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2008/07/15

彼女が描くもの ~エミリー・カーメ・ウングワレー~

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     【アボリジニアート】最新NEWS は
 インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行しています
       http://www.mag2.com/  ID=0000260477

    【Uluru art-gallery】   http://www.uluru-art.com 
  
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 7月28日まで六本木の国立新美術館で開催中の

〜アボリジニが生んだ天才画家〜 エミリー・ウングワレー展

はもうご覧になりましたか?

平日でも数千人という来場者が訪れ、会場は大盛況だそうです。


去る6月7日(土)に、テレビ東京『美の巨人たち』では

エミリーの最晩年の作品 ≪無題(アルハルクラ)≫ がクローズアップされ

心うたれた方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。


同じく6月22日(日)には、NHK教育テレビ『新日曜美術館』でも取り上げられるなど

今年に入りアボリジナルアートに関心が高まってきているのが感じられますね♪



アボリジニのアーティストの中でも(とりわけ女性のアーティストの中では)

エミリー・カーメ・ウングワレーは
最も著名なアーティストと言っても過言ではありません。

今回は彼女について触れたいと思います。


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エミリーは1910年頃、オーストラリアの中央砂漠にある
アリス・スプリングスの北東約230キロに位置する‘アルハルクラ’に生まれた。
***この当時はアボリジニの出生の記録はなく、1900年代半ば以降に正式な記録がなされるようになる

‘アルハルクラ’は彼女の作品のタイトルに頻繁に登場するが、
「ユートピア」地域の中にある小さなひとつの地域を指す。
エミリーが生涯を掛けて描き続けたもの―それが唯一のテーマである‘アルハルクラ’だった。

彼女の‘カーメ’という名はヤムイモの種を意味し
エミリーの作品にしばしば登場するヤムイモは彼女の[ドリーミング]である。

アボリジニ独特の世界観を表現するときに
 [ドリーミング] という言葉が頻繁に用いられる。
***この表現にはいくつもの深い意味があり
[ドリーミング]についてもう少し理解を深め次回以降で取り上げてみたいと思う

彼女は8年間で約3000点の作品を手掛けたといわれているが
これはだいたい1日に1点のペースで絵を描いたことになる。
(しかも描き始めたのが
86歳で亡くなる8年前の78歳頃からだというのが驚きである!!)

彼女は生涯、このユートピア地域から離れることはなかった。
美術学校で学ぶどころか、学校に通ったことすらない。
だから当然ながら文字の読み書きはできなかった。
もちろん西洋美術も抽象画の概念も、学んだことなど一切なかった。

彼女のアトリエは
彼女が先祖から受け継いだアルハルクラの大地そのものであり
絵を描くときにはイーゼルやテーブルなどは使わず
トタン板や大きな木の下で地面に直接あぐらをかいて座った。

彼女の故郷である大地そのものがアトリエであり
作品のインスピレーションの源泉だったから・・・


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「すべてのもの。
私のドリーミング、ペンシル・ヤム、トゲトカゲ、草の種、ドリーム・タイムの子犬、
エミュー、エミューが好んで食べる草、緑豆、ヤムイモの種。

すべてのもの、そうすべてのもの、それが私が描くもの」

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エミリーが語っているこの言葉は、作品のテーマについて語っているだけではなく
「描く」という行為そのものが
如何に彼女にとって重要だったかを端的に表現している。

「すべてのもの」 とは
彼女にとってのすべて、つまり彼女の生まれ育った大地そのもののことであり
彼女にとって「描く」とは「すべてのもの」と結び付いた大切な行為だった。


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エミリーが8年間で3000点もの作品を生み出したのは
作品の注文が殺到し
彼女の暮らしているコミュニティの経済的な支えになっていたということも
大きな理由だったといわれています。

大地の恵みを分け合いながら暮らしていたアボリジニの社会では
彼女が作品を売って得た現金はそのままコミュニティの財産として共有され
コミュニティの生活を支えていたことも事実です。

80歳前後という年齢で
1日1点の作品を8年間も描き続けるなんて、なんて過酷な・・・・ 
と考えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが
ただ彼女は描くことをとても楽しんでいて
楽しみであると同時に儀礼や労働と同じように
彼女が生きていくことと強く結び付いていたといわれています。


大地と共に生きているアボリジニにとって

我々の文明社会がもたらしたたくさんの‘モノ’が

様々な影響を及ぼしていることを考えると何だかとても複雑な思いになります。。。


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現在開催中の美術展は
どこかの美術館が所蔵している作品を日本に持ってきているわけではなく
実は全世界のエミリーのコレクターの協力を得て実現したものだそうです。
120点ものエミリーの作品を1箇所に集めるために数年間の時間を要したとか・・・
生きている間に二度と出会えない作品ばかりかもしれませんね。

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    〜アボリジニが生んだ天才画家〜  

    EMILY KAME KWGWARREYE
     (エミリー・ウングワレー)展

    2008年5月28日(水)〜7月28日(月)
       東京:六本木 国立新美術館

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      ご興味のある方はこちら
     ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
     http://www.emily2008.jp/


  <次号の発行は8月上旬の予定です>
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【Uluru art-gallery】 info@uluru-art.com  
 ホームページ     http://www.uluru-art.com 
TEL:03-3487-7499 / FAX:03-5481-2234

〜配信中止はこちらまで〜  http://www.mag2.com/m/0000260477.html
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