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2009/08/10

「エレベータのすべてがわかる!」〔VOL0078〕

===========================================2009.08.10 VOL.0078==


いよいよ暑い夏を迎えましたが、

みなさんお元気ですか?

「エレベータのすべてがわかる!」の第78号をお送りします。

従来の群管理システムのモダニゼーションに

TWINS(M方式)を適用すると、出勤時、退勤時や

昼食時、平常時のRTTを半減できますが、

そうすると、

平均待ち時間の短縮や輸送能力の倍増が実現できますが、

同時に出勤時の省エネ50%と平常時の省エネが実現できます。

意外に思われるかも知れませんが、

この省エネはRTTの短縮に起因するものです。

今回は特集「RTTと消費電力量の関係」で、

RTTと消費電力の意外な関係をご紹介します。



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==I==N==D==E==X===============================================

○今週のニュース

○特集「RTTと消費電力量の関係」

○連載「エレベータの交通計算法」

○エレベータクイズ

○編集後記

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==○今週のニュース ==========================================

フジテックは、これまでオーダーで請けていた大型のエレベータを

ラインアップに加えた「新エクシオール」の販売を開始した。

定員30人乗り、積載2000kgまで対応できるようになった。

2009年9月28日に施行する改正建築基準法で義務付けられた

大臣認定を取得済みだ。オフィスやマンションなどに加えて、

医療・福祉施設、大型商業施設などでの採用を見込んでいる。

市場拡大に向けて製品の訴求力を高めるオプション機能を強化した。

かご内の天井照明に、

ガラス繊維をフィルム状に加工したガラスクロスとLEDランプを

組み合わせた「EX-01」タイプを加えた。

ムラなく面状に拡散させる独自技術を開発し、

約1年かけて製品化に結びつけた。

同社広報室の天野佳代子氏は「ベッドに仰向けになったまま

エレベータに乗っても、まぶしさを感じることがない。

医療・福祉施設などでの採用を想定している」と話す。

光源の見えない柔らかな光で空間を照らすため、

ホテルや商業施設などからの引き合いもあると予想している。

蛍光灯と比較すると、

LEDの寿命は約5倍で10年に1度のメンテナンスで済む。

消費電力は蛍光灯に比べて約40%削減できる。




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==○特集「RTTと消費電力量の関係」=========================

1.出勤時

出勤時、エレベータシステムは、

RTTの間に定員×台数(人)を輸送する能力があります。

従って、輸送能力は、定員×台数/RTT(人/秒)です。

出勤時の交通量は、

Ω=出勤時の交通量(人)=居住人口×0.8

ですが、これらの利用客を輸送するのに要する輸送時間は、

輸送時間=交通量/輸送能力=ΩRTT/定員/台数です。

復帰運転時間をRT、

定員乗車で上昇する時の消費電力=電動機容量をW(kW)とすると、

出勤時の上昇運転は上げ荷で消費電力はWです。

出勤時の下降運転(空かごの下降)も上げ荷で消費電力はWです。

従って、RTT当たりの消費電力量Eは、

E=W(RTTーRT)+W・RT=W・RTT

となります。

従って、出勤時の平均消費電力はWとなります。

これらから、出勤時の消費電力量は、

出勤時の消費電力量=平均電力×輸送時間=W×ΩRTT/定員/台数

となり、RTTに比例します。

2.平常時


平常時の1台当たりの一方向の平均乗客到着率λは、

居住人口250人当たり1台が設置されている通常の場合は、

1/λ=40秒程度です。平均乗客数rが、


(1)0<r<定員/2の時、

定員が24人の場合は、

0<λRTT<12ですから、0<RTT<480となり、

平常時のほとんどがこの条件(0<r<定員/2)の時になります。

平常時は、両方向の交通量が等しく、

RTTの中の一方向の運転が上げ荷の時、他方向の運転は下げ荷になります。

従って、

回生電力を蓄電できる機種の場合は、平常時の消費電力量はゼロにできます。

ただし、

ここでは、既設の回生電力を熱などで損失してしまう機種を想定していますから、

消費電力Pは、上げ荷の半周の

P=W-(2W/定員)r

となります。

そして、RTT当たりの消費電力量Eは、

E=P×RTT/2=(W-(2W/定員)r)×r/λ/2

=(ー2W/λ/定員)r^2+(W/λ)r

=(-2W/ λ/定員)(r-定員/4)^2+(定員×W)/λ/16

となり、

平均乗車人数が定員/4の時に最大値=W×定員/λ/16となります。

定員が24人の場合は、RTT=240秒の時に、平均乗客数は6人となり、

最大値60W(kWh)となります。

また、台数が4台の時、平均待ち時間が25秒とすると、

既設エレベータの平常時のRTTは、200秒(平均乗客数は5人)程度です。

RTTが半減して100秒(平均乗客数は2.5人)程度になると、

rが定員/4(=6人)より少ない場合は、

少なければ少ないほど消費電力量は減少しますから、

消費電力量は減少します。












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==○連載「エレベータの交通計算法」============================

「平均待ち時間が計算できる交通計算法」について、

 http://lab.ele-life.com/pdf/calc.pdf 

で説明していますので、ご参照下さい。

この交通計算法は、

平常時や混雑時などの2方向の交通がある場合のRTTも計算できます。

RTT内に到着するそれぞれの方向の乗客が基準階以外でも乗車できます。

乗車人数はポワソン分布で変動するとしています。


交通パターンは、

それぞれの方向の乗客の平均到着率と基準階での乗降の割合(α)で

与えます。

平均乗客数がrの時、αrは基準階で乗降し、

(1-α)rは基準階では乗降しないとして予想停止回数を計算します。

これによって、

従来は不可能であった、

一般階間の交通が混在する場合の出勤時のRTTが計算できます。

従来は乗車率は80%で固定で、

現場の集中率に合わせた乗車率を求める場合は、

計算を繰り返して試行錯誤で求めなければなりませんでしたが、

集中率と基準階での乗降の割合(α)を与えると、

その時の平均乗車人数とRTTが求まります。

乗車率は、平均乗車人数/定員で求まります。

出勤時の消費電力量はRTTを用いて求まります。

平常時・混雑時の消費電力量はRTTとrを用いて求まります。


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==○   エレベータクイズ  ================================

現状は、エレベータを火災時には利用しないように指導されていますが、

その理由として間違っているのはどれでしょうか?

1.建築基準法で定められている。

2.消防法で定められている。

3.現状のエレベータは輸送能力が不足しており、乗車時に混乱が発生して危険。

































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【答え】

1と2が間違っています。

【解説】

平成15年3月の「規制改革3カ年計画」
(平成15年3月28日閣議決定)において、

「車椅子利用者などの身体障害者や高齢者等の被災時における

安全かつ迅速な避難を確保するため、

エレベータ(エレベータ周辺の待機場所を含む)の安全性に十分配慮した上で、

身体障害者、高齢者等の避難手段としてのエレベータ利用について

ソフト面を含めて検討する。」こととされました。

これを受けて設置された

「エレベータの避難時利用に関する検討委員会」の報告書で、

3.の課題が挙げられています。

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==○編集後記=================================================

最後までお読みいただき、有難うございます。

第78号は如何でしたでしょうか?

今週は、エラフサイトで稼動させる

「TWINSシミュレータ」の動作確認を行いました。

8月11日からTWINS(L+A方式)について、

エラフサイト上で稼動開始します。

TWINS(M方式)は、

その後1ケ月以内で稼動開始する予定です。

エラフサイトは、以下URLからアクセス下さい。

URL http://www.ele-life.com






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【発行元】株式会社エレベータ研究所
〒567-0806 大阪府 茨木市 庄1丁目8-19
TEL 072-665-6801
URL http://www.ele-life.com
EMAIL info@ele-life.com
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