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3000軒のレストランを食べ歩いた精神科医でグルメ評論家の樺沢紫苑が、三ツ星レストラン、高級寿司店からラーメン、カレーまで。全てを食べ尽くしながら、食文化、そして食と人間、現代日本を徹底考察していくメルマガです。

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2009/11/13

グルメの心理学 テレビでも紹介された中華・飲茶バイキングの実力は?

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             グルメの心理学
       
      ●第16号● 2009年11月13日発行 ● 
 
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■ テレビでも紹介された中華・飲茶バイキングの実力は?
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 以下、笑い話と割り切って、読んでいただきたい。

●中華・飲茶バイキング 九龍點心
東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト新宿 7&8DINNER 7F

 テレビ東京「火曜エンタテイメント!」の
「家族で行ける食べ放題の店」の第5位にランクインしたお店。

 テレビのグルメ番組の情報というのは、全くあてにならないのだが、
それを今回、改めて確認させていただいた。


 ディナー・タイムで、2,622円で100分で中華料理、飲茶食べ放題は、
非常に魅力的なオファーである。
 
 これだけで行きたくなる。
 特に飲茶食べ放題で飲茶はワゴンでサービスされる・・・と聞くと、
飲茶好きの樺沢としては、行かざるを得ない。
 
 ということで、まんまと店の作戦にのせられてしまった。

 「味やサービスはどうでもいいから、とにかく中華料理を満腹に食べたい」
という人以外は、行くべきではなかろう。
 味とサービス。両方が、ここまで低いレベルの店は、なかなかない。


 ワゴンで飲茶が食べられる・・・というのをウリにしているが、
小籠包や焼売なで、どうみても2時間以上前に作ったものを、
ワゴンにのせて運んでいるだけだ。
 小籠包や焼売の皮が、カピカピになっている。

 ワゴンからは湯気が出ているのに、なぜか焼売の中は冷えている。
 だいたいにして、小籠包というのは、蒸したての熱々を食べさせる
ものであって、ワゴンで運ぶということ自体があり得ないだろう。

 また、最低レベルの点心の飲茶は、種類の異なる3台のワゴンが
回っているのだが、次のワゴンがなかなか回ってこなくて、
ちょーイライラする。

 デザート用の点心ワゴン。
 これが、自分のデザートの時間に回ってこないのだから、話にならない。

 では、炒め物、揚げものはどうだろう。
 どんなにまずい中華料理でも、「できたて」はおいしい。
 しかし、この店では「できたて」を食べさせるつもりは全くないらしい。

 例えば、入店したときに春巻きが皿に山もりのっていた。
 試しに数を数えると、60本以上はあった。

 これが、100分後、我々が店を退出するときにも、
まだなくなっていないのである。
 
 つまり、後から来た客は、2時間近く前に作られた春巻を
食べることになる。
 どんなにおいしい春巻でも、2時間も経てば、
おいしいはずがなかろう。

 20本くらいずつ小分けに揚げて、出せばいいのだ。

 私が数えた時点で、60本以上あったから、
最初は7~80本あったかもしれない(笑)。

 麻婆豆腐、エビちりなど、出来たてをとってきて、
食べると、それなりにおいしかった。

 しかし、炒め物系はどれも20~30人前というありえないほど
たくさんの量を同時に調理しているので、たいていのものは、
30~60分前に作られたもので、ひどいものになると、
2時間以上前に作られたものが平気で並んでいる・・・(笑)。

 出来たてを取れるチャンスは非常に低い。


 一番おいしかったのは、焼き餃子だ。
 焼き立てを一番でとってきて食べたら、かなりよかった。

 しかし、なぜか焼き餃子はたったの「20個」しか焼かれてなくて、
大人気で10分もたたずになくなったのだか、
その後、私がいる間は、一度も補充されることはなかった。

 こういう人気のあるメニューをまめに出せば、
客の満足度も高まるだろうが、
客に「おいしいものを食べさせよう」という意欲が
限りなくゼロに近いことだけが、バンバンと伝わってくる(笑)。


 バイキングなので原価率を高くできないとか、
そうした問題はあったとしても、

♯すぐになくなる客に人気のあるメニューを細かく補充する

♯一度に調理する量を減らして、出来たてを食べてもらえるよう工夫する

とか、そういう、ちょっとした工夫だけで、味のレベル。
 そして、客の満足度というのは大きく変わってくるはずなのに、
そういう工夫が全くされていない・・・という恐ろしい店だ。


 あと、バイキングなので味はしょうがないと、
100歩譲ったとても、皿を下げないのは許せるものではない。

 隣の席の客が帰ったというのに、テーブルに皿やコップが山ほど
のせられた状態で、15分くらい放置されていた。

 隣の席とは、ほぼ連続しているので、
自分のテーブルとたいして変わらず、非常に不快な思いをした。

 その間、外には10人以上の客が行列を作って待っているのだが、
店員は片付けを急ぐ様子も全く無いのだ。


 まあ、これで平日の夜なのに満員で、行列までできている
のだから厄介だ。

 同じレストラン街の他の店も行列ができていたので、
最低の味とサービスでも、立地の良さだけで満席になる・・・
というのには驚かされる(笑)。

 飲食店関係者は、反面教師と勉強に行くのも良いだろう。
 ダメなサービスとは何か・・・というお手本が見られる。

 ちなみに、他の人の評価はどうだろう、と気になり
ある口コミ。グルメサイトを見てみたら、
評価は  1.71/5 だった。
 口コミ評価で、2以下になるというのは、相当のものだ。


 まあ、「飲食店」というのは、需要と供給があって成立するわけで、
「味、サービスが悪くても、2,622円で中華料理を満腹食べられる」
という点に価値を見いだす人がいても、それはそれで良いとは思う。、
 別にこの店の存在価値を否定するつもりはないが、
私が二度と訪れることはないだろう。


 東京圏で、飲茶、点心のおいしい店をご存知の方は、
樺沢紫苑 kzion@kabasawa.jp まで
情報をいただけますと、うれしいです。

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メール送信者:(株)樺沢心理学研究所 佐々木信幸(樺沢紫苑)
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