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 僕にとって映画のない人生は考えられません。その作品をどういう状況でどう見たか、埋もれそうな記憶の海から拾い上げて、ある映画からまた別の映画へ話は続きます。新作紹介でもなく、評論でもなく、映画を軸に、生きてきた足跡を残そうと思います。

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2008/05/27

【映画千一夜】 ☆★ 映画に愛をこめて ★☆

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 第14夜 白い恋人たち(1968)                  2008.05.28

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 前回、第13夜まで続いた数シリーズもとうとうネタが尽きたか、と思われただろう
か。しかし、「14」ではないもののまだ数シリーズだと、映画ファンならわかるのが
今回のセレクション。「グルノーブルの13日」というサブタイトルが付いている。
(原題は単に、「フランスの13日」)

 これは映画そのものの記憶よりもやはり、フランシス・レイの音楽だ。当時監督のク
ロード・ルルーシュとはもっとも息の合ったコンビで、しかも絶頂期であった。

 このコンビはルルーシュ監督が/製作/脚本/撮影まで兼ねた「男と女 (1966)」で、
そのほとばしり出るような才能にカンヌがグランプリを与えて、一躍有名になった。

 先日、高校卒業以来の再会を果たした友人が「ロミオとジュリエット」と「卒業」を
2本立てで見たと言う話をしたが、まっくいーんは即座に、自信を持ってこれを否定で
きた。
 どちらも同じ1968年の公開なのだが、私・まっくいーんは「卒業」について特別の思
い出があったからなのだ。残念ながらデート鑑賞作品ではなく、珍しく家族4人で見に
行ったのが「卒業」だったのだ。親と見るには気恥ずかしい場面もあったが、家族それ
ぞれに感動したようであった。
 でこの併映作品はエルヴィス・プレスリー主演の「ブルー・マイアミ」であった。こ
ちらも「あんなきれいな女性は見たことが無い」というプレスリーの相手役女優に関す
る家族の一致した意見で、長く記憶に残ることとなった。

 なぜこの話になったかというと、もう一方のオリビア・ハシー主演「ロミオとジュリ
エット」の併映作品が「白い恋人たち」だったのだ。

 同じ場にいたもう一人の同窓生はこの「白い恋人たち」で映画が好きになったと語っ
ていた。これはまた素晴らしい感性であると思う。ドキュメンタリーであるし、ルルー
シュの即興的なカメラの自在さなど、競技を主体に追う通常のオリンピック映画に対す
る期待とはややずれた位置を占める作品だからだ。

 最近賞味期限が問題になった札幌・石屋製菓の「白い恋人」は1976年12月の発売。札
幌冬季オリンピックは1972年なので、グルノーブルも札幌も無関係の命名だ。1976年は
インスブルック(オーストリア)の大会だがこれも2月の開催だ。
 ちなみに1972年夏に公開されたオフィシャル記録映画「札幌オリンピック」は篠田正
浩監督作品。

 第14夜も「13」の映画になってしまったが、ずばり「THE 14」という原題を持つ
作品がある。ジャック・ワイルド主演の「別れのクリスマス(1973)」だ。親を無くした
14人の兄弟のクリスマスの別れを描いたイギリス映画で、監督は、むしろ俳優として
の方が知られているデヴィッド・ヘミングスである。

 ジャック・ワイルドはキャロル・リード監督のミュージカル「オリバー! (1968)」
でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされている。このときのタイトル・ロール、
オリバーを演じたマーク・レスターとは再び「小さな恋のメロディ(1971)」で共演し
ているが今は二人の姿をスクリーンで見ることは無い。

 子役(の役者生命)は短命なのか?

 今夜はここまで。また明日の夜をお楽しみに。

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                            (発行人:まっくいーん)

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