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2009/11/14

インフルエンザについて

日本は先進国の中では感染症輸出国と揶揄される程、感染症対策は遅れています。
今回の新型インフルエンザ対策も当初からデタラメの連続で、WHOからも非難されましたが、厚労省の無知で無責任な対策はともかく、
今回は一般の人に絞って、インフルエンザ対策について書きます。

現在、修正されてきつつありますが、まだまだ正確に理解されていないのが、手洗い、うがい、マスクです。

1)手洗いは最も有効な予防対策で、先進国では「手洗い」のみを繰り返し広報しています。
2)うがいは、しないよりマシと言えますが、しない方が良いという研究結果もあります。
3)マスクも予防には殆ど効果がありません。逆に、正しく扱えないと却って感染を拡げます。

理由を説明しましょう。

インフルエンザは飛沫感染であり、空気感染はしません。ですからマスクは予防に関しては、あまり役に立たないのです。
もちろん飛沫を飛ばす感染者はマスクをしなければなりません。

インフルエンザ感染者が発する飛沫を直接受けるのは通常1~2m以内の人です。つまり目の前で感染者が咳をすれば飛沫を受けますが、
その時には閉じている口より開いている目の方が飛沫を受ける可能性は高いでしょう。
ですから、マスクをするくらいならゴーグルをする方が有効です。

最も感性経路となるのは手です。飛沫が飛んだ所を手で触り、その手が飛沫をあらゆるところに付けて行きます。
そして、飛沫を付けた手で顔を触ることで感染するのです。人は無意識に頻繁に手で顔(目、鼻、口)を触ります。
一度のくしゃみで4万個の飛沫が飛び、その1つで感染させることができます。

ですから手洗いこそが最も有効な感染対策なのです。

それに対し、うがいは目の前で感染者が咳をしたとして3分以内なら有効です。
また、ある大学の実験では、うがいがインフルエンザ予防に役に立ったというデータは水道水のみで、
市販のうがい薬では統計学的に有意とされるデータは出なかったという報告があります。
それは、うがい薬がウィルスに対する喉の防衛機能まで奪ってしまうのではないかということです。
またカテキンがウィルスに有効なことからカテキンを含むお茶でのうがいが良いと言われます。
これも高濃度のカテキンでの有効性は認められていますが、普通に飲むお茶程度では有効性は確認されていません。

更に意味なく危険なのはマスクです。よくウィルス99%カットとか書かれていますが1%でも通過すれば、意味はありません。
しかも多くの人はウィルスの付着したマスクを触り、その手で顔を触ったり、食べ物を掴んだりします。
これでは感染するためにマスクを付けているようなものです。
マスクは、その都度使い捨てにし、紐のみをもって廃棄します。紐以外のどこも触ってはいけません。

ちなみに手で口を覆って咳をしたら、すぐに手を洗わないと、その飛沫を触るところ全てに付けて行くことになります。
すぐに手を洗えない状況の時には、咳は肘で受けるべきです。

インフルエンザの予防対策として、手洗い、うがい、マスクと効果もリスクも桁違いに違うものを並べて広めるのは明らかに間違いです。
全ての効果を科学的に理解した上で、正しく使える人のみに対し、
感染予防対策として「手洗い、うがい、マスク」を並べることはできても、そうでない人に対して、これらの予防対策を並べるのは問題があります。

ついでに感染後のことを書いておくと、普通の人は数日で治る病気です。病院へ行っても発症から12時間を経過しないと検査はできません。
インフルエンザでもないのに感染者の多い病院へ行くことはリスクがあります。
またインフルエンザと診断され、タミフルやリレンザを処方されたとしても治る日数が1日短縮されるだけです。

通常の季節性インフルエンザでも毎年何千人もの人が亡くなります。インフルエンザはその程度にはリスクのある感染症であり、
新型もその程度には危険なものです。
厚労省は過大な恐怖心ばかり与えるのではなく、正しい認識と正しい予防法を広めて欲しいものだと思います。

 工場長
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