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2009/07/20

「エレベータのすべてがわかる!」〔VOL0075〕

===========================================2009.07.20 VOL.0075==
みなさんお元気ですか?

「エレベータのすべてがわかる!」の第75号をお送りします。

エレベータは時刻表なしで運行していますから、

これから出発するかごの出発前に、

乗り場に確実に行っておくことができません。

乗り場に到着する直前にエレベータが出発してしまい、

登録した呼びが背後呼びになって、

長く待たされた経験を皆さんお持ちですね?

建物内の交通は絶え間なく続きますから、

背後呼びが絶え間なく発生します。

背後呼びの待ち時間を短くするために、

セレコレの群管理システムが設置され、

エレベータの運転間隔が制御されます。

セレコレは、運転方向と同一方向の呼びには応答しますが、

反対方向の呼びには応答しません。

そのため、一台が単独設置されている時、両方向の交通がある場合は、

一方向の半周運転をした後、

応答しなかった逆方向の呼びに応答して反対方向の半周運転を行い、

結果として、一周運転を繰り返すことになります。

一方向の交通だけの場合も、背後呼びが残りますから、

背後呼びに応答するために、

結果として、一周運転を繰り返すことになります。

複数台が設置された場合も、先行かごの背後呼びに応答しながら、

先行かごを追いかけるようにして、

先行かごから平均すると平均運転間隔遅れで、

先行かごと同様の一周運転を繰り返します。

特集「セレコレの群管理システム」で

その問題点をご紹介します。



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==I==N==D==E==X===============================================

○今週のニュース

○特集「セレコレの群管理システム」

○連載「エレベータの交通計算法」

○エレベータクイズ

○お知らせ

○編集後記

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==○今週のニュース ==========================================

東京都港区の公共住宅で06年6月、

高校2年の市川大輔(ひろすけ)さん(当時16)が

エレベータの床と天井に挟まれ死亡した事故で、

東京地検は15日までに、製造元で事故前年まで保守管理を担当した

「シンドラーエレベータ」(東京都江東区)と、当時の保守会社

「エス・イー・シーエレベーター」(台東区)の計2社の

幹部ら数人を業務上過失致死の罪で在宅起訴する方針を固めた。

地検は、シンドラー社の社員ら2人と、

エス社の役員ら4人の計6人について、

警視庁から今年3月に業務上過失致死容疑で書類送検され、

調べを進めていた。

シンドラー社の社員らは04年11月、事故機がブレーキの異常で

急停止するトラブルを受けて部品を調整したが、

その後に保守管理を担当したエス社などに、

事故が起きる危険性があることや、

事故機の構造を伝えなかった疑いが持たれていた。

こうした点から、地検は、事故が起きる危険性を認識していながら

十分な安全対策を怠ったと判断したものとみられる。

一方、エス社側では、社員に保守管理に関する教育を十分に行わず、

社員も知識不足のまま作業した疑いがあったが、地検では、

これらの点からエス社側にも事故の責任があると判断した模様だ。

警視庁の調べでは、事故機はブレーキのパッドを開閉させる回路の

ショートが原因で常時ブレーキがかかった状態になり、パッドが磨耗。

このためブレーキが働かず、突然かごが上昇したとされる。

市川さんの両親は08年12月、シンドラー社などを相手取り、

慰謝料など計2億5千万円を求める訴えを東京地検に起こしている。

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==○特集「セレコレの群管理システム」=========================


セレコレは逆呼びに応答しませんから、

背後呼びに自号機が応答すると、

2回反転した後になり、待ち時間が長くなります。

そのために、複数台のセレコレの場合は、

先行かごの背後呼びを後続かごが分担しながら、それぞれのかごが一周運転することになります。

理想的に群管理制御されている場合は、

各かごは、

それぞれの前方のかごの背後呼びに応答しながら等間隔で運転します。

しかしながら、時刻表がありませんから、呼びの発生はランダムで、

発生場所や発生時刻を予想することはできません。

従いまして、等間隔制御するためには、

呼びの割り当てを常時見直しする必要があり、

これに伴って、

予報したかご以外のかごへの割り当て変更が発生します。

平均待ち時間を短縮するためには、運転間隔を短くする必要があり、

群の台数を増加しなければなりませんが、

台数が増加すると、割り当て変更による移動距離が大きくなり、

身体の不自由な人やお年寄りの利用が困難になります。


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==○連載「エレベータの交通計算法」============================

「平均待ち時間が計算できる交通計算法」について、

 http://lab.ele-life.com/pdf/calc.pdf 

で説明していますので、ご参照下さい。

この中で、「5.RTTの数値解法」が

今回ご説明する内容です。

1台当たりの平均乗客到着率をλ、予想停止数をS(r)、
平均一周時間をRTT(r)とすると、

RTT(r)=r/λ -(1)

RTT(r)=ts*S(r)+r*tio -(2)

の連立方程式が成り立ちます。

ここで、tsは1回の停止当たりの平均走行時間+戸開閉時間で、

tioは乗客1人当たりの乗降時間です。

横軸をr、縦軸をRTT(r)とすると、

(1)	式は傾き1/λの直線であり、

(2)	式はrの増加に対して飽和する曲線です。

そして、その交点が平均到着率λの時のRTTの解です。

rが与えられた時の

(1)式のRTTをRTT1(r),
(2)式のRTTをRTT2(r)とすると、

ri(iステップ目のr)が解よりも小さい時は、
RTT1(ri)<RTT2(ri)となり、

riが解よりも大きい時は、
RTT1(ri)>RTT2(ri)となります。

従って、

RTT1(r)とRTT2(r)の差が一定値より大きい時には、

ri+1=RTT2(ri)/λと調整することで、

riは、短時間で解に収束し、連立方程式の解である、

rとRTT(r)が求まります。


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==○   エレベータクイズ  ================================

世界最高速のエレベータが台湾の台北101に設置されていますが、

その速度は、次のどれでしょうか?

1.分速1010m

2.分速1300m

3.分速850m































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【答え】

1.分速1010mです。



【解説】

上昇時は、分速1010mですが、下降時は、分速600mです。



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==○編集後記=================================================

最後までお読みいただき、有難うございます。

第75号は如何でしたでしょうか?

メーカー各社の特許取得状況の調査を開始しましたが、

今回には間に合いませんでした。

次号では、ご報告したいと考えています。



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【発行元】株式会社エレベータ研究所
〒567-0806 大阪府 茨木市 庄1丁目8-19
TEL 072-665-6801
URL http://www.ele-life.com
EMAIL info@ele-life.com
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