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 僕にとって映画のない人生は考えられません。その作品をどういう状況でどう見たか、埋もれそうな記憶の海から拾い上げて、ある映画からまた別の映画へ話は続きます。新作紹介でもなく、評論でもなく、映画を軸に、生きてきた足跡を残そうと思います。

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2008/04/08

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 第7夜 OO7/カジノ・ロワイヤル(2007)            2008.04.02

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 メールマガジンの原稿はパソコンで作成しているが、ファイル名は配信順に3桁の数
字としている。したがって第9夜目までは0が二つ付くダブル・オー・ナンバーだ。

 今回は7夜目でファイル名は「007」となる。とすればこの映画しかないだろう。

 同名の映画は1967年に一度製作されている。ただし、5人の監督がシーンによって撮
り分け、ジェームズ・ボンドが何人も登場するという型破りの番外編だ。

 一連のシリーズを制作したイオン・プロが唯一、版権を所有しなかったがゆえの出来
事だ。しかし、ピーター・セラーズ、デヴィッド・ニーヴン、デボラ・カー、ウィリア
ム・ホールデン、ウディ・アレン、ウルスラ・アンドレス、ジョン・ヒューストン、
シャルル・ボワイエ、オーソン・ウェルズ、ジャン・ポール・ベルモンド、ジャクリー
ン・ビセットと想像を絶するばかり豪華キャストだ。

 にもかかわらず、あまり芳しい評価は受けていない。話題になったのはバート・バカ
ラックの音楽のみであった。

 かわって2007年版は6代目ボンド=ダニエル・クレイグのデビュー作に当たる正統派
作品で、シリーズ21作目に当たる。

 これだけのシリーズになると約束事が出来てくる。

 テーマ曲、アヴァン・タイトル、タイトル、決め台詞、有名歌手の主題歌、ボンドガ
ール、秘密兵器、爆破シーン・・・・等々

 このうち個人的に毎度楽しみにしているのはタイトルバックのデザインだ。このクォ
リティの高さは特筆ものだ。シリーズ全作のタイトルバックのみ集めても1時間前後に
はなるだろう。そういうDVDを作ってくれないものかと期待しているのだが・・・。

 さて、このカジノロワイヤル、007フリークの目からすればかなりの掟破り作品な
のだそうだが、フリークではない私・まっくいーんにとっては文句無く面白かった。
 前作まではタイトルバックで期待をもたせられた割に中身は荒唐無稽度のみアップし
ていた感があったので、久々に体を張った肉体派アクションを堪能させてもらった。冒
頭からとにかくよく走るし、拷問は本当に痛そうだ。ダニエル・クレイグのブルーアイ
も美しい。 

 3代目ボンド=ロジャー・ムーアの「007/オクトパシー」が公開された1983年には
「ネバーセイ・ネバーアゲイン」も公開されている。こちらの主演は初代ボンドのショ
ーン・コネリーだ。しかし、これはアメリカ映画である。「007/サンダーボール作戦
(1965)」のリメイク作品に当たり、タイトルに「007」をうたっていないことからも
分かる通り、正統派シリーズではない。これまた番外編である。

 かつて二子玉川に二子東急という名画座があって、ここで「007」を2本立てで見た。
作品はシリーズ第8作、第9作に当たる「007/死ぬのは奴らだ(1973)」と「007
/黄金銃を持つ男(1974)」で、1978年のことだ。
 例のお約束が見事に踏襲されているものだから、鑑賞後どっちがどっちだったか区別
がつかず混乱してしまった記憶がある。

 今ならDVDボックスが発売されているし、あるいは店でレンタルすれば、いつでも
好きなときに全作鑑賞可能だが、連続鑑賞はどんなものだろう(混乱の極み)?

 1978年、ロードショー料金は当日で1300円、前売り1000円が相場だったが、この名画
座は「ぴあ」提示の割引で300円だった。レンタルビデオ・DVDの無かった当時、名画座
は似たような機能を果たしていたのだ。
 ただし、ショップに行けば何千本、何万本の品揃えだがそうはいかない。いつどこで
何が上映されるかを調べ、見たい作品が小屋にかかると、あるときは南へ、あるときは
西へと、映画ファンは涙ぐましい努力をしていたのだ。 

 今夜はここまで。また明日の夜をお楽しみに。

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