不倫からの回復:脳と精神医学
○○○○○○○○○○★第10号2008年4月18日★○○○○○○○○○○○○
「夫や妻の不倫:苦しみを乗り越えよう!」
夫や妻の不倫で知った苦しい感情を人生の糧にしませんか?
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前回のメルマガに対して
沢山の反響をいただきました。
「感情のコントロールといわれても、
感情がないんです。おかしいですか?」
「逆切れが怖くて、
感情のコントロールどころじゃありません。
感情がだせないのです。」
「呼吸法はなんだか効くきがしません」
辛いお気持ちを伝えていただき、
ありがとうございました。
皆さんの率直な感想が、
「不倫から回復」するための知恵を
豊かで奥深いものにしていきます。
そこで、今回のメルマガは
精神医学からみた「不倫発覚直後」の
精神状態をお伝えします。
早いもの順・・・ではないのですが、
配信後すぐにメールいただいたお礼です。
「感情ないの」さん、ありがとうございました。
どうして感情が消失したのかを知るには、
「精神医学」の知識が必要です。
注)
個別の診断は精神科医などの受診が必要がです。
思い当たる項目があれば、
精神科医を受診して、
薬が必要であれば服用ください。
これらを「恥」と思う必要はありません!!
私自身も服用していましたし、
あの混乱時を乗り越えるには必要なケアでした。
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不倫発覚直後の精神状態を生理学的に記している本は、
私が知る限りでは3冊あるのですが、
その中からジャニス・スプリングの名著
「不倫は別れる理由にならない」(株)アスペクト
から抜粋した文章をもとに、
発覚後の精神医学を学んでみましょう。
ジャニス先生曰く・・・
「神経系統や認知機能は変調をきたしています。
アドレナリンなどのストレスホルモンが
交感神経に流れ込み、
一種の覚醒状態を作るのです。
その覚醒状態がパートナーへの不信感という
神経過敏状態につながります。」
→→→
脳の状態がいつも「覚醒している」ため、
配偶者の行動や言葉、すべてに意識が集中して、
普段なんとも感じない配偶者の行動も、
「怪しい」と「反応」しまうことを言います。
「発覚後よく勘が働くようになって・・」
「“怪しい”と勘ぐることが沢山続いて・・・」
という言葉をよく伺います。
「おかしい」と」「脳が反応」することを
「勘が働く」と言い換えているのですね。
その「勘」は次のサイクルで依存性を深めます。
→勘が「当たる」
→勘が当たると「嘘が暴ける」
→「嘘を暴ける」と「勘が頼りになる」
→嘘を暴く「交感神経って頼れる!」
このサイクルで、「交感神経が覚醒している状態」に
依存してしまうことも多いそうです。
なぜなら「嘘をつかれたくない」という
心の防御システムが
「交感神経」を覚醒し続けるからです。
・・でも「交感神経の覚醒」は長続きしません。
身も心もクタクタになります。
配偶者が嘘をついていようがいまいが、
「もうどうでもいい」「あきらめた」
「もう疑うのはいや」「一緒にいるのが疲れる」
という気持ちになったら、
それは脳の状態が「もう寝させて」と
覚醒状態を拒否しているのです。
その時は「心の状態」と「脳の状態」をきちんと
整理できるケアが必要かもしれません。
ようするに問題から逃げずに、
でも脳を休ませる方法をみつけるのです。
ジャニス先生のお話を続けます・・・
「慢性的な緊張と不安から寝つきが悪くなり、
夜中に頻繁に目が覚めたり、
物音に敏感になるケースも見受けられ、
やがては極度の睡眠不足と緊張から消耗していきます。」
→→→
これは不眠症と区別してくださいね。
発覚前に「不眠症」に罹患していなければ、
発覚直後の「眠れない」のは自然な心理反応です。
発覚直後の「眠れない」のは、
強いストレスへの反応による不眠と考えましょう。
つまり、ストレスがなくなれば、
いつかはちゃんと眠りが訪れます。
でもこの「眠れない」という状態に
依存することもあります。
つまり、睡眠の長さで問題の深さを測るのです。
でも、不倫からの回復は何年もかかる作業です。
しっかりと睡眠をとって、その長期戦に備えてください。
さて、ジャニス先生続きをどうぞ・・・。
「頭のなかは生々しく扇情的な
記憶や感覚、イメージに占領されます。
睡眠中は暴力的でショッキングな
夢をみるようになり、目が覚めている間は
突然の自己喪失や見当識障害に襲われます。
神経系統の異変は感情をたかぶらせ、
恐怖や無力感を発生させます。
心的外傷(トラウマ)が神経系統に与える影響について、
エイブラム・カーディナーは
「行動に調和・統制・目的を与える器官は一切遮断される」
→→→
経験者の多くが、「トラウマ」という言葉をよく口にされます。
精神医学用語でいえば、
「PTSD:外傷後ストレス障害」です。
またこれに関連して「急性ストレス障害」もありますが、
今回は簡単にPTSDを取り上げます。
PTSDの主な特徴は
「重大なストレスに遭遇したのち・・・」
・反復的な想起や、反復的で苦痛な夢をみる。
・そのストレスを再現する感覚、錯覚などを覚え
再び起きているかのように感じる。
・ストレスと関連した思考、感情、会話を
回避しようとする努力
・ストレスを想起させる活動、場所または
人物を避けようとする努力。
・重要な活動への感心、参加の減退
・他の人からの孤立感の感覚
・感情の範囲の縮小←←←←←「感情ないの」がこれ!
・覚醒状態の持続(睡眠困難、怒りの爆発、
集中困難、過度の警戒心、過剰な驚愕反応)
・・・などがあります。
これらを複合的に経験して、PTSDと診断されます。
(該当が一つならPTSDとは診断されないかも。
でもとにかく素人判断をせず専門家医を受診ください。)
単に「嫌な場面が忘れられない」ことだけを
PTSDというのではなく、
感情や行動の範囲まで影響があるのです。
←これ重要!「感情ないの」さん、お分かりになりました?
感情が消失したのではなく、脳がそれを思い出さないように
心を防御しているのです。脳はちゃんと「感情ないの」さんの
ために働いています。
つまり「不倫発覚後、自分の性格が変わった」と
悩まれる方がいますが、
貴方の性格が変化したというより、
当然の心理的反応をしていると考えてください。
配偶者の不倫発覚には
「怒って、悲しんで当然」と私が主張するのは
こういう裏づけもあるのです。
しかし、重要なのは、これが慢性化してはならない、ことです。
多くの不倫問題に
取り組む米国の心理学者が、
口をそろえていうのが、
「配偶者との再生を望むなら、今すぐ不倫相手とは別れなさい」です。
つまりこれ以上のストレス因子を
配偶者に与えてはならないということ。
反復的なストレスは、PTSDのなどを
慢性化させる可能性があるからです。
そして、不倫相手と別れる決心がつかなければ、
出来るだけ誠実で正直な思いやりをもって、
配偶者に接してあげてほしい・・・と。
さて、ジャニス先生の最後のお言葉です!
「また、内因性オピオイドという
モルヒネに似た物質が神経系統に分泌されると、
先程とは異なる生理的変化が生じます。
内因性オピオイドは苦痛の感覚を麻痺させ、
過度のストレスを防ぐ作用があるのですが、
言い換えれば、対機能を制限し、
一種の冬眠状態にして、
やがては停止させてしまうのです。
感情や感覚の領域が狭くなるため、
つい最近まで喜びや生きがいを見出してきた
人付き合いや趣味、などに興味がなくなります。
気力を奮い起こそうとしても、
体が思うように機能しません。
思考はうつろになり、
物事に集中するのが困難になります。
オフィスでは机の上に書類を散らかしたまま、
家に帰れば宙を見つめているだけ。
処世力に自信がなくなり、
殻に閉じこもって周囲から孤立してしまう。
説明のつかない無気力、無関心に陥るのです。」
ジャニス先生ありがとう。
脳内物質の名前は覚えられないけど、
様々な行動や感情が「誰にでも起こりえる」ことと
理解できれば、怖いものはありません。
今回のメルマガでは、
人間の「脳」は、結構システマティックであり、
それにコントロールされるのが
「感情」であり、
「行動」でもある、
ということを知っていただければ、嬉しいです。
そこを理解すると、「感情のコントロール」に
一番効果的な方法が「脳」への働きかけだというのが、
ご理解いただけるかと思います。
(そういうわけで、「呼吸法」は脳に働きかける手法として、
理論上ではとても理にかなった方法なのですよ。)
←「呼吸法??」さん、お勧めのCDをご紹介しますね。
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私はこの「不倫からの回復」
サポートを立ち上げる前、
勉強や研究のために大学院への進学を考えましたが、
足元で起きている多くの家庭や夫婦の崩壊をみていると、
「いますぐやろう」と考え、
一ヵ月後にはRSPを起業していました。
それに、夫の不倫を経験し回復した直後のほうが、
まだ経験者としての心が残って、
皆さんの心に寄り添えるだろうとも。
でもカウンセラーの立場に立つと、
見えなくなることも多いのです。
ですから、経験者の方々の率直な疑問などは
私の「気づき」と「学び」に通じます。
ご意見、ご感想有難く受け付けています。
皆さんの声をRSPのエネルギーにして・・・。
メールは:rsp@recovering-support.comへ。
次回予告☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
来週の木曜日は
植林をしにモンゴルへ行くことに急遽決定しました。
申し訳ないのですが、もしかしたら配送を一回オヤスミします。
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■ 発行者: 岡島さえこ
■ 連絡先 rsp@recovering-support.com
■ メールマガジン登録/解除:
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■ サイト http://recovering-support.com
■ ブログ http://blog.recovering-support.com
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このメルマガは「治療」を目的にはしておりません。
精神的疾患などで苦しい方は、専門的な治療を受けるようお願いします。


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