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2009/03/02

「エレベータのすべてがわかる!」〔VOL0055〕

===========================================2009.03.02 VOL.0055==
みなさんお元気ですか?

「エレベータのすべてがわかる!」の第55号をお送りします。

みなさんは、鉛筆の芯の磨耗を利用して紙にメモを記したり、

チョークの磨耗を利用して黒板に文字を書いたり、

磨耗を有効に利用しておられます。

一方、エレベータのブレーキライニングが磨耗して、

本来の摩擦力が得られなかったり、

フックが磨耗して乗り場扉が施錠できなくなると、

重大事故に繋がります。

「磨耗」は、まだ、

明快な説明が可能なほど解明されている技術分野ではないようですが、

「磨耗」によると思われるエレベータ事故が発生していますので、

皆さんと一緒に、事故の再発防止を検討していくために、

特集「磨耗の基礎」で「磨耗」の基礎知識をご紹介します。

このメールマガジンは、『まぐまぐ』で配送されています。

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==I==N==D==E==X==================================================

○連載 今週のニュース

○特集「磨耗の基礎」


○連載 エレベータクイズ

○編集後記

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==○今週のニュース ============================================
1.25日午後1時20分ごろ、兵庫県姫路市林田町六九谷(むくだに)

の食品メーカー「オガワ食品協業組合」の工場(3階建て)で、

荷物運搬用のリフトと壁の間に人が挟まれていると119番通報があった。

救急隊員が挟まれた女性を病院に運んだが、死亡が確認された。

姫路署は、リフトが到着していないのに2階の乗降口の扉が開き、

過って転落したのではないかとみて、

リフトの整備などについて業務上過失致死容疑で調べている。

同署の調べや組合側の説明によると、亡くなったのは同組合の

パート従業員の竹内久代さん(57)。同僚の男性従業員(28)が

リフトの2階搬入口扉が開いたままなのを見つけ、内部をのぞいたところ、

リフトが1階と2階間で停止し、壁とのすき間(約50センチ)に挟まれた

竹内さんがうめき声を上げていたという。

リフトは工場が完成した93年から稼動し、

高さ1.8メートル、幅2メートル奥行き1.5メートル。

ボタンを押して昇降や扉開閉の操作をし、

リフトが到着しないと扉は開かない仕組みになっている。

同署は、工場の製品をリフトに載せようとした竹内さんが、

扉が開いていたのにリフトが到着していないため

内部を確認しようとし、過って落ちた可能性があるとみている。

死因は失血性ショックだった。

2.三菱電機は、SiC製ショットキー・バリア・ダイオードと、

MOSFETを利用して出力11kWのインバータを試作した。

同社が試作した従来のSiCインバータに比べて、

電力損失を低減したのが特徴で、

SiによるダイオードとIGBTで構成したインバータと比較すると、

電力損失が約70%減ったという。

試作したSiCインバータは、Si製に比べて体積が小さいのも特徴である。

11kWのインバータで比較すると、

Si素子を利用する場合に比べて約1/4になるという。

SiC素子は優れた特性を持つため、パワー半導体において、

Siに続く次世代材料として注目を集めている。

オン抵抗が小さいため電力損失が抑制できる。

また、200度Cを超える高温動作が可能になるため、

冷却装置が小型化できるとして期待されている。

こうした特性に注目が集まり、

多くのメーカーや研究機関が活発に研究開発している。

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==○特集「磨耗の基礎」==========================================

磨耗はその原因となる摩擦運動によって二つに大別されます。

すべり磨耗ところがり磨耗です。

(1)すべり磨耗

二固体の凸部同士の接触している凝着部分が、摩擦によってせん断され、

引きちぎられていく現象を「凝着磨耗」といいます。

磨耗現象のうち、もっとも基本的なものです。

二面が類似した金属の場合、この磨耗が多くなります。

また、凝着磨耗では、移着といって、互いに摩擦し合う二固体のうち、

一方の微小部分が相手面に移る現象も起こります。

チョークや鉛筆の筆記は、

凝着磨耗によって相手面の黒板や紙へ移着することを

積極的に応用しているのだと考えられます。

すべり合う固体面の間に固い異物が入り込んだり、

一方の面が硬くて粗い場合に、

軟らかい固体表面は、削り取られて磨耗してしまいます。

これを「アブレシブ磨耗」といいます。

ちなみに、アブレシブは「すりへらす」という英語の形容詞です。

磨耗量にもっとも関係しているものです。

サンドペーパー、レンズや宝石の研磨などが、その良い例です。

シティハイツ竹芝のブレーキライニングの磨耗も

アブレシブ磨耗と考えられます。

(2)ころがり磨耗

摩擦面に繰り返し摩擦力が作用すると、

表面の摩擦力が集中する部分に、

亀裂が発生することがあります。

この亀裂が合体して、磨耗粉として取り去られる現象を

「疲労磨耗」といいます。

ころがり磨耗のほとんどは、この疲労磨耗です。

たとえば、ころがり軸受や歯車などで起こる磨耗がこれです。

帝都典礼のフックの磨耗は疲労磨耗と思われます。

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==○連載 エレベータクイズ  ===================================


最近のエレベータはインバータを用いて

電動機に印加する電源の電圧と周波数を変化させています。ところで、

周波数を変化させるとエレベータの何が変化するでしょう?

1.照明の明るさ

2.速度

3.ロープの振動




















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【答え】

2.速度です。

【解説】

電動機の回転数が変わり、速度が変わります。

ちなみに、電圧を変えることで電動機の駆動力が変わります。

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==○編集後記=================================================

最後までお読みいただき、有難うございます。

第55号は如何でしたでしょうか?

質量が制御できる材料や摩擦力が制御できる材料が発見されれば、

エレベータの省エネと安全性は飛躍的に向上しますが、夢でしょうか?



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【発行元】株式会社エレベータ研究所
〒567-0806 大阪府 茨木市 庄1丁目8−19
TEL 072-665-6801
URL http://www.ele-life.com
EMAIL info@ele-life.com
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