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3000軒のレストランを食べ歩いた精神科医でグルメ評論家の樺沢紫苑が、三ツ星レストラン、高級寿司店からラーメン、カレーまで。全てを食べ尽くしながら、食文化、そして食と人間、現代日本を徹底考察していくメルマガです。

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2009/07/27

グルメの心理学 容赦ない激辛刀削麺の店

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             グルメの心理学
       
      ●第11号● 2009年7月27日発行 ● 
 
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■ 真夏の激辛料理特集
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 夏になると、なぜか辛いものが食べたくなります。
 
 人間の身体、というか脳は非常によくできています。
 

 夏になると、つまり暑くなると辛いものが食べたくなるのは、
「汗をかかせるため」です。

 つまり、カレーなどの辛いものを食べると、体温が上昇して汗が出ます。

 その汗が蒸発するときに気化熱を奪うため、
体表の温度が下がることによって涼しくなります。

 いゆゆる、「湯冷め」のような状態です。

 暑いと、人間の恒常性が、身体を冷やそうと働くために、
「辛いものを食べたい」という欲求信号を脳が発するのです。


 私も、最近、激辛料理を食べています。
 
 お勧めのおいしい激辛店が何軒かありますので、
連載形式で紹介していきたいと思います。


第1回 西安料理 刀削麺・火鍋 XI'AN 銀座店
http://r.gnavi.co.jp/g314417/
 「マーラー刀削麺」850円

 丁度、昨日行きました。

 帝国ホテルのあたりに行ったときは、必ず寄ってしまいます。
 お勧めは、「マーラー刀削麺」です。

 「刀削麺」のお店、東京にはけっこうたくさんありますが、
今まで私が訪れた中では、ここが気に入っています。

 「刀削麺」とは、中国山西省で生まれた中国五大麺のひとつ。
 水で練った小麦粉の塊を、くの字に曲がった刀で麺を削り出して作る麺です。
 麺が宙を飛ぶその作業風景は、まさに芸術的。
 
 私は、中華料理が大好きですが、「本場の中華料理」が好きです。

 「本場の中華料理」というのは、
「日本人に食べやすいようにアレンジしていない本場の中華料理」
という意味です。

 日本には数え切れないほど中華料理の店がありますが、
その95%以上は、日本人が食べやすいように、味をアレンジしています。

 本場の中華料理というのは、日本の中華料理のように
油っぽくもありませんし、しょっぱくもないのてす。
 
 せっかく外国の料理を食べて異国情緒を味わおうとしているのに、
日本風にアレンジされてしまっては、全く意味がない・・・という。

 そこがミョーにつまらない。
 どこの中華料理も同じような味になっている・・・のです。


 そういう意味でいうと、この「XI'AN(シーアン)」の
「マーラー刀削麺」は、容赦ありません。
 日本人に食べやすいように・・・という気持ちなど、微塵も存在しません。
 
 一口食べるとパクチーの風味がガツンと来ます。
 次に、ラー油の辛さ。
 そして、最後にまろやかな甘さです。

 これは、おそらくは唐辛子本来の「甘さ」が出ているのてはないか・・・
と思います。

 辛さと甘さ。そして、パクチーのクセのあるの爽やかさが口の中で
絶妙なパランスを生み出します。

 パクチーが嫌いな人は一口も食べられないでしょう。
 日本人はパクチーが嫌いな人か多いのですが、そんな中、
全く日本人の舌に迎合せずに、平気で「この味」を出している
その意気込みというか、「心意気」がたまりません。


 そして、刀削麺の平らで少し波打った形状が、
スープに見事にからまります。
 
 麺も丼に一杯盛られていて、かなりのボリューム感です。
 
 辛い。うまい。そして、満腹。
 850円としては、コストバフォーマンスも素晴らしい。、

 一度食べる価値ありです。


 えっ1? 自宅でも刀削麺が食べられます。
http://01.futako.info/b/tousyoumen.html


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