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 僕にとって映画のない人生は考えられません。その作品をどういう状況でどう見たか、埋もれそうな記憶の海から拾い上げて、ある映画からまた別の映画へ話は続きます。新作紹介でもなく、評論でもなく、映画を軸に、生きてきた足跡を残そうと思います。

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2008/06/10

【映画千一夜】 ☆★ 映画に愛をこめて ★☆

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 第16夜 16ブロック(2006)                 2008.06.11

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 ブルース・ウィリスが刑事役をやる、といえば何と言っても「ダイ・ハード」シリー
ズだ。本作の、酒浸りでしょぼくれた刑事とは似ても似つかないと思えた。

 「ダイ・ハード」第1作目は1988年、ウィリス33歳。続く「ダイ・ハード2(1990)」
でも、何故かよりによってクリスマス・イブに悪漢相手に弧軍奮闘の戦いを挑むことに
なる。

 そのシリーズも「ダイ・ハード3 (1995)」になるとお約束事=クリスマスも孤軍奮
闘も無かったことにされ、サミュエル・L・ジャクソンとコンビを組んでの戦いになる。
「ダイ・ハード4.0(2007)」もその流れに乗り、コンビはオタク青年役のジャスティン・
ロングだ。3と4.0の間は12年。歳をとっては孤軍奮闘も苦しいはずだ。

 4作通じて変わらないのは、不運だということだけ。

 意外にもこのシリーズの変化の延長上に「16ブロック」は違和感無く乗っている。
歳で、引退も間近、疲れてもくれば家庭の不和で酒にも走る。仕事の上の不運は今に始
まったことではない。

 4.0では連行を命じられたハッカー青年とコンビを組む羽目に。「16ブロック」で
はわずか15分で終わる、1.6km=16ブロック先の裁判所に証人を送り届ける仕事の途
中で、その証人とコンビを組む羽目になる。

 ダイ・ハードの派手さは無いものの、主役も脇役も人物が良く描けており、ラスト
シーンの温もりにも捨てがたい味わいがある。

 監督はリチャード・ドナー、76歳時の作品。「オーメン(1976)」、「スーパーマン
(1978)」「リーサル・ウェポン シリーズ(1987〜1998)」など鳴り物入りのヒット作
を任されていたが、本作は肩の力が抜けた娯楽作として楽しめる。

 今夜はここまで。また明日の夜をお楽しみに。

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                            (発行人:まっくいーん)

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