話し下手だと損をする
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経営者のための
ビジネス読ん得本ガイド リバティ・ビジネス・レター
2008年8月27日号
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リバティの村上です。
世界の外貨準備における米ドルのシェアが63%に低下したとい
う記事が出ました(08年8月23日付日経新聞)。
記事の趣旨は、アメリカの地位が低下し、代わってユーロが台頭
してきたというものでしたが、私が気になったのは日本に関するデ
ータです。
その記事によると、01年から今年3月末にかけて、外貨準備にお
ける円の比率が6%から3%に半減したそうです。
ただでさえ少ない上に、半減です。ドル離れも深刻かもしれませ
んが、円離れも問題です。
ちなみにユーロは18%から27%に増えているそうです。
サブプライムローンの問題はアメリカの方が深刻なはずだし、原
油高も省エネ技術の進んだ日本の方が比較的被害が少ないはずなの
に、なぜか円はいま一つというわけです。
その原因は、日本経済の先行きについて不透明感がぬぐえないこ
とにあるような気がしてなりません。
そのためにも、政治はいち早くリーダーシップを発揮して、国民
や国際社会に向けて、明るいビジョンとメッセージを伝えていただ
きたいと願います。
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話し下手だと損をする
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「人前で話すのが苦手」という方はたくさんいます。
技術系の経営者などは、特にその傾向が強いかもしれません。
実際、数多くの経営者とお話ししていると、「この方はもう少し説
明が上手なら、もっと発展しているのではないか」と思うことがし
ばしばあります。
典型的なのは、人と話すのが苦手な大人しいタイプと、積極的に
話をしても内容が支離滅裂で何を言っているのか分からないタイプ
とです。
せっかく素晴らしい商品やサービスを持っていても、それが他の
人に伝わらないために、“そこそこ”の成果しか出ないのです。非常
にもったいないと思います。
もちろん話し下手でも成功する人は少なからずいます。しかし、
どちらかというと、成功者には話が上手な人が多いというのが率直
な印象です。
それは、アナウンサーのように流暢に話すという意味ではありま
せん。説得力があり、印象に残る話し方をする人が多いということ
です。
そこで今回は、上手な話し方について考えてみたいと思います。
■■場数を踏むのが基本■■
まず上手に話すための大前提として、多くの書物が指摘している
のは、「場数を踏むしかない」ということです。
言い換えれば「最初から上手に話せる人がいない」という事実を
信じられるかということになります。
『ブライアン・トレーシーの話し方入門』(ブライアン・トレーシ
ー著)には、こんなことが書かれています。
「優れた話し方は習得できるものだ。話の上手な人でもほとんどが、
かつては少人数の唱和の音頭を取ることすらできなかったのだ。人
前で話すことに自信があり上手な人でも多くは、人前で立ち上がっ
て話すと思うと不安になるのだ」
また、ギリシャの偉人の例を次のように紹介しています。
「有名なギリシャ人雄弁家、デモステネスも初めは気弱で、内気で、
吃音と言語障害に苦しんでいた。だが、上手に話ができるようにな
ろうと決心した。そして、口の中に小石を入れ、海に向って大声で
話す練習を毎日、何時間もつづけた。やがて吃音癖がなくなり、言
語障害も克服した。彼の声はどんどん大きく、力強く、自信にあふ
れたものになった。こうして、史上有数の雄弁家になったのである」
「志さえあれば誰でも話上手になれる」という話です。
『心と体のほんとうの関係。』(大川隆法著)にも「吃りの克服法」
について、こう指摘しています。
「吃りを克服したければ、話をせざるをえない立場に追い込んでい
くことですね。
これは極めて大事なことです。繊細な人であっても、場数を踏む
ことによって度胸が据わってきて、心の揺れが極めて少なくなって
きます。場数を踏むと、だんだん、厚かましくなり、人前で話すこ
とが平気になって、人がどう思おうと関係なくなってくるのです」
この感覚は非常によく分ります。
私自身も人見知りが激しく授業中に手も挙げられないような子供
でしたが、今では、年間で5〜60回、人前で1時間程度のお話をさ
せていただく機会を持っています。
10年ほど前、初めて人前で1時間話した時は、聴衆がわずか6人
だったにも関わらず、緊張して頭が真っ白になってしまい、支離滅
裂なひどい話になってしまいました。
しかし、その後、何百回と話しているうちに、何とか人並みに話
せるようになりました。
特に発声練習などの努力や工夫をしたわけではありませんから、
まさに「場数を踏んだ」ことがすべてでした。
―――――――――――――――――――――――――――――
実際、私の周囲の「話が上手な人」に聞いてみると、みな話し下
手であることを克服しようと努力していたことが分かりました。
先日、ドラッカーの書物を初めて日本に紹介したことで知られる、
多摩大学名誉学長の野田一夫先生の講演を聴く機会があり、大変話
が上手だったので驚いたのですが、「落語を聴いて話し方の研究をし
た」そうです。
また、作家の童門冬二さんも講演が非常に面白いのですが、やは
り落語を聞いて研究したそうです。
考えてみれば、落語は江戸時代から何百年と磨き続けてきた芸で
すから、話し方のエッセンスが詰まっているわけです。研究の価値
があると言えます。
いずれにしても、生まれながらに上手に見えるような人でも、実
は水面下で努力しているということです。
以上は、「話が苦手だ」という人向きの話です。
■■徹底的な準備も基本■■
もう一つ、多くの話し上手な方に共通しているのは、「準備に時間
をかけている」ということです。
これは話し好きの人の落とし穴でもあります。
話をするのが苦にならない人は、準備を怠る傾向があります。
苦にならないので、何でも「ぶっつけ本番」でやってしまうので
す。
その結果、話が支離滅裂になり、本人は勢いよく熱意を持って話
しているつもりでも、相手にはよく伝わっていないということにな
ります。
熱意も行動力もあるのに、相手を説得できない場合は、ひょっと
したら準備不足が原因になっているのかもしれません。
『ブライアン・トレーシーの話し方入門』には、次のような準備
をすることを勧めています。
■聴衆の年齢層、性別、収入、学歴、職業、家族などを調べる。
■リハーサルに時間をかける(練習で実際に話してみる)。
■必要な情報をインターネットなどで調べておく。
■会場を点検する(音、照明、温度)。
当然、話の組み立て自体をしっかりと作っておく必要があります。
『「幸福になれない」症候群』(大川隆法著)にも、
「議論のへたな人、交渉の下手な人は、事前に話の中身をしっかり
つくり、それを頭のなかで練習しておくことが必要なのです」
と指摘されています。
例えば、「言いたいことをツリー化する」という手法があります(荒
巻基文著『仕事力を今すぐ2倍に高める技術』)。
これは、話したい内容を構造化するということです。
例えば、まずテーマを一つ立て、次にそのテーマに基づいてポイ
ントをいくつかまとめます。
仮にポイントが三つあるとしますと、次にはポイント一つずつに、
それぞれ理由や具体例を入れていきます。
一つのテーマが、三つのポイントに分けられ、三つのポイントが
それぞれいくつの理由・具体例に分けられていくので、一本の幹か
ら枝が分かれていく様にたとえて、「ツリー化」と言うわけです。
この作業を事前にしておくと、話すべき内容がすっきり整理され
ます。
話している途中で「あれ? 何をどこまで話していたんだったっ
け?」などということがなくなります。
また、必要に応じて、資料もしっかりと用意します。当然、走り
書きのメモではなく、読みやすく、見やすく、分かりやすいものを、
練り込んでつくります。
プロほど入念に準備しています。
逆に言えば、プロの実力を持っていても、ここまで準備するわけ
ですから、いわんやプロでない人が話す場合は、もっと入念な準備
があってもいいという話になります。
―――――――――――――――――――――――――――――
得てして、素晴らしい商品やサービスを持っている人ほど、「黙っ
ていてもその魅力が客に伝わるはずだ」と考えてしまいがちです。
その結果、話す技術や説得するスキルをおろそかにしてしまうの
です。
もし、「なぜこんなに素晴らしいものが売れないのだろう」と悩ん
でいる人がいたら、ひょっとしたら伝え方がボトルネックになって
いるのかもしれません。
その場合、ちょっとした話し方や見せ方、伝え方を改善するだけ
で、驚くほど成果が上がることがあります。
顧客に商品の魅力を伝える、
得意先に商品を売り込む、
仕入先に価格を値切る、
銀行から融資を引き出す、
借金の返済を待ってもらう、
クレームに誠実に対応する、
いずれも「話し方次第」というところがあります。
ビジネスで成功するには、話し方は極めて重要だと言えます。
【もう一度チェック】――――――――――――――――――――
□いい商品、いいサービスさえあれば、黙っていても売れていくと
考えていませんか?
□話術に巧みなことを「口達者」というマイナスのイメージでとら
えていませんか?
□話のうまい下手は、生まれつきで決まると思っていませんか?
□話し下手でも、場数を踏めばうまくなると信じることができます
か?
□話し下手を言い訳に、商談やプレゼンを他の人に任せる傾向はあ
りませんか?
□積極的に話をする機会を増やそうとしていますか?
□話がうまくなりたいと願っていますか?
□そもそも伝えたい「何か」を持っていますか?
□話で緊張することはないからと言って、事前の準備を怠ることは
ありませんか?
□話をする前に、リハーサルをすることはありますか?
□話をする前に、話す内容を考えていますか?
□話をする前に、話す内容を原稿にまとめていますか?
□話をする相手の立場を考えて、話す内容を考えていますか?
□話をする相手の立場を考えて、分かりやすいように話す努力をし
ていますか?
□専門用語を駆使する癖を持っていませんか?
□業界用語を駆使する癖を持っていませんか?
□レベルが高いことをアピールするために、難しい表現を好む傾向
はありませんか?
□ただ、自分の言いたいことだけを言うという癖はありませんか?
□気がつくと自分だけが一方的にしゃべり、相手に一言もしゃべら
せないということがありませんか?
□相手の理解を得られない場合、自分の話し方ではなく、相手の理
解力を責める傾向はありませんか?
▼もっと詳しく学びたい人に〜今回の参考書▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
■『ブライアン・トレーシーの話し方入門』(ブライアン・トレーシ
ー著、日本実業出版社、税込1365円)
セブンアンドワイ→
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32103586
■『心と体のほんとうの関係。』(大川隆法著、幸福の科学出版、税
込1575円)
→幸福の科学出版
http://www.irhpress.co.jp/detail/html/H0221.html
■『「幸福になれない」症候群』(大川隆法著、幸福の科学出版、税
込1575円)
→幸福の科学出版
http://www.irhpress.co.jp/detail/html/H0194.html
■『仕事力を今すぐ2倍にする技術』(荒巻基文著、幸福の科学出版、
税込1365円)
→幸福の科学出版
http://www.irhpress.co.jp/detail/html/P0182.html
(ザ・リバティ編集部 経済担当 村上俊樹)
通算41号


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