   │ール   │成し直すこと  │用いる          │
 │   │     │        │(例)変更要求を受け付けたの│
 │   │     │        │で、リスケジュールを行った│
  └───┴─────┴────────┴─────────────┘

  ※最初はカタカナ語から掲載します。その後、50音順に掲載し
   ます。



┌──────────────────────────────────
│(4)編集後記
└──────────────────────────────────
 
 最近、「仕事を面白くする」という内容の書籍を買いあさっていま
 す。これは、

  面白い仕事はない、仕事を面白くすることが必要

 というような考え方に基づいています。

 確かに私自身強く感じることですが、仕事がつまらない、情熱を注
 げないという場合には、「仕事の内容」に視点が集中しています。
 自分の望む仕事内容ではない、決まり切った作業で面白みがない、
 雑用に近い仕事である、など、自分が「やらされ感」を抱いてしま
 う仕事の場合は、面白みを感じないように思います。

 ですが、前述の「仕事を面白くする」という前提に立てば、どんな
 ささいな仕事でも、自分で工夫や仕事範囲を拡大することで、情熱
 を注いで面白くできるということになります。

 つまり、仕事の内容には関係なく、仕事そのものを面白くするとい
 うことです。

 先日、プロジェクトマネジメント学会の学会誌が手元に届いたので
 すが、「やらされ感を持つ作業を改善」した取組内容が、論文とし
 て掲載されていました。

 そこでは、やらされ感を抱く仕事の種類の分類や、自分の考え方を
 変えることによって、やらされ感を軽減し、仕事のストレスを削減
 する試みが論述されています。

 プロジェクト作業では、どうしてもチームで活動しなければならな
 いため、すべての作業内容を自分で決定することはできません。あ
 まり興味のない作業をしなければならないこともあるでしょう。

 「したくない作業をしなければならい」と考えたときのストレスは
 かなり大きいものです。恥ずかしながら私もいつも感じていて(笑)、
 このストレスはキツイということを、本当に実感として理解してい
 ます。

 こうした場合でも「仕事を面白くする」という発想で臨めば、良い
 効果を得ることができます。

 ちなみに「面白い」という意味は人それぞれですが、私自身が「面
 白い」と感じる仕事の定義を掲載してみます。もちろん、面白おか
 しく騒いで仕事をすることとは次元が違いますのでご注意を(笑)。

  1.知的好奇心を駆り立てられる仕事
  2.仕事を完遂したことによって、自分が成長(新たな知識・ス
    キルなどを手に入れること)したと感じられる仕事
  3.自分の長期的な目標と同じ方向性を持っている仕事

 これらのうち、最低でも1と2は満足したいと思っています。逆に
 いえば、どんな仕事でも1と2を具体的に定義できるまで、仕事を
 いろんな角度から眺めて目標設定しなければ、面白くならないこと
 を示しています。

 こうした発想で自身の仕事を眺めてみれば、自己成長の宝庫である
 ことに気づけるはずです。


 今回も最後までお読みくださってありがとうございました。
 
 メルマガについてご意見・ご感想お待ちしていますのでお気軽にお
 願いします。

 (メルマガ筆者:佐藤)


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メールマガジン:情報処理試験プロマネ対策 午後I試験 強化塾

発行者:株式会社テレコムリサーチ 佐藤 創
    〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央2-10-12 仙台マルセンビル601
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