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2009/06/22

街のラウンジ

新宿の街の一角にオープンカフェが出現した。
オープンカフェということでは、広島が一歩先じているともいえるが、設けられている場所が違えば、自ずと役割も、雰囲気も違ってくる。

ここのオープンカフェは、新宿通りと靖国通りの間を結ぶちょっとスケールアウトした広い通りを、車の交通をシャットアウトして設けられている。

いままでも新宿通りは、土休日には車が締め出され、歩行者天国になっている。
でもそこは、ただ単に車道を歩行者専用にしたという感じである。

ここでは、このモア4番街という通りと、1つ東のモア5番街の通りも含めて、この付近一帯が休日にはオープンカフェになるようだ。
椅子が置かれ、パラソルが立てられ、コーヒーをサービスするボックスが置かれている。
花を植えたプランターボックスも置かれている。
ときどき、ここではコンサートも開かれているという。

街の景観が一変した。
いままでの新宿の街は、なんでみんなそんなに忙しいの言いたくなるくらいひたすら人が歩いているという感じであった。
それが、このオープンカフェが設けられたことで、「街にゆとり」が生まれたようだ。

新宿区が主導し、昨年の暮れに3月間の社会実験として始めたというが、評判がよかったからだろう、その後も続けられているという。

人の買い物行動は、途中でちょっと一休みすると、全体の行動時間が倍近く伸びるという調査結果を読んだことがある。
行動時間が伸びれば、当然買い物の量も額も増える。
デパートでも各フロアにカフェがあるが、そんなコーナーを設ける理由はそうしたことによるのだろう。

それなら街の中にだって、こうした空間を設ければ街の賑わいにつながるということになる。

こうした空間は街の中のラウンジ空間ともいえる。
「公園+広場+庭園+道路+カフェ→街のラウンジ」というわけだ。
こうしたなんともはっきりしない空間が、これからの街づくりには大きな意味をもってくるのではないだろうか。

道路にオープンカフェを作ることは、法律上道路占用許可を得なければならないし、その際、通行の妨げにならないようにするとか、いろいろ厄介なことがいわれる。

昔の下町では、露地に縁台が置かれ、年寄りが煙草をすって、遊ぶ子供たちを眺めているなんていう絵もみたことがある。
茶道には野点なんていうこともある。
日本では古くから街中にこうした空間があったのだ。

広島についてみれば、堰堤のオープンカフェだけでなく、本通りと相生通りの間のゾーンも、オープンカフェ等が張りだしてくれば、
もうちょっと違った雰囲気になりそうだ。
うらぶくろと呼ばれる地域も、並木通り、袋町通りにもっと積極的にオープンカフェや、イベントを行うようにしたらいい。

こんな仕掛けがどんどんできていけば、広島の中心市街地はもっと楽しい空間になるだろうと思う。

 元安川
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