【映画千一夜】 ☆★ 映画に愛をこめて ★☆
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第20夜 アントワーヌとコレット(1962、日本公開は1963) 2008.07.09
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第3夜「アメリカの夜」のフランソワ・トリュフォー監督の作品。正確にはオムニバ
ス映画「二十歳の恋」の中の一編である。
「二十歳の恋」はフランス・イタリア・日本・西ドイツ・ポーランドの5人の監督が
それぞれの都市を舞台に青春像を描く121分の映画である。日本編は東京都知事・石
原慎太郎が監督した作品である。ポーランドの監督アンジェイ・ワイダの名前も見える
が、現在「二十歳の恋」と言うとその中のトリュフォー編を指している。
トリュフォー編は「アントワーヌとコレット」というタイトルで、BSで放映された時
はこのタイトルが使用されていた。市販のビデオには「アントワーヌとコレット(二十歳
の恋)」という表記もある。
主人公派はジャン・ピエール・レオ扮するアントワーヌ・ドワネルで、作中の年齢は
十七歳という設定である。トリュフォー作品の中ではこの「ドワネルもの」が一つの
ジャンルを形成している。
1959年の「大人は判ってくれない(日本公開は1960)」から1978年の「逃げ去る恋
(日本公開は1982)」まで、20年にわたって全5作がジャン・ピエール・レオの成長
に合わせて撮られており、トリュフォーの自伝的作品群と言われている。
間に「二十歳の恋 (1962)」「夜霧の恋人たち (1968)」「家庭 (1970) 」の3作が
ある。
ドワネルの物語は13歳から始まり、「二十歳の恋」ではどう見ても釣り合わない相
手・コレットに対する片思いの恋が30分の中篇で描かれる。最終話「逃げ去る恋」はド
ワネルが別居を続けた妻と離婚に至るエピソードが綴られるが、初恋のコレットとの偶
然の出会いも用意されている。
ジャン・ピエール・レオはゴダール映画の常連でもあり、トリュフォー作品とあわせ
てヌーヴェルヴァーグを代表する俳優の一人であった。しかし年とともに次第に主役か
ら脇に回ることが多くなり、2000年以降の出演は極めて少ない。
2003年にはベルナルド・ベルトルッチ監督作品「ドリーマーズ(日本公開は2004)」
に顔を出している。
この作品は68年の5月革命時のパリが舞台で、シネマテークに集まった学生たちの抗
議集会から幕を開け、映画全体がヌーヴェルヴァーグへのオマージュとも言える作品に
なっている。かつてのレオ・ファンにとってはこの配役だけで作品の厚みが異なってく
るはずだ。
今は「レオ」と言えば、まったく別の俳優を思い浮かべる方が多いだろう。こちらは
「レオ様」とも呼ばれ、脱アイドル後なかなかよい俳優に成長したが、それはまた機会
を改めることにして、今夜はここまで。
また明日の夜をお楽しみに。
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(発行人:まっくいーん)


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