2009/06/15
臨時増配信いたします
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● 将棋本!メールマガジン(第30号 2009/06/15配信) ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ┏━━┓◆◇「将棋本!メールマガジン」は、将棋関連の出版物に関する情報 ┃\/┃ をはじめとする将棋とその周辺文化に関する情報を提供する ┗━━┛ メールマガジンです◆◇ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ┏…■ 目次 ■…┓┣━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 01.新刊詳報 02.将棋漫画読破録「ハチワンダイバー」 03.大盤解説レポート「名人戦第5局」 04.将棋本平積み面指し度ランキング 05.第20期女流王位戦「勝手に都道府県対抗戦」 06.局面閑話 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 新┃刊┃詳┃報┃ ━┛━┛━┛━┛ プロへの道/深浦康市・著/四六判/224頁/税込1575円/日本将棋連盟・刊 深浦康市王位の有段者時代から奨励会修行を経て、四段になるまでの棋譜を 収録。深浦王位の成長を客観的に見た文章もあり、強くなっていく過程が 一目瞭然。アマからプロへと、将棋の質が変わっていくのがよく分かります。 同書は、深浦王位が羽生名人の挑戦を退け、タイトルを防衛した頃より スタートした企画であります。作業のさなか、深浦王位は王将位挑戦者に 決定し、3月に出せれば、その頃はちょうど…などという話もちらほら あったものです。 また、2〜3月は、八重洲ブックセンター本店にて、棋士サイン本フェア を開催し好評を博しておりましたので、サイン会も!というような話も 書店の方と話したりしておりました。 とにもかくにも、ようやく各書店に並ぶ運びとなり、めでたい限りです。 将棋本ブログマガジンには、将棋世界掲載時の宣伝広告イラストと、 同書内にも掲載されたイラスト、それから掲載される予定だったイラスト の画像を収載しました。そちらも是非ご覧ください。 将棋本ブログマガジンhttp://benkeiyataro.blog37.fc2.com/ ======================================================================= 将┃棋┃漫┃画┃読┃破┃録┃6┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 「ハチワンダイバー」柴田ヨクサル・著/週刊ヤングジャンプ連載中 「ハチワンダイバー」の2回目です。 「月下の棋士」でも登場人物と実在の棋士との関連性を書きましたので、 「ハチワンダイバー」でも試みてみたいと思います。 まず、主人公・菅田の師匠である鈴木八段は、同コミックの監修を務める 鈴木大介八段に相違ないでしょう。他はあまり、それと分かる人物はいない んですが、少々強引に解釈させていただきます。 菅田が受け師さんの紹介で対局する真剣師のうち、最初に登場し、菅田が 後に弟子入りする、雁木の使い手・二こ神(本名は神野神太郎)は、かつて プロを負かしたアマチュアの強豪という設定。小池重明など伝説の真剣師達を モデルとしているのかなあという気がしました。 そして菅田が初めて敗れる真剣師の斬野の師匠で、長髪に着物・袴姿という 出で立ちの澄野は、ビジュアル的に故・真部一男九段を彷彿とさせます。 最新巻の11巻で熱い戦いを繰り広げる、鬼将会のアジトの地下で最強を誇る 右角は、これもビジュアルからなんですが、行方尚史八段に似ているなあ、 という印象です。こんなところです。(つづく) ======================================================================= 大┃盤┃解┃説┃会┃レ┃ポ┃ー┃ト┃・┃名┃人┃戦┃第┃5┃局┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 2−2のタイスコアで迎えた第5局は、秋田市の秋田キャッスルホテル で行われました。 名人に王手をかけるのは、羽生善治名人か?郷田真隆九段か? 一方、大盤解説レポートは、新橋駅前の大内啓之九段&藤森奈津子女流 三段の解説会の模様をお届けします。 局面は序盤16手目から、後手・羽生△3三角、先手・郷田▲3六飛、 大内「常識的な手なんですが、郷田さん大長考したんでしょ?」 藤森「はい、96分考えました…」 △2二銀、▲5八玉、△8四飛、▲2六飛、 大内「これがあまりない手、郷田さん研究した一手では?」 △8八角成、▲同銀、△4四角、▲2四飛、 大内「この手が、郷田さん、用意していた手なんですね」 藤森「4分と…時間かけてないですね」 △3三桂、▲五5五角、△2三銀、▲4四角、△2四銀、 大内「意地をはった手ですね」 ▲5五角成、△2七飛、 大内「これ、あまりいい手じゃないように思うんですが…」 ▲2三歩、大内「味のいい手、妙手ですね」 藤森「ここで羽生さん、162分と大長考して…」、△5二歩、 大内「これは、いい手じゃないですよ。郷田さんは『優勢になった』と 思ったはずですよ。6:4で郷田さん優勢といったところですか… (先手は)怖いところがなくなってしまってるんですよ」 47手目▲2六歩、△同龍、▲6五馬、△6二歩、▲3六馬、 大内「とても名人・達人の将棋とは思えませんねぇ、こういう 激しい将棋だと、こうなるんですねぇ」 △1五龍、▲7七桂、 大内「私なら▲8五馬と引きますね」 69手目▲2六馬、△2五銀、▲3五馬、△3四銀、▲2四歩、 大内「馬2枚で圧倒的優勢と見ているのか?」 △3二龍、▲4六馬、大内「いい味ですね」 87手目▲3七桂、△3四銀、▲3五歩、△2三銀、 大内「これは郷田さんが抑え込みに成功しました」 95手目▲3六角、△6二金、▲8七銀、△5三歩、▲9六歩、 大内「ん?甘い感じがするね」 △7二玉、▲6八玉、△5二龍、▲6六馬、△6四飛、▲4六歩、△9四歩、 大内「打つ手が無いんですかねぇ?」 ▲7五馬、△4四飛、▲4七銀、△5一龍、▲4五歩、△5四飛、▲4六銀、 大内「手厚く、手厚く、ですね」 127手目▲3五銀、△2七銀、▲4六馬、△3五飛、▲同馬、△3六歩、 大内「郷田さん、負けがない展開ですね。 もうちょっとしたら羽生さん投げるかも」 ▲4四歩、△5四銀、▲4七馬、△4四歩、▲3四歩、投了。 大内「終わった?意外と早かった、7時半くらいですか? 羽生さんが一方的に負けました。郷田さんがこれで名人に王手ですか、 ひょっとすると初名人に…羽生さんは、不出来な将棋だったですね」 藤森「そうですね。羽生さんが…負け方がまた…」 大内「ところで第6局は、私、立会人を務めますので、現地へ行って参ります。 さて、どんな将棋になりますか…従いまして6局の解説会はここでは ありません。次、羽生さんが勝って、3−3となりましたら、 第7局の解説会、ここでまたやりますので、よろしく!」 新橋商事 http://www.faro.co.jp/business/event/090309_meijin.html ======================================================================= 将┃棋┃本┃平┃積┃み┃面┃指┃し┃度┃ラ┃ン┃キ┃ン┃グ┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ ┏〜┐ ┃1│位 勝ち続ける力/羽生善治&柳瀬尚紀著/1470円/新潮社 ┣〜┘ ┻ 2位 シリコンバレーから将棋を見る−羽生善治と現代/1365円 梅田望夫著/中央公論新社 3位 プロへの道/深浦康市著/1575円/日本将棋連盟 4位 女脳−ひらめきと勝負強さの秘密/茂木健一郎&矢内理絵子著 /1260円/講談社 5位 森下卓の矢倉をマスター/森下卓著/1050円/NHK出版 6位 定跡道場 先手四間VS早仕掛け/所司和晴著/1470円/マイコミ 7位 野獣流攻める右四間/泉正樹著/1470円/マイコミ 8位 人間力 自分でツキを呼び、直感を磨く方法/船井幸雄&羽生善治著 /1575円/ビジネス社 9位 必勝!!終盤の寄せ/1365円/森鶏二著/羽生善治監修/日東書院 10位 棋士 羽生善治/2940円/弦巻勝著/双葉社 (6月10日調査) 都内大型書店での将棋コーナーの展開度を調査しランキングにしました。 ======================================================================= 第┃20┃期┃女┃流┃王┃位┃戦┃勝┃手┃に┃都┃道┃府┃県┃対┃抗┃戦┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ ┏〜┐ ┃1│位 大阪府/0.750/2人 ┣〜┘ ┻ 2位 北海道/0.700/3人 3位 岡山県/0.667/1人 4位 茨城県/0.600/2人 群馬県/0.600/2人 6位 秋田県/0.600/1人 7位 東京都/0.538/12人 8位 埼玉県/0.500/4人 9位 千葉県/0.500/2人 10位 石川県/0.429/3人 予選トーナメント参加女流棋士を出身都道府県別に分け、勝敗をトータルして 勝率を算出し、勝率順に順位を決定。 勝率が同じ場合は人数の多い方を上位としています。 上位に変動はありませんが、下位は少し変動しました。東京の清水市代女流名人 がリーグ戦3連勝で、東京を牽引しています。 ======================================================================= 局┃面┃閑┃話┃ ━┛━┛━┛━┛ 今号は、名人戦の動きにあわせ、いつものサイクルを崩し、15日配信とさせて いただきました。次回は25日に配信いたします。 さて、その名人戦ですが、郷田九段が3−2とリードし、名人奪取へ王手と いう事態となりましたが、明日は第6局が行われます。 ちなみに棋聖戦も始まっており、6月9日の第1局は、羽生棋聖が木村一基 八段に勝ち、まずは先勝という事になっております。 羽生名人は、またタイトル戦の掛け持ちで、昨年全タイトル戦に出場した 事を思い出します。ところで対戦相手ですが、木村八段は昨年、王座戦で 羽生王座に挑戦し、竜王戦挑戦者決定戦3番勝負でも羽生名人と対局しま した。思えばこの頃、第2子が誕生されたはずです。 岩根忍女流二段も妊娠され、非常な好調ぶりです。やはりお子さんが生ま れると、精神面で何かプラスα的な作用があったりするんでしょうか? 棋聖戦も、木村八段は王座戦の時(3連敗)のようには…と策を練っている はずですから、注目して見てください。 ちなみに第3局は、名人戦第4局でも実施しました、中原誠十六世名人の 大盤解説会を新城子供将棋教室にて開催する予定です。詳細はまた追って お知らせいたしますが、お近くの方は是非お越し下さい。(二) ======================================================================= ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ <<将棋本!メールマガジン>> <バックナンバー・配信先変更・配信中止> ご意見の送信もお待ちしております。 shougihon@yahoo.co.jp しろねこブログ http://sironeko98.cocolog-nifty.com/blog/ 将棋思録〜あり得べき世界の、そのあり得べき理由について、問う http://d.hatena.ne.jp/readingknowledge/20090304/1236098130 発行:将棋本!メールマガジン編集委員会




