2009/07/27
「エレベータのすべてがわかる!」〔VOL0076〕
===========================================2009.07.27 VOL.0076== みなさんお元気ですか? 「エレベータのすべてがわかる!」の第76号をお送りします。 特許庁のデータベースから メーカー各社が取得している特許を検索することができます。 メーカーの技術力を評価する一つの方法として、 「エレベータ、システム 制御」をキーワードにして、 最近10年間にメーカーが特許出願している件数と その中で特許取得できた件数を調査しましたので、 その結果を特集「特許から見たメーカーの技術力」でご紹介します。 ============================================================== ==I==N==D==E==X=============================================== ○今週のニュース ○特集「特許から見たメーカーの技術力」 ○連載「エレベータの交通計算法」 ○エレベータクイズ ○編集後記 ============================================================== ==○今週のニュース ========================================== 日立製作所は7月23日、 同社の中国における昇降機の製造・販売・サービス会社である 日立電梯(上海)有限公司の生産拠点を本格稼動したことを発表した。 これにより、同社の中国での生産能力は、 日立電梯(中国)の大石工場、日立楼宇設備製造(天津)有限公司 とあわせて、年産3.5万台に拡大する。 日立製作所は1981年に中国における昇降機事業を本格的に開始して以降、 2004年に広州に日立電梯亜州開発センター、 2005年に天津に製造拠点を開設し、事業を拡大してきた。 今回稼動をスタートした生産拠点は、 大きな需要が見込まれる華東地区の中心・上海市青浦工業園区内に位置しており、 敷地面積18.5万平方メートルで、年産1万台の生産能力を有する。 また、環境に配慮した生産設備として、 高度な浄化処理装置により製造工程で生じる廃水を循環利用するほか、 塗装工程から発生する有害物質である 揮発性有機化合物(VOC)の吸着装置を導入している。 同社は広州に次いで、 中国では2カ所目となる研究開発センターを併設しているほか、 2010年には中国一の高さとなる172.6mの試験塔も完成予定で、 中国においてエレベータの高速化に対応した機種の拡大に向けて 開発を進めていく。 ============================================================= ==○特集「特許から見たメーカーの技術力」===================== 最近の技術力を見るために、 出願が過去10年以内の特許を対象に、 エレベータ研究所の技術力の評価の目的もあって、 2000以降に公開された特許の中から、 キーワード「エレベータ、システム 制御」で抽出されるものに限定した。 (1)特許登録件数では、 1位 三菱電機 90件 2位 日立製作所 63件 3位 東芝エレベータ 61件 4位 フジテック 11件 でした。 因みに、エレベータ研究所は、3件です。 中小企業としては、良く健闘しているといえます。 (2)特許登録率(登録件数の出願件数に対する割合)では、 1位 フジテック 33.3% 2位 日立製作所 24.4% 3位 東芝エレベータ 17.5% 4位 三菱電機 16.6% でした。 この登録率は、2004年公開以前の特許について計算しています。 因みに、 エレベータ研究所は特許出願件数4件で、特許登録件数3件ですから、 特許登録率は、75%であり、業界の水準をクリアしています。 株式会社エレベータ研究所の取得している特許は、 特許第4189013号 エレベータの制御装置(ポストセレコレ) 特許第4293629号 エレベータシステム(TWINS(M方式)) 特許第4293631号 エレベータシステム(TWINS(L+A方式)) の3件です。 ============================================================== ==○連載「エレベータの交通計算法」============================ 「平均待ち時間が計算できる交通計算法」について、 http://lab.ele-life.com/pdf/calc.pdf で説明していますので、ご参照下さい。 セレコレは、平常時や混雑時などの二方向の交通がある場合に、 運転方向の乗客だけに応答し、逆方向の呼びは通過しますから、 一方向の運転が終わった後、必ず反転して逆方向の運転を行います。 このようにして、交互に運転方向を反転しながら一周運転を行います。 出勤時や退勤時のように一方向の交通だけがある場合には、 背後に発生した呼びの乗客に応答するために、 一方向の運転が終わった後、出発階に戻って、 再度同一方向の運転を繰り返す一周運転を行います。 この平均一周時間がRTTです。 平均運転間隔AIは、AI=RTT/台数で、 平均待ち時間AWTは、AWT=AI(1+bx)/2で、 運転間隔が等間隔で、通過されることが無く、 必ず1台目のかごに乗車できる場合にはbx=0となり、 AWT=AI/2になりますが、 通常の群管理システムでは、bx>0で、台数が多くなると、 bxは1以上になります。 ============================================================== ==○ エレベータクイズ ================================ 乗用エレベータの年間出荷台数はほぼ一定していますが、 その台数は以下のどれに近いでしょうか? 1.約10万台 2.約2万台 3.約1万台 ============================================================= 【答え】 1.約2万台です。 ============================================================= ==○編集後記================================================= 最後までお読みいただき、有難うございます。 第76号は如何でしたでしょうか? 1件余分に特許出願したのは、ポストセレコレの出願内容に、 単独かごの制御と複数かごの制御が混在していたために、 1件の出願にならないと拒絶され、 元の出願を単独かごの制御に限定して、 複数かごの制御部分を分割出願したためです。 これがなければ、登録率100%が達成できたのにと、少し残念です。 ============================================================== ============================================================== 【発行元】株式会社エレベータ研究所 〒567-0806 大阪府 茨木市 庄1丁目8-19 TEL 072-665-6801 URL http://www.ele-life.com EMAIL info@ele-life.com ==============================================================


