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2009/06/25

変則発行3号目です

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     将棋本!メールマガジン(第31号 2009/06/25配信)
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┏━━┓◆◇「将棋本!メールマガジン」は、将棋関連の出版物に関する情報
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┗━━┛   メールマガジンです◆◇
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┏…■ 目次 ■…┓┣━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━┓
01.新刊情報
02.続報・中原十六世名人解説会
03.将棋漫画読破録「ハチワンダイバー」
04.大盤解説レポート「名人戦第6局」
05.将棋本平積み面指し度ランキング
06.第36期女流名人戦「勝手に都道府県対抗戦」
07.局面閑話
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新┃刊┃情┃報┃
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矢倉の急所2/森内俊之・著/256頁/税込1575円/浅川書房・刊
本書は「矢倉の急所」第1巻の続編です。1巻では「4六銀・3七桂型」に
テーマを絞りましたが、この2巻でとりあげるのは「矢倉・加藤流」です。
中原VS加藤の名人戦最終局(1982年)、森内・羽生の名人戦(2004、2005年)
など、しばしば歴史的大一番で採用され記憶に残る名勝負を演出しながら、
殆ど体系的に語られることのなかった「矢倉・加藤流」の全貌が明らかに
なります。
幅広い対応力が求められる加藤流は、力戦新時代に通じる「将棋術」の宝庫
でした。何を基準に考え、どうやって一手一手将棋を創り上げていけば
いいのか?読み進むうちに、次から次へと考えが浮かんできます。まさに定跡
書中の定跡書となりました。これまでの定跡の流れをきちんと整理するという
方針に変わりはありません。森内九段の「厳しい考え方」を是非感じとって
ください。

新手への挑戦 佐藤康光小伝/上地隆蔵 ・著/四六判/208頁
/税込1260円/NHK出版・刊
独創的な佐藤将棋が生まれる迄の足跡を綴った1冊。
羽生善治、森内俊之、郷田真隆とともに「羽生世代」を代表する佐藤康光
九段。佐藤は子供のときから長考派で、上達は決して早くなかったという。
一手一手の意味を真剣に考え、独創的な新手に挑戦し続ける佐藤将棋が
生まれる迄の足跡を、家族のエピソードなどを通して描き出しています。
自戦記や思い出の棋譜解説も収録されています。

井口昭夫 将棋観戦記選集・上/井口昭夫・著/四六判/274頁
/税込1680円/双峰社・刊
名人戦が昭和51年に毎日新聞に復帰してから、平成9年に井口昭夫氏が
観戦記者を引退する迄、約20年間に渡って手掛けた名人戦とA級順位戦の
観戦記280本を中心に、その中から14作品を精選。故大山康晴十五世名人を
はじめ、中原誠十六世名人、加藤一二三、谷川浩司、米長邦雄、羽生善治ら
名人、名人経験者、あるいは二上達也、有吉道夫、大内延介、森鶏二、
桐山清澄、森下卓ら名人位挑戦者、内藤國雄、南芳一、塚田泰明、島朗ら
タイトル獲得者が登場。既に鬼籍に入った真部一男の名前も見られる。
きら星のように輝くこれら名棋士達の、井口氏の手で活写された名勝負が
収録されています。
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中┃原┃十┃六┃世┃名┃人┃解┃説┃会┃
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羽生棋聖が木村一基八段を挑戦者に迎えた第80期棋聖戦は、現在1勝1敗。
第3局は6月27日、愛知県豊田市の「ホテルフォレスタ」で行われます。

同日、中原誠十六世名人と佐藤秀司七段を解説者に迎え、
「第80期棋聖戦大盤解説会」を、川崎市の「新城子供将棋教室」にて
開催いたします。

料金は、大人2500円、中学生以下2000円です。途中、豪華商品が当たる
次の一手クイズを実施いたします。時間は、午後5時開場の5時15分
解説会スタート、終局(午後7時半頃の予想)までとなっております。
定員は30名です。

当日は、棋聖戦の解説のみならず、名人戦を総括してのお話や、時間が許せば
中原十六世名人、プロ棋戦最終局となった、棋聖戦挑戦者の木村八段との
一局を自戦解説していただくなど、盛りだくさんの内容となる予定です。

是非、皆さんお誘いあわせのうえ、お越し下さい。

新城子供将棋教室
神奈川県川崎市中原区新城3-1-15
アートホーム村上2階
電話044-766-3795

JR南武線「新城駅」南口(マクドナルドのある方)より徒歩1分
新城子供将棋教室ブログhttp://ameblo.jp/shinjo-shogi-school/
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将┃棋┃漫┃画┃読┃破┃録┃7┃
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「ハチワンダイバー」柴田ヨクサル・著/週刊ヤングジャンプ連載中

ところでこのタイトル「ハチワンダイバー」の名前の由来なんですが、
受け師さんの指示での初めての対局(マムシという真剣師と)の時、師匠
である鈴木八段の「お前の将棋は浅いんだよ…潜るんだよ…どこまでも深く
…この盤に潜るのが将棋指しだ!」という言葉を思い出し、劣勢をはね返し
勝利した後、名前を聞かれ、名乗るのがこの「ハチワンダイバー」です。

鈴木八段は菅田の回想シーンに度々登場し、戦法の解説などもしてくれます。
監修である実在の鈴木大介八段と作者とのやり取りが、そのまま菅田と師匠
のやり取りのシーンへとつながってるのかな?などと考えます。

また作中、「雁木」「新石田流」「藤井システム」など実際の戦法が登場し、
戦法に対する考え方(いや哲学か?)がしばしば展開されます。

そして「ハチワンシステム」なる戦法を菅田は新たに編み出しつつあります。
これは、相手の動きに合わせて振り飛車にも居飛車にもなる(ん?どこかで
聞いたような…)、序盤に急戦を匂わせ、相手が穴熊を組んだらすぐにでも
行くと牽制し、コッチが穴熊を組むといった形です。
まだこの戦法は作中でも進化を続けているものです。

同作品は現在も連載中なので、作者の柴田ヨクサルさんと監修の鈴木八段
にはこれからも頑張っていただきたいと思います。
(ハチワンダイバー編・完)
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大┃盤┃解┃説┃会┃レ┃ポ┃ー┃ト┃・┃名┃人┃戦┃第┃6┃局┃
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郷田真隆九段が勝ち3−2と、名人に王手とした第5局でしたが、
第6局は、京都市の東本願寺にて行われました。
大盤解説レポートは、朝日新聞社読者ホールにて開催の瀬川晶司段&
伊藤明日香女流初段の解説会の模様をお届けします。

伊藤「戦型予想は、いかがですか?」
瀬川「相矢倉だと思っていましたが…」
17手目、先手・羽生▲7七銀、後手・郷田△4三銀、▲7九角、△2二飛、
瀬川「これで郷田さんの作戦が決まりましたね。居飛車と見せかけて…
   陽動作戦というか、振り飛車だったという…この局が郷田さん
   大チャンスなので、フルセットとなると…また難しい…なのに…」

▲6九玉、△6二玉、▲5八金、△7四歩、▲6七金、
伊藤「ここは?」
瀬川「△7二玉か△7二金ですが…」
伊藤「△4五歩でした。穴熊を組みづらいんですかね?」
瀬川「そうですね、囲いを牽制するような…」

35手目▲3七桂(封じ手)、△4五銀、
伊藤「この後、▲4六歩とつきました」
瀬川「突きたいところですね。あまりボヤボヤしてると…」

△同歩、▲同角、△4五歩、
伊藤「角の引き場所は?」
瀬川「▲5七角か…銀が下がると味がいいですね」

▲5七角、△6五歩、▲4七銀、△6五歩、
伊藤「飛び込みました」、瀬川「びっくりしました」

47手目▲8四角、△3五歩、▲同歩、△4二角、
瀬川「ここは後手がまずく指してるなあ…」
伊藤「先手がうまく指してるという事ですか?」
瀬川「先手は自然に応じているという感じですね」

57手目▲4六歩、△6四角、▲6六歩、△4六歩、▲4八飛、
伊藤「後手から動かなきゃいけないですか?」
瀬川「ここは辛抱ですね」

△3二飛、▲6五歩、△同桂、▲6六角、
瀬川「▲6八角にいくような手もあったのではと思いますが…
   激しい展開、取り合いになっていくんでしょうか…」

△5五歩、▲4六飛、
瀬川「ここも辛抱で、△4三歩とか…やはり▲4五銀が
   いばっているので難しいか?」

77手目▲4五銀、△5六歩、▲同飛、△3七角成、▲4四銀、△同歩、
伊藤「現在ここまでで82手で、先手駒得となっていますが…」
瀬川「先手が優勢だと思うんですが、まだそんなに簡単ではない」

▲2二飛、△8六歩、
瀬川「受けると思ったんですが、厳しい時は攻めるのも正しい…」
▲同銀、瀬川「絶対ないと言ってたんですが…」

△9四桂、瀬川「重いですねェ」
▲4六歩、伊藤「シブい!落ち着いてますね」
瀬川「シブい、でもこれはいい手ですね」

△6四銀打、▲5三歩、
瀬川「ここで郷田さん、攻めをしのげば、割と直線的な攻めなので、まだ…」

△6二金、▲8四角、△5五歩、
瀬川「これで少し和らいだんですが、ここで絶妙の受けが必要ですねェ」

▲6六飛、△7三銀、▲9五銀、△8六歩、▲7三角成、△同玉、▲8六歩、
瀬川「すぐに詰むってことはないんですが、受ける手がもう…
   苦しい時に手を渡されると辛いですね」

△4八馬、▲2一飛成、△6九角、▲8五桂、△7二玉、▲6五飛、△8六桂、
瀬川「飛車とらず…そうだなあ、そんな素直にはいかないか…」
伊藤「何か、長い終盤となってきたような…」

▲7三銀、△同金、▲同桂成、△同玉、
瀬川「▲8五桂は打つでしょうね、△8二か三と玉引いて…」
▲8五桂、△8三玉、

122手目△7五銀、▲9六歩、△8四玉、▲8三成桂、
瀬川「これは詰みですねェ」
△同玉、▲6三飛成、△7三金、▲7二銀、△同金、▲8一龍、投了。

伊藤「振り返っていかがですか?」
瀬川「私は今でも、何で陽動振り飛車なのか?というのが…」
伊藤「終盤は見応えありました」
瀬川「そうですね。羽生さんが大差で勝ったら、『ちょっと…』という感じ
   なんですが、この将棋見る限り第7局も面白くなりそうな感じですね」
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将┃棋┃本┃平┃積┃み┃面┃指┃し┃度┃ラ┃ン┃キ┃ン┃グ┃
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┃1│位 シリコンバレーから将棋を見る−羽生善治と現代/1365円
┣〜┘  梅田望夫著/中央公論新社

2位   勝ち続ける力/羽生善治&柳瀬尚紀著/1470円/新潮社
3位   新手への挑戦 佐藤康光小伝/上地隆蔵 著/1260円/NHK出版
4位   井口昭夫 将棋観戦記選集・上/井口昭夫著/1680円/双峰社
5位   プロへの道/深浦康市著/1575円/日本将棋連盟
6位   矢倉の急所2/森内俊之著/1575円/浅川書房
7位   イメージと読みの将棋観/1575円/鈴木宏彦著/日本将棋連盟
8位   新装版・勝負のこころ/1050円/大山康晴著/PHP研究所
9位   人間力 自分でツキを呼び、直感を磨く方法/船井幸雄&羽生善治著
     /1575円/ビジネス社
10位   イナズマ流次の一手200題/1365円/森鶏二&里見香奈著/日東書院
(6月22日調査)
都内大型書店での将棋コーナーの展開度を調査しランキングにしました。
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第┃36┃期┃女┃流┃名┃人┃戦┃勝┃手┃に┃都┃道┃府┃県┃対┃抗┃戦┃
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┃1│位 広島県/0.800/1人
┣〜┘  鳥取県/0.800/1人

3位   島根県/0.667/1人
     長野県/0.667/1人
5位   東京都/0.600/12人
6位   神奈川/0.571/4人
7位   埼玉県/0.500/4人
8位   北海道/0.500/3人
9位   大阪府/0.500/2人
10位   秋田県/0.500/1人
     富山県/0.500/1人
     兵庫県/0.500/1人
     岡山県/0.500/1人

予選トーナメント及びリーグ戦参加女流棋士を出身都道府県別に分け、
勝敗をトータルして勝率を算出し、勝率順に順位を決定。
勝率が同じ場合は人数の多い方を上位としています。
まだまだ混戦模様ですが、今後の展開が楽しみです。
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局┃面┃閑┃話┃
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今号では、名人戦の第6局の大盤解説レポートを収録していますが、
皆さんもご存知の通り、昨日7局が終了し、第67期名人戦の決着がつきました。
結果は、羽生名人の防衛ということになりました。

郷田九段も5局に快勝し、チャンスはあったと思うんですが、図らずも
瀬川四段の危惧が的中してしまいました。第7局は、羽生名人の快勝という
よりも、郷田九段の精細を欠いた一番といった印象です。
詳しくは次号、大内啓之九段の解説会の模様をお届けしますので、よろしく!

ところで羽生名人は、同じ豊田市のホテル・フォレスタで6/27に棋聖戦を
戦います。どうやら帰京せず、同地に留まるようです。
対戦相手の木村一基八段は、王位戦挑戦も決め、このところの充実ぶりは
なかなかのもの。羽生棋聖も気が抜けません。

ところで木村八段と棋聖、王位の挑戦権を最後に争ったのが、それぞれ
稲葉陽四段、橋本崇戴七段でした。
新たな時代もそこまで来てるのですねぇ…(二)
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発行:将棋本!メールマガジン編集委員会&#8232;

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