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2008/05/18

◆千石貞幸メールマガジン 第39号

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│◆千石貞幸メールマガジン 第39号 =================◆◇2008/05/18
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★☆ 「わが母の教えたまいし歌」 ☆★

 私の母はよく歌をうたいました。台所仕事をしているときが多か
ったようですが、星空がきれいな夜に、家事が終わってから私たち
3人の兄弟を野道の散歩に連れだし、その道すがらなどにもよく歌
いました。曲は唱歌とか抒情歌と呼ばれるものが多く、「庭の千草
」、「旅愁」、「ロンドンデリーの歌」、「浜辺の歌」、「砂山」、
「早春賦」、「赤とんぼ」、「ペチカ」などが思い出されます。し
かしそれも、私が小学校3年生までのことで、4年生になった頃か
ら母は病がちとなり、6年生のときに40歳で不帰の人となりまし
た。

 かれこれ20年ぐらい前に、CDショップであてもなく何人かの
ソプラノ歌手のCDを手にとり、どんな曲が収録されているか眺め
ていたら、ドボルザーク作曲「わが母の教えたまいし歌」という曲
のはいっているCDが見つかりました。まったく知らない曲でした
が、即座に買ってしまいました。聴いて、旋律の美しさに打たれま
した。とても叙情的で節まわしがなんとも言えません。それだけに
歌うのはむつかしい曲ですが、スペインの名ソプラノ、ヴィクトリ
ア・デ・ロス アンヘレスの歌唱はよく抑揚のきいた素晴らしいも
のでした。

 このドボルザークの曲に「わが母の教えたまいし歌」という文語
調の訳が与えられたのは、いつ誰によってでしょう。英語では
“ The song my mother taught me”ですから、散文的に訳せば「
母が教えてくれた歌」です。しかし「わが母の教えたまいし歌」で
はなく「母が教えてくれた歌」だったら、曲名を見ただけでジーン
となって、直ぐさまそのCDを買うことはなかったかもしれません。

 いろんなソプラノ歌手がこの歌をうたっていますが、歌手の実力
が如実にあらわれます。私が持っているCDの中ではシュワルツコ
ップがベストで、ヴィクトリア・デ・ロス アンヘレス、フレデリ
カ・フォン・シュターデも気に入っています。日本の歌手では佐藤
しのぶは無難にうたっていますが、ほかの歌手のものは1回聴いた
だけでじゅうぶんという感じです。 

 今日(5月17日)、静岡の草薙総合運動場内で行われた「静岡
県すこやか長寿祭スポーツ大会」の開会式に出るために車で往復し
ましたが、「わが母の教えたまいし歌」の入っているシュワルツコ
ップのCDを何度も繰り返して聴いて飽きませんでした。本当に美
しい曲です。ヨーヨーマーがチェロで弾いているCDもあって、そ
れもいいです。私にはとくべつの思い入れがあるので、とりわけ美
しく感じるのかもしれませんが、まだご存じない方には聴かせてあ
げたくなる感動的な旋律です。

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