2009/05/18
「エレベータのすべてがわかる!」〔VOL0066〕
===========================================2009.05.18 VOL.0066== みなさんお元気ですか? 「エレベータのすべてがわかる!」の第66号をお送りします。 前号では、平常時・昼食時など2方向の交通がある場合の 平均一周時間(RTT)のイメージをつかんでいただくために、 平均一周時間(RTT)の具体例について解説しましたが、 ところで、それ(RTT)が何の役に立つの? と疑問に思っておられる方もあると思われますので、 これ(RTT)こそがエレベータシステムの性能を把握するための 鍵になるパラメータであることを 特集「RTTから読み取れること」でご説明します。 ところで、このRTTを用いることで、セレコレがほとんどの現場で 大きな問題を発生することもなく稼動している理由を知ることができます。 設置されているかご一台当りの一方向の乗客の平均発生率をλ(人/秒) 従来のセレコレの平均一周時間をRTTとします。 セレコレは運転方向と同一方向の乗客を乗り合いさせますが、 逆方向の乗客は乗せずに乗り場に残していきます。 そのようにして、RTT内に到着した一方向の乗客r=λRTT人を RTT/2で輸送完了します。 そのため、一人当たりのサービス時間μは、 μ=RTT/2/r=1/2/λとなり、 λ/μ=1/2=0.5<1 つまり、定員さえ十分あれば(定員≧λRTTであれば)、 交通量がいかに多くても平衡条件を満たしますから、 平均待ち時間が異常に長くなることはありません。 そのため、定員さえ十分あれば、 良好なサービスが実現できると考えられます。 このメールマガジンは、『まぐまぐ』で配送されています。 ================================================================= ==I==N==D==E==X================================================== ○連載 今週のニュース ○特集「RTTから読み取れること」 ○連載 エレベータクイズ ○編集後記 ================================================================ ==○今週のニュース ============================================ 東京消防庁は、「乾式工法を用いた防火区画等における煙等の漏洩防止 対策に係る指導基準」を発表し、5月から運用を開始した。 指導の対象になるのは、 高さ100mを超える超高層建築物のたて穴区画や 二酸化炭素消火設備などが設置される防護区画だ。 煙等の漏洩防止対策として、 乾式工法を用いた防火区画等と隣接する部分との間に、 仕上げ材や目地処理を施すように指導する。 指導対象とその範囲は、 エレベータシャフト(これと一体になるエレベータ機械室を含む)、 パイプシャフト、ダクトスペース、 屋内直通階段等のたて穴区画を構成する区画壁で、乾式工法を用いたもの。 ただし、区画壁がモルタル塗り、プラスター塗り、せっこうボード張りなどで仕上げられ、 煙等の漏洩の可能性の低い場合は除く。 指導基準では防止対策の一例を示している。 新築建物については、建築確認の前の消防同意で指導する。既存建物については、 「大規模改修などをとらえて可能な限り対策してほしい」 (東京消防庁・予防部・予防課の中村眞一課長補佐)と話す。 ================================================================ ==○特集「RTTから読み取れること」============================ 従来の複数台のセレコレの群管理システムの場合、 平均運転間隔AIは、AI=RTT/台数 です。 平均待ち時間AWTは、AWT=AI(1+bx)/2です。 ここで、bxはダンゴ係数(bunching factor)で、 群管理制御方式によって異なりますが、凡そ以下のような値になります。 4台群管理の場合、0.33〜0.66 6台群管理の場合、0.64〜0.89 8台群管理の場合、1.0〜1.23 1方向当たりの5分間輸送能力HCは、HC=300*0.8*定員/RTT(人/5分間) ================================================================= ==○連載 エレベータクイズ =================================== 1852年に発明された安全装置(非常止装置)は、 2年後の1854年の博覧会でセンセーショナルなデビューを飾ります。 会場に設置されたエレベータに発明者であるオーチス自らが乗り込み、 集まった多くの人の前でロープを切らせることで、 その安全性を実証しましたが、その博覧会は次のどの博覧会だったでしょうか? 1.ニューヨークのクリスタルパレス博覧会 2.パリの万国博覧会 3.ロンドンの万国博覧会 ============================================================= 【答え】 1.のニューヨークのクリスタルパレス博覧会です。 ============================================================= ==○編集後記================================================= 最後までお読みいただき、有難うございます。 第66号は如何でしたでしょうか? 私の周辺にも新型インフルエンザの影響が出てきました。 今朝、母親の通っているデイサービスセンターから、 1週間閉園するという連絡を受けました。 新型のウイルスは今のところ老人には感染していないようですが。 ================================================================ ================================================================ 【発行元】株式会社エレベータ研究所 〒567-0806 大阪府 茨木市 庄1丁目8−19 TEL 072-665-6801 URL http://www.ele-life.com EMAIL info@ele-life.com ================================================================


