こうの史代さんの作品を10倍楽しく読む方法(第5号)
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こうの史代さんの作品を10倍楽しく読む方法 (第5号)
平成21年3月22日
MAIL info@ishii−nobuhiro.sakura.ne.jp
編集・発行 石井信博(のぶのぶ) 発行数29部
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のぶのぶです。
第5号をお届けします。
私は、東京在住ですが、
東京は、ついに桜の開花宣言をしました!
まだまだ満開ではないですが、
桜が少しづつ咲き始めています。
●こうのさんの作品で私の一番好きなシーン
「こうのさんの作品で
一番好きなシーン(場面)をひとつあげよ。」
といわれましたら、
これは、今後変わるかもしれませんが、
いまのところ私の一番のお気に入りのシーンは、
『夕凪の街 桜の国』の91ページから始まる
七波の
「・・・母さん」
「見てるんでしょう母さん」
のシーン(〜95ページまで)ですね。
母からいつか
聞いたのかも
知れない
けれど こんな風景を
わたしは知っていた
生まれる前
そう
あの時 わたしは
ふたりを見ていた
そして確かに
このふたりを選んで
生まれてこようと
決めたのだ
これは、七波の
こころの中の気持ちでしょうか?
なかなか、
こう素直に、
ストレートに言えない
(恥ずかしくて?)ですが、
まさにそのとおりですよね。
私自身を
振り返ってみても。
私には、妹が一人いますが、
もし、父が別の女性と
また母が別の男性と
一緒になっていたら
私も妹もこの世に存在していないのだ・・・・。
いや、
私が(妹も)
「このふたりを選んで
生まれてこようと
決めた」
から、父と母が一緒になったのか??
以前は、なかなか素直に
そう感じられませんでしたね
私は。
25歳を過ぎたころからでしょうか。
ようやく少しづつ、
父に、母に感謝でき、
このシーンのような言葉に
共感できるようになったのは。
35歳も過ぎてしまい(!)
最近、しみじみとこのシーンの
言葉がずきんずきんと
こころに響きます。
私が、まだ独身、
結婚していないから、
余計、このシーンには
心惹かれてしまうのかもしれません(笑)。
いや、別に恥ずかしがらずに
素直に受け止めれば
いいのだ。
このシーンのこの言葉、
ひとそれぞれ思い、
受け止められる気持ちも
さまざまかもしれません。
私はやはり
このシーンの
この言葉には
大変共感しますし、
ああ、今度は
(もういい加減に?)
私のそばにすでに
「このふたりを選んで
生まれてこようと
決めた」
と、感じてくれる「存在」
がいるのだと
信じたいなと思います。
このシーンのこの言葉には、
こうの先生の世界観といいますか、
人間観、人生観がすごく現れていますよね。
そこに共感されている
皆さんがファンであるわけですね。
(まあ、反発しながら、
批判しながら読んでいるひとはファンと言わんですが)
○編集後記
『この世界の片隅に』が
「アクション」で連載中には、
隔週といえども
なんだか、じっくり味わう余裕がなく
まるで追われながら?
読んでいる感じでしたが、
今は改めて単行本になった作品や
「アクション」のバックナンバーを
繰り返し繰り返し読んでいます。
なかなかそれも楽しいものですね。
それでは、また。(のぶのぶ)
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