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2008/04/21

「エレベータのすべてがわかる!」〔VOL0010〕

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================================================2008.04.21 VOL.0010==
みなさんお元気ですか?

「エレベータのすべてがわかる!」の第10号をお送りします。

 「この仕事は自分の天命だ」と言っている人がいたら、

あなたはどう思われますか?

大袈裟なものいいをする人だと思われますか?

あるいは、誇大妄想狂と思われますか?

私は、「TWINSの普及」が私の「天命」であると考えています。

私は、香港のニューワールドホテルで、

中央に花壇があるホールに設置されている3組の2カーを、

AI制御の最新の6台群管理にモダニゼーションしたことがあります。

また、都立駒込病院で、

通路を挟んで設置されている2組の2カーを、

4台群管理にモダニゼーションする提案をしたことがあります。

「TWINSの普及」を「天命」と考えるに到った経緯を、

特集 TWINS(その2)に記します。



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○特集 TWINS(その2)

○連載 エレベータクイズ

○今週のニュース

○編集後記

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==○特集 TWINS(その2)====================================


1993年、大動脈弁閉鎖不全に起因する大動脈瘤の検査のため入院予定だった

国立循環器病センターに、心内膜炎に起因する脳膿瘍の切除手術のため入院しましたが、
入院直後に、脳内出血を起こして、開頭手術を受けました。

出血量は多かったのですが、脳幹には流れず、命は助かりました。

ただし、後遺症で左半身不随となりましたので、

入院中、8階の病棟から2階のリハビリ施設にエレベータで通いました。

2カーが通路を挟んで対面設置されていましたが、

4台群管理されていました。

初めは、車椅子で移動していましたが、

やがて、杖をついて歩行することができるようになって、

杖をついて、一人で移動するようになりました。

そんなある日、病棟に行こうとして、エレベータの呼び釦を押すと、

背後のかごが応答して、

背後から聞こえてくるチャイムの音に反応して、

振り返ると同時に、

体が旋回してひっくり返りそうになりました。

かろうじて、転倒せずに済みましたが、

もしも転倒していたら、左腕は動きませんから、

頭を床に強打して、頭蓋骨の手術跡が破損して、

致命傷になっていたと思われます。

改めて、観察して見ると、

通路は、緊急患者のストレッチャーが慌しく往来していますから、

背後のかごに乗るために通路を横断するのも危険です。

また、点滴瓶を吊るしたキャスター付の架台を押して移動する点滴中の患者さんは、

通行人と接触するだけでも、

あるいは接触を避けるために急激に動くだけでも点滴針が抜けそうで危険です。

その時初めて、都立駒込病院で、私がしようとしていた通路を挟んで対面設置されている2組の2カーを4台群管理するのは犯罪的なことだと気付きました。

入院中、他にやることがありませんから、

群管理以外の方法で複数の2カーの輸送性能を向上させる方法を四六時中考えていました。

そうして、TWINSの構想はできあがりましたが、

ある時、心臓血管外科部長に突然呼び出されました。

心臓血管外科部長の話によると、

私の大動脈瘤は緊急性が低いけれど、たまたま手術のキャンセルがあって、1チームの予定が空いたから、

希望があれば、手術してあげても良いということでした。

通常であれば、何かと理由をつけて鄭重にご辞退申し上げるところでしたが、

頭の手術で度胸がついたこともあり、

これも何かの縁と思い承諾しました。両親も同席の上で、

私の手術は人工の大動脈弁をつけた人工血管に冠状動脈を移植する、

ベントール術とか呼ばれる高度な技術を必要とする手術だということや、

失敗した場合の後遺症について説明を受けました。

自分でも、売店で心臓手術の本を買ってきて、

手術の手順は頭にたたき込んで手術を受けました。

脳の手術の時は意識がありませんでしたから、

手術を受ける恐怖は経験しませんでしたが、

心臓の手術を受ける時は、死ぬかもしれないと覚悟をしました。



手術が終わって、麻酔から醒めた時に、

最初に、看護婦さんに、「自分の心臓ですか?」と聞きました。

そして、人工心肺で生きているのではないことを確認して、自力で生きていることに感動しました。

その後、切除された血管の病理検査の結果、大動脈が弾力性がなくペラペラになっており、

破裂寸前で危機一髪だったと知らされました。

もしも、脳内出血を起こしていなければ、

大動脈瘤破裂で死亡していたことになります。

それを聞いて、脳内出血で出血が大脳の表面だけを流れたこともあり、

「私は生かされている」と感じました。

「TWINS」については、一旦行き詰まるようなことがあっても、

それを打開するアイデアが必ず湧き出てきます。

このようにして、私に「TWINS」を着想させるために半身不随にさせ、

二度も命を救って、それを普及させようとしている「意志」のようなものを感じるようになりました。

それ以来、「TWINSの普及」が私に与えられた「天命」であると考えるようになりました。









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==○連載 エレベータクイズ  ==========================================


前回のクイズの正解は、1.京都の東華菜館です。

それでは、今回のクイズです。

乗用エレベータの国内の年間設置台数は次のどれでしょう?

1.5287台

2.21667台

3.50863台



解答は次号に掲載します。



==○ 今週のニュース=====================================================

高尾山(八王子市、標高599メートル)中腹にあるケーブルカーの高尾山駅に、
11人乗りのエレベータが設置され、車椅子利用者や高齢者らに便利になった。

駅ホームは階段状で傾斜がきついが、

ホーム最下段に設置されたエレベータを使って上がると、

薬王院参道につながる道に出られる。

ケーブルカーに乗車する際(下り)は、

駅員を呼んでから利用する。

車椅子利用者、障害者、ベビーカーを押す人が優先される。

フランス・ミシュラン社の旅行ガイドで三ツ星(最高評価)を得た高尾山に、

誰でも気楽に来てもらいたいと、

高尾登山電鉄が国土交通省の補助金制度を活用して設置した。

【毎日新聞2008年4月13日 多摩版】


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==○編集後記=============================================================

第10号は如何でしたでしょうか?

「TWINS」については、

改めて、「初心忘るべからず」で、普及に邁進したいと思います。

高尾山のニュースを見て、階段しか無い場所全てに、

エレベータが設置されたらいいのにと思いました。

エレベータが無理な場合は、せめて、階段の両側に手摺くらいは付けて欲しい。

先日、大阪府合同庁舎1号館の別館の2階で開催されたNEDOの説明会会場から、

手摺のついていない階段で、1階に下りるのに一苦労しました。







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【発行元】エレベータ研究所
〒567-0806 大阪府 茨木市 庄1丁目8−19
TEL 072-665-6801
URL http://www.ele-life.com
EMAIL info@ele-life.com
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