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2009/07/05

名人戦が決着しました

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     将棋本!メールマガジン(第32号 2009/07/05配信)
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┏━━┓◆◇「将棋本!メールマガジン」は、将棋関連の出版物に関する情報
┃\/┃   をはじめとする将棋とその周辺文化に関する情報を提供する
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┏…■ 目次 ■…┓┣━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━┓
01.新刊情報
02.大盤解説レポート「名人戦第7局」
03.大盤解説レポート「棋聖戦第3局」
04.新橋駅前将棋だより
05.将棋本平積み面指し度ランキング
06.第67期名人戦・順位戦「勝手に都道府県対抗戦」
07.局面閑話
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新┃刊┃情┃報┃
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角交換振り飛車・応用編/鈴木大介・著/税込1575円/浅川書房・刊

本書は、4月に刊行した「角交換振り飛車・基礎編」の続編です。 
△9四歩~△9五歩と突く「端歩突き越し型」を初めて見たときは、
誰もがびっくりしたことでしょう。でもこれは、プロにしか指せない
超高度な指しまわしではなく、非常に勝ちやすい、アマチュアにぴったりの
戦法でした。いくつかの関門は、もちろんあります。但し相手がひるんで
くれれば、あっという間に大作戦勝ちできます。
自分で指すもよし、指されて困らないよう知っておくのもよし、です。
初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩と進んだ局面で、△9四歩と突く形
(第1章)、△5四歩と突く形(第2章)を詳しく解説します。
さらに第3章では、角交換振り飛車の豊富な実戦例を収録しています。

脳トレ7手詰/北浜健介・著/全書判/208頁/税込1260円/日本将棋連盟・刊

終盤力の養成には、何といっても詰将棋が一番。本書は実戦に役立つ
トレーニングとして、1頁ページに1題ずつ、7手詰だけを100題収録。
玉位置は全て三段目以内。中段玉や入玉形の問題は1題もありませんから、
詰将棋の苦手な人でもチャレンジしやすく編集しています。
易しいものから、少し難しいものまで、終盤に役立つ詰め手筋を数多く紹介、
本書を解いて、終盤力を身に付けてください。

マイコミ将棋文庫SPおもしろ詰将棋216/神吉宏充・著/文庫判/440頁/税込1050円
/毎日コミュニケーションズ・刊

本書は2003年に刊行した「カンキの双玉詰将棋傑作選」の上下巻を
1冊にまとめたものです。前半は5×5マス、5手~15手の短編で構成され、
後半には構想作、入玉図、超難解作も登場します。
内藤九段は「本書はやさしい順に並べられているがその配列は細やかである。
少しずつ少しずつ難しくなっていくという感じで、知らない間に双玉詰めの
基本がつかめるようになっている」と評しています。
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大┃盤┃解┃説┃会┃レ┃ポ┃ー┃ト┃・┃名┃人┃戦┃第┃7┃局┃
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第67期名人戦もいよいよ最終局、3勝3敗で迎えた第7局です。
先手・羽生善治名人、後手・郷田真隆九段、第4局まではいずれも
後手番の勝利、しかし5・6局は先手番が勝利でした。

大盤解説会は、新橋駅前で催された大内啓之九段&藤森奈津子女流三段の
解説会の模様をレポートいたします。

7手目、羽生▲5六歩、郷田△5四歩、▲4八銀、△5二金、
藤森「82分考えました」
大内「もし負けたら、これが敗因だね」

藤森「32手目△7二飛、ここで郷田さん109分の大長考、で次が、封じ手に
なりました▲7六歩です」

51手目▲5三銀、△4三銀打、▲4五桂、△1五角、▲2六角、△同角、
▲同歩、△3七角、▲3八飛、△1九角成、
大内「△1五角から2六角成で馬を作って、頑強に頑張ると考えていた
   ハズ…だが…ここで△1九角、理解に苦しみますね」

63手目▲3三歩、△同桂、▲同桂成、△同銀引、▲3四歩、△同銀、
大内「ここで歩をはらったんですか、強い手ですね。残り時間が
   20分位しかないので、△4四銀と引くと将棋が難解になる、
   分かりやすくと考えたんじゃないでしょうか。羽生さん防衛近し
と見ました。郷田さんが勝つのはタイヘンです」

▲同飛、△4三銀打、▲3九飛、△2八馬、▲3四桂、
△同銀、▲同飛、△4二桂、
大内「羽生さんは、もらったと思ってますね。ゆっくり指して、差を広げて
   いくはずです。たぶん▲4四飛と回るんじゃないですかねェ…
   玉、鉄壁ですから、先手玉詰ますのには5年位かかります」(笑)

藤森「ところで先生、第6局、立会いに行かれて、どうでした?」
大内「うーん、羽生さん負けるのかなぁと思って見てましたけど…」
藤森「陽動振り飛車でしたけど…」
大内「あれねェ………」

大内「2人とも、もうすぐ40歳、弱くなってくる頃で、もう4~5年
   すると、『昔の人でしょ』ってなる…谷川さんなんかも、
今の若手が怖くないって言ってるらしいですから…」

▲3五飛、△3四歩、▲4五飛、
大内「△4三香と打つと▲6一角といこうとゆうのか…
△4三香と打つのかどうか、△2七香と引くのか…まあ、
どういう勝ち方を羽生さんがするか、ですね」

藤森「残り時間、羽生さん90分、郷田さん15分です」
大内「これで郷田さん考えてると、時間なくなってくるし…
いきなり投げないだろうな?」
会場「ここからアマが羽生さん持ったら勝てる?」
大内「そりゃ勝てないですよ。NHKの逆転将棋でもなかなか勝てないでしょ」

△4三歩、
大内「こんな軟弱な手じゃ…郷田さん、やる気なくしたのかな?」
藤森「▲6一角、投了ということになりました。いかがですか?」
大内「うーん、どうして△1九角のところ、どうして△2六角成に行かな
かったか?香車とった時は、郷田さん血迷ったかなと思いましたね。
で、羽生さんが危なげなく勝ったという展開でしたね…」

藤森「全7局振り返っていかがですか?」
大内「郷田さん、よかったのにねェ…これで名人戦は終了です。
   皆さん、ご静聴ありがとうございました」
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大┃盤┃解┃説┃会┃レ┃ポ┃ー┃ト┃・┃棋┃聖┃戦┃第┃3┃局┃
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昨年、永世名人を賭けた大一番と並行して戦った第79期棋聖戦は、
羽生二冠があっと言う間の四冠になった一番でした。

さて迎えて第80期棋聖戦、挑戦者は木村一基八段、昨年は王座戦と
竜王挑戦者決定戦とでの羽生戦が記憶に残るところですが、
さて棋聖位の行方やいかに、1勝1敗で迎えた第3局です。

そして大盤解説会は、川崎市にあります新城子供教室で実施されました
中原誠十六世名人&佐藤秀司七段による解説会の模様をレポートします。

先手・木村▲7六歩、後手・羽生△8四歩、▲6八銀、△3四歩、
▲6六歩、△6二銀、▲5六歩、△5四歩、▲4八銀、△4二銀、
▲5八金、△3二金、▲7八金、△4一玉、▲6九玉、△7四歩、

佐藤「矢倉の出だしとなり、相矢倉のがっぷり四つ、
お互いこういう戦型は得意なので…」
中原「最初、矢倉で木村八段はうまく指したんじゃないのかな…」

59手目▲6五歩、△5三角、▲6六銀、△8二飛、▲5五歩、
中原「ここで▲7五歩もあったんじゃないかと…」

70手目△6二角、▲7五歩、△9五歩、▲同歩、△同香、
中原「木村八段は、受けに独特の感覚があって、木村ワールドとか
   千駄ヶ谷の受け師とか言われてましてね、千駄ヶ谷の受け師
ってあんまりよくないねェ」(笑)

82手目△8七歩成、▲同金、△6八角成、▲同金、△8一飛、▲8六歩打、
中原「ここでハッキリ先手がいいねェ。▲1四桂打つと…後手陣意外と狭い」

△5七歩打、▲2八飛、△1三歩、▲5六香打、
中原「△1三歩はいい手でしたね。▲1四歩もいけませんしね」
△7六歩打、
中原「これはお守りかナ…金でとられたら、金が浮いちゃうしね。
△6六香でも打つのかな?漠然とした手だね」

▲5七金、
中原「これまた露骨な手だね。次の狙いは△8六香か…」
△8四香打、▲9三桂打、△9一飛、▲8三銀成、
中原「これは、▲9四歩の方がいい。成ったのは香とりになってくるから…
   木村八段はだいぶいいね。しぶく指してる。棋風が出てるね」

△3五歩、▲7三角打、△3六歩、▲9一角成、
中原「ここから▲5三歩といくと早いよ。こりゃ必勝形だねェ、
羽生さんも悪すぎてあきれてるんじゃない」

中原「木村八段は王位戦の挑戦者にもなったから、1回位ダブるのかな?
   羽生さんはしょっちゅうだけど、しかし1日制と2日制だとペース
配分が違うからね…」
佐藤「そう言えば、先の名人戦はいかがだったですか?」
中原「名人戦7局、こないだ呆気なかったですね。郷田さんは精神的な
スタミナが切れちゃったかな、七番勝負長いですからね」
会場「棋聖戦3局と名人戦7局の会場、同じですけど、
こういう場合はどうなんですか?」
中原「これは、よくないですね。同じ所だと気分変わらないですから、
変わった方がいい。それと1つタイトル戦終わるとほっとするんですね、
やっぱり人間だから…」

△3七歩成、▲同銀、△7七歩成、▲同桂、△7六歩打、▲6七金、
中原「ほォ~、しぶいねェ、木村流だねェ。羽生さんにしちゃあ苦しい展開」

115手目▲8四成銀、△5九角打、▲2六銀、△8六角成、▲8七飛打、
中原「えっ!これは?」
△5九馬、▲9七玉、△8三歩打、▲8五成銀、(木村、受ける一方)
中原「これは…攻めないつもりかねェ」
佐藤「草木もはえない…」
中原「攻める方が疲れてくる、一貫してるね、攻めたり受けたりして
ないから、これは時間の問題になってきたね」

△8四桂打、▲8九飛、△5八歩打、▲8七玉、
中原「手がないよ、△1四歩しかない。また丁寧に指すんだなぁ」

△1四歩、▲7三角打、△1五歩、
中原「羽生さんは受けもいいし、バランスいいから、こういう将棋見たこと
   がない。羽生さんもあきれて投げるでしょう、次は許さんぞってね」

▲6四角成、△9二香打、▲6五金、△9三香、▲6八歩打、△1六歩、
中原「将棋の終盤というのは、手を作ると、560手位あるんですよ。だから
   将棋の終盤は悪手の海と言われて、それ位間違えるんですよ。
   だけど、ここは手がないね、50手位しかないんじゃないかな」

145手目▲6三馬、△5三金、▲同香成、△6四歩打、▲4二成香、△同金、
中原「歩突き出して、玉上がる方が一貫してますね」

▲3五桂打、△6五歩、▲2三桂成、△同玉、▲2四銀打、投了。
中原「やっと終わりましたね。木村八段の完勝でしたね。王手がかかり、
   木村八段初タイトルかかりましたから、面白くなってきた。
   それにしても今日は不思議な将棋を見せてもらいました」
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新┃橋┃駅┃前┃将┃棋┃だ┃よ┃り┃
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将棋に夢中のおやじギャグ
(新橋駅前将棋センターにてオヤジの独り言、対話集)
以下の内容はある程度、棋力と教養が無いと意味不明のものあり、
棋力向上の為に熟読されたし。

(1)3桂あれば詰まぬことなしと、さんけい新聞に書いてあったぞ、
 だから俺の勝ち。桂馬2枚は日経新聞を読めかい?
(2)そうか、草加越谷千住の先だから詰みにはほど遠いぞ…?
(3)そうか、その手は越谷だねー
 なに?千住の先だーね。知ってのとおりだ王手に遠いね…?
(4)桂馬のふんどしを略して桂ふん、すなわち鶏の糞など食わねーぞ。フン…?
(5)張っちゃ悪いはおやじの頭、張らなきゃ勝てないヘボ将棋
 …観戦者…席主ではないよ
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将┃棋┃本┃平┃積┃み┃面┃指┃し┃度┃ラ┃ン┃キ┃ン┃グ┃
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┃1│位 角交換振り飛車・応用編/鈴木大介著/1575円/浅川書房
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2位   勝ち続ける力/羽生善治&柳瀬尚紀著/1470円/新潮社
3位   シリコンバレーから将棋を見る-羽生善治と現代/梅田望夫著
     /1365円/中央公論新社
4位   脳トレ7手詰/北浜健介著/1260円/日本将棋連盟
5位   矢倉の急所2/森内俊之著/1575円/浅川書房
6位   女脳-ひらめきと勝負強さの秘密/茂木健一郎&矢内理絵子著
     /1260円/講談社
7位   新手への挑戦 佐藤康光小伝/上地隆蔵 著/1260円/NHK出版
8位   人間力 自分でツキを呼び、直感を磨く方法/船井幸雄&羽生善治著
     /1575円/ビジネス社
9位   マイコミ将棋文庫SPおもしろ詰将棋216/神吉宏充著
     /税込1050円/毎日コミュニケーションズ
10位   プロへの道/深浦康市著/1575円/日本将棋連盟
(7月1日調査)
都内大型書店での将棋コーナーの展開度を調査しランキングにしました。

前回4位だった「井口昭夫 将棋観戦記選集・上」がランク外に。
しかしながら、これは動きが良すぎたための結果ではと予測します。
再入荷等々で盛り返すことも…次回をお楽しみに…
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第┃67┃期┃名┃人┃戦┃・┃順┃位┃戦┃
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勝┃手┃に┃都┃道┃府┃県┃対┃抗┃戦┃
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┃1│位 富山県/0.800/2人
┣~┘  
┻
2位   愛知県/0.719/3人
3位   宮崎県/0.700/1人
4位   京都府/0.679/3人
5位   石川県/0.600/1人
     岐阜県/0.600/1人
7位   青森県/0.591/2人
8位   埼玉県/0.579/6人
9位   東京都/0.560/33人
10位   宮城県/0.550/2人

名人戦本戦および順位戦参加棋士を出身都道府県別に分け、勝敗をトータル
して勝率を算出し、勝率順に順位を決定。
勝率が同じ場合は人数の多い方を上位とします。

いよいよ第67期名人戦も決着がつき、「勝手に都道府県対抗戦」の順位も
確定。上記の通りとなりました。富山県は、昨年に続き、連覇。昨年準優勝
だった広島県はベスト10ならず、でした。
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局┃面┃閑┃話┃
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先日、私が毎週視聴しておりました「BOSS」(フジテレビ、木曜10時)
というドラマが終了いたしました。これには、昨年放送された将棋ドラマ
「ハチワンダイバー」に主演していました溝端淳平さんが、刑事役で
レギュラー出演していたのでした。

このドラマの登場人物はそれぞれクセのある面々で、そのキャラ設定も
一風変わったものでしたので、溝端さん扮する刑事も裏設定で将棋が強い
とか出てこないかな、などと期待していたんですが、結局そういう設定は
無く、終了してしまいました。

しかし見つけました、このドラマと将棋の接点を!
それはケンドー・コバヤシさん扮する刑事の役名が「岩井善治」という
ことで、これはきっと、羽生名人の「善治」からとったのではと、秘かに
思っている今日この頃です。くだらない話でスイマセン…(二)
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将棋思録~あり得べき世界の、そのあり得べき理由について、問う
http://d.hatena.ne.jp/readingknowledge/20090304/1236098130

発行:将棋本!メールマガジン編集委員会
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