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2009/03/16

「エレベータのすべてがわかる!」〔VOL0057〕

===========================================2009.03.16 VOL.0057==
みなさんお元気ですか?

「エレベータのすべてがわかる!」の第57号をお送りします。

第一次世界大戦が終わり、

ラジオ、洗濯機、冷蔵庫、自動車など消費文化を謳歌するアメリカで

1925年に「セレコレ」が生まれ、

エレベータの乗り合い運転方式が確立します。

これによって、エンパイアステートビルやクライスラービルが建設され、

ニューヨークに摩天楼が出現しました。

「セレコレ」は上昇方向と下降方向の2種類の乗客を区別して、

運転方向と同一方向の乗客を乗り合いさせるように制御します。

そうすると、エレベータは一方向に進みますから、

エレベータの背後にある呼びの待ち時間が長くなります。

この問題を解決するために「2カー」の方式として、

2台の「セレコレ」がお互いの背後呼びに応答し合う

「デュープレックス」が用意されていました。

最近出現した「ポストセレコレ」は、

サービス階を2セクタに分割して、セクタ毎に、

それぞれのセクタ内で上昇する乗客と下降する乗客

それと他方のセクタに移動する乗客の3種類(合計6種類)

の乗客を区別します。

このポストセレコレを用いると、

平均待ち時間が「デュープレックス」に比べ半減する、

画期的な「2カー」が実現します。

その概要を 特集「究極の2カー」でご紹介します。

このメールマガジンは、『まぐまぐ』で配送されています。

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==I==N==D==E==X==================================================

○連載 今週のニュース

○特集「究極の2カー」


○連載 エレベータクイズ

○編集後記

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==○今週のニュース ============================================

ユナイテッド・テクノロジーズ、1万1600人削減へ、

ニューヨーク(ウオール・ストリート・ジャーナル)

米ユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)は10日、

全従業員の5%に相当する1万1600人を今年削減すると発表した。

また今年の景気回復はもはや予想していないと明らかにした。

UTCは建設と航空業界が同時に落ち込んでいることが

大きな打撃となっている。

ルイス・シェネバート社長兼最高経営責任者(CEO)は

「商用航空宇宙産業と世界の建設市場の見通しは引き続き悪化した」

と述べた。

UTCは、エレベータ製造のオーチス、空調設備のキャリア、

航空機エンジンのプラット&ホイットニー(P&W)、

ヘリコプターのシコルスキー、

航空部品および火災安全装置のハミルトン・サンドストランドなどを

傘下に置く複合企業。建設・航空業界の低迷や、

ビジネスジェットメーカーの減産を受け、

ほぼ全部門でビジネスが落ち込んでいる。

建設事業と航空宇宙産業のビジネスサイクルが重なることはまれだったため、

UTCはここ数年間、その多角的な事業ポートフォリオによる恩恵を受けていた。

しかし、今回の経済危機では、全部門がある程度の打撃を同時に受けている。

UTCは10日、

2009年の売上高が昨年12月に示した予想を27億ドル下回る見込みと

明らかにした。

UTC幹部らは2008年12月、

2009年下期には景気回復が見られると予想していた。

しかし、シェネバートCEOは今回ノインタビューで、

住宅統計、エレベータ受注、ビジネスジェット機の生産など、

事業計画のベンチマークが1月以降、

全て、「非常に大きな」落ち込みを見せていると指摘。

「09年の景気回復はないと私は考えている」と語った。

マッコーリー・リサーチ・エクイティーズのアナリスト、

ロバート・ストラード氏は顧客向け調査リポートで、

「(UTCにとって)風向きが悪い」とし、

「短期的なサイクルの製品が引き続き弱いなか、

航空宇宙事業とオーチスもつまずいている」と指摘した。

オーチスでは今年に入り、エレベータの新規受注が40%減少しており、

中国を含む世界全体で弱さが見られている。

新しい機器の成長を予想していたオーチスは現在、

今年は出荷が減少すると予想している。

キャリアは、売上高について1ケタ台高めの減少率を予想していたが、

現在はミッドティーンズ(13−19%レンジ半ば)の減少を見込んでいる。


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==○特集「究極の2カー」=========================================

セクタをS1、S2としますと、

各セクタを分担するエレベータが一台ずつある状態が「通常状態」です。

通常状態では、各エレベータは、

分担セクタ内で移動する乗客の呼びに応答して、

分担セクタ内で上昇運転と下降運転を交互に繰り返します。

この時、エレベータの運転方向に関係なく乗車しますが、

逆方向の運転中に乗車した乗客は反転後に目的階で降車します。

このように、「通常状態」では、

逆呼び(セクタ内で運転方向とは逆方向に移動する呼び)にも応答します。

セクタ間を移動する乗客(S1→S2、S2→S1)が呼びを登録すると、

「遷移準備状態」になります。

そうして、セクタ間を移動する乗客が、

出発階を分担しているエレベータに乗車すると「遷移状態」になります。

「遷移準備状態」と「遷移状態」では、

両方のエレベータの分担セクタをできるだけ同時に切り替えるために、

未応答の逆呼びへの応答を制限します。

具体的には、

相手のエレベータが逆呼びに応答している場合だけ逆呼びに応答します。

「遷移準備状態」または「遷移状態」で、

分担セクタ内で降車する乗客がいないエレベータを「遷移可能かご」と呼びます。

一方のエレベータだけが「遷移可能かご」の場合を「遷移待機状態」と呼び、

「遷移待機状態」では、未応答の呼びには応答しなくなります。

そうして、両方のエレベータが「遷移可能かご」になった時点で、

両方のエレベータの分担セクタを切り替え、「通常状態」に戻ります。

セレコレの平均一周時間をRTTとすると、

「デュープレックス」の平均待ち時間はRTT/4ですが、

本方式の平均待ち時間は9RTT/64で、

「デュープレックス」の9/16=0.56になります。

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==○連載 エレベータクイズ  ===================================


建築基準法施行令第129条の10第3項第一号に、

「かご及び昇降路の出入口の戸が全て閉じた状態でなければ、

かごの運転回路が動作しないようなドアスイッチを設けなければならない。」

とあり、第3項第二号に、

「昇降路の戸は、戸開き状態での床合わせの場合を除き、

かごがその階に停止していない場合は、閉じて錠がかかっていなければならない。」

とあります。

第一号のスイッチと第二号の錠の機能を同時に持つものをインターロックスイッチと

称し、エレベータの安全装置の中で重要なものの一つです。

その動作として間違っているものが含まれています。それはどれでしょう?



1.戸が閉じる場合には、錠がっかってから出入口のスイッチを閉路しなければならない。

2.戸が開く場合には、スイッチを開路してから錠を外さなければならない。

3.戸が開く場合には、錠を外してからスイッチを開路しなければならない。





















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【答え】

3.が誤りです。

【解説】

スイッチを開路してかごが動かないようにしてから、

戸開しなければなりません。
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==○編集後記=================================================

最後までお読みいただき、有難うございます。

第57号は如何でしたでしょうか?

ニュースは、最近、事故のニュースが続きましたから、

今回こそは、明るいニュースを!と待ちわびていたのですが、

時節柄、残念な内容のニュースしかありませんでした。





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【発行元】株式会社エレベータ研究所
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