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2009/08/03

「エレベータのすべてがわかる!」〔VOL0077〕

===========================================2009.08.03 VOL.0077==

各地の梅雨明け宣言が出揃ってきて、

いよいよ本格的な夏を迎えようとしていますが、

みなさんお元気ですか?

「エレベータのすべてがわかる!」の第77号をお送りします。

米国では、CO2の排出量が最も多いのがビルで、

CO2排出量全体の39%を占めています。

因みに、2番目に多いのが交通機関で、工場が3番目です。

そして、ビルは、電力消費量全体の72%を占めています。

2010年のグリーンビルの市場は、

新設が300~600億ドルと見込まれており、

改修が2400億ドルと見込まれています。

グリーンビルの市場の拡大は、米国に限らず、

全世界に広がるものと予想されます。

そうしますと、

既設のエレベータシステムの省エネ化も重要な課題になりますので、

今回は、特集「エレベータの省エネ化」を掲載しました。





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==I==N==D==E==X===============================================

○今週のニュース

○特集「エレベータの省エネ化」

○連載「エレベータの交通計算法」

○エレベータクイズ

○編集後記

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==○今週のニュース ==========================================

7月29日午後1時45分ごろ、

名古屋市中区の地下鉄名城線上前津駅のエレベータが停止し、

利用客の男女6人が約40分間閉じ込められた。

市によると、原因は点検用はしごの収納ミス。

保守点検会社「交通エンジニアリング」の作業員がこの日の午前中、

月1回の定期点検をした際、

はしごをエレベータ昇降路の側壁にうまく固定しなかったため、

振動でずれて安全装置が作動したという。

エレベータは、

改札口のある地下1階から地上に向けて約2メートル上がった場所で停止。

閉じ込められた客が、

備え付けの非常用インターホンを使って駅長室に通報した。

けが人や体調不良を訴える人はなかったという。

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==○特集「エレベータの省エネ化」=====================

消費される電気エネルギーは消費電力×消費時間となり、

消費電力量(kWh)で表示されます。

これまで、エレベータの省エネ化の取り組みとして、

(1)エレベータの駆動制御にインバータ制御を導入して消費電力を削減

(2)不要なエレベータを休止させる

などが行われて来ましたが、

(1)の消費電力削減はそのまま省エネに貢献しましたが、

(2)の台数制御は、休止時の消費電力が大きく、余り貢献しませんでした。

今後は、TWINS(M方式)を用いて、

4・5台群管理システムを4台2群のM1+M2に、

6・7台群管理システムを6台3群のM3+M4+M5に、

8台群管理システムを8台4群のM6+M7+M8+M9に、

改修することで、稼動時間の多い平常時・混雑時には、

与えられた交通を輸送するための平均消費時間を半減しますから、

また、出勤時については、平均消費時間の半減に近い大幅短縮に加えて、

M1+M2の場合のM1も、

出勤時のみ特別に基準階からの呼びを2台に割り当てますから、

等間隔制御により平均乗車人数を最小化して消費電力を低減することと合わせて、

省エネ50%を実現することが可能になります。






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==○連載「エレベータの交通計算法」============================

「平均待ち時間が計算できる交通計算法」について、

 http://lab.ele-life.com/pdf/calc.pdf 

で説明していますので、ご参照下さい。

この交通計算法は、

平常時や混雑時などの2方向の交通がある場合のRTTも計算できます。

RTT内に到着するそれぞれの方向の乗客が基準階以外でも乗車できます。

乗車人数はポワソン分布で変動するとしています。


交通パターンは、

それぞれの方向の乗客の平均到着率と基準階での乗降の割合(α)で

与えます。

平均乗客数がrの時、αrは基準階で乗降し、

(1-α)rは基準階では乗降しないとして予想停止回数を計算します。

これによって、

従来は不可能であった、

一般階間の交通が混在する場合の出勤時のRTTが計算できます。

従来は乗車率は80%で固定で、

現場の集中率に合わせた乗車率を求める場合は、

計算を繰り返して試行錯誤で求めなければなりませんでしたが、

集中率と基準階での乗降の割合(α)を与えると、

その時の平均乗車人数とRTTが求まります。

乗車率は、平均乗車人数/定員で求まります。


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==○   エレベータクイズ  ================================

ロープ式エレベータは、次の2種類に大別されますが、

現在の主流は、どちらでしょうか?

1.巻胴式:ドラムにロープを巻き上げてかごを上下させる方式

2.トラクション式:一端にかごを吊り下げ、

他端に吊り合い錘を吊り下げたロープを綱車の溝に懸けて

電動機で綱車を回転させ、摩擦力でかごを上下させる方式

































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【答え】

2.トラクション式です。

【解説】

初期のエレベータは巻胴式でした。

トラクション式は、

吊り合い錘とかごとの荷重の差分だけを駆動する方式で、

吊り合い錘の重さをかご自重+「定格積載量の半分」にすれば、

定格積載量を駆動するための電動機容量を

半分の積載を駆動するための電動機容量に小型化できます。

一方、巻胴式は全荷重を駆動する必要があります。そのため、

巻胴式は、定格積載量を駆動するためには、

かご自重+定格積載量を駆動する電動機が必要でした。

電動機容量は速度と積載量に比例しますから、

トラクション式の出現によって、

高速・大容量のエレベータが実現可能となり、

1930年代に、

ニューヨークで高層ビルが現実のものになりました。

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==○編集後記=================================================

最後までお読みいただき、有難うございます。

第77号は如何でしたでしょうか?

今回の特集を何にするか悩みました。そこで、

TWINS(M方式)とTWINS(L+A方式)の適用区別が不明確

でしたが、その明確化作業と特集のテーマ選定を連動させて模索しました。

その結果、TWINSの適用については、

新設ビルはTWINS(L+A方式:特許第4293631号)を適用し、

セールスポイントは、省エネと、

特に超高層ビルでのレンタブル比向上と火災時のエレベータ利用避難とし、

既設ビルはTWINS(M方式:特許第4293629号)を適用し、

セールスポイントは、省エネと輸送性能向上にしようと決めました。

この過程で、

エレベータの省エネに関連した材料(データ)が集まりましたので、

今回の特集は「エレベータの省エネ化」になりました。






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【発行元】株式会社エレベータ研究所
〒567-0806 大阪府 茨木市 庄1丁目8-19
TEL 072-665-6801
URL http://www.ele-life.com
EMAIL info@ele-life.com
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