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2009/06/29

「エレベータのすべてがわかる!」〔VOL0072〕

===========================================2009.06.29 VOL.0072==
みなさんお元気ですか?

「エレベータのすべてがわかる!」の第72号をお送りします。

前号でご紹介しました、従来の交通計算法の

「予想停止回数」の計算式の導き方は

ご理解いただけたでしょうか?

予想停止回数」の計算式が

各階の停止確率を導くステップを経て

導かれることをご理解いただけたでしょうか?

また、停止確率を導くのに際しては、

まずは、停止しない確率を導き、

停止確率=1−停止しない確率

によって導くのが常套手段であることを

ご理解いただけたでしょうか?

そして、停止しない確率は、

乗客全員がその階では乗降しない確率として

求められることをご理解いただけたでしょうか?


従来の交通計算法は、

(1)乗客全員がロビー階で乗車する

(2)乗客数は一定で、かごが等間隔で出発する

というモデルに基づいていましたが、

エラフサイトでお試しいただける

「平均待ち時間の計算できる交通計算法」は、


(1)乗客の一部はロビー階以外でも乗車する

(2)各方向の乗客は1台当たり平均到着率λ[人/秒]でポワソン到着する。

(3)平均一周時間はRTTで、平均乗車人数がr=λRTTとなる。

(4)運転毎の乗客数は運転間隔の確率分布に従って、

平均乗客数rで確率的に変動する。

というモデルに基づいています。

今回は、連載「交通計算法」で、

「平均待ち時間が計算できる交通計算法」でも、

各階での停止確率を

常套手段を用いて導いている様子をご覧いただきます。





このメールマガジンは、『まぐまぐ』で配送されています。

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==I==N==D==E==X===============================================

○今週のニュース

○連載「エレベータの交通計算法」

○エレベータクイズ

○編集後記

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==○今週のニュース ==========================================

6月23日午後1時15分頃、兵庫県尼崎市昭和通の4階建てビルで、

エレベータが2階部分で停止。扉が開かなくなり、

子供4人を含む男女計8人が内部に閉じ込められた。

約35分後に救出されたが、2歳の男児と37歳の女性が

脱水症状で病院に運ばれた。

尼崎南署によると、内部は蒸し暑かったという。

同署などによると、エレベータは定員3人、

最大積載量は200キロ。

22日の検査で異常は無かった。

正規の停止位置より数センチ下で止まっており、

管理会社は「乗りすぎで停止位置がずれたため、

扉が開かなかったのではないか」としている。

8人はビル2階の診療所を訪れようとしていた。

診療所の医師が気付いて119番、

尼崎市消防局の救急隊員が手動で扉を開けた。

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==○連載「エレベータの交通計算法」=======================

「平均待ち時間が計算できる交通計算法」について、

 http://lab.ele-life.com/pdf/calc.pdf 

で説明していますが、

この中で、「3.途中階で乗車がある場合への拡張」が

今回ご説明する内容です。

図1.乗降モデルは、乗客の出発階を縦軸に、

行き先階を横軸に表したグラフですが、実際には存在しない、

出発階と行き先階が一致する乗客を示す

出発階=行き先階の乗客を示す斜線の右下の三角形が、

出発階<行き先階のUP方向の乗客を示しています。

また、

左上の三角形が出発階>行き先階のDOWN方向の乗客

を示しています。

UP方向の乗客は、出発階<行き先階という条件を満たす

右下の三角形の中のどの升目に入るのも等確率であるとします。

三角形の升目の数はN(N−1)/2個ですが、

この中で、

i階を出発階とする升目はN−1−i個あり、

i階を行き先階とする升目はi個あります。

つまり、

i階で乗客が乗降する升目はN−1個あります。

従って、乗客がi階で乗降する確率は

(N−1)/{N(N−1)/2}=2/N

となります。

従って、

乗客がi階で乗降しない確率は1−2/Nであり、

乗客数がn人の時に

n人全員がi階で乗降しない確率は

(1−2/N)^n

となります。

そして、1階以外のどの階もi階と同等です。

従って、乗客数がn人の時の

各階の停止確率は、

1−(1−2/N)^n

となります。

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==○   エレベータクイズ  ================================

乗用エレベータ及び寝台用エレベータは

不特定多数の人が利用するので、

積載荷重を著しく超えた場合において警報を発し、

かつ、

出入口の戸の閉鎖を自動的に抑止する装置を

設置しなければなりません。

「積載荷重を著しく超えた場合」とは、

必ずしも定量的に明確にはされていませんが、

通常、定格積載量の概ね

1.100%

2.110%

3.120%

で過荷重検出装置が作動するようにされています。

なお、エレベータの走行中は誤作動を避けるため、

この装置の機能は解除されています。

過荷重検出装置が通常作動するのは、

定格積載の概ね何%でしょうか?

上の1.2.3.の中から選択して下さい。
































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【答え】

2.110%です。







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==○編集後記=================================================

最後までお読みいただき、有難うございます。

第72号は如何でしたでしょうか?

尼崎の閉じ込め事故は、

定員3人のエレベータに

8人が乗車したために発生したものとされていますが、

過荷重検出装置が正常に動作しておれば、

起動できなかったはずですから閉じ込めも発生しなかったはずです。

尼崎の閉じ込め事故の原因は

過荷重検出装置にあるのではないかと思い、

クイズで過荷重検出装置を取り上げました。

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【発行元】株式会社エレベータ研究所
〒567-0806 大阪府 茨木市 庄1丁目8−19
TEL 072-665-6801
URL http://www.ele-life.com
EMAIL info@ele-life.com
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