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元本屋の店員のレフティやすおが、毎月前半では読書に関するエッセイを、後半には古今東西の古典の名作・名著を一点ずつ紹介します。読書とは他人(ひと)様の人生を追体験すること。「楽しい読書」で楽しいひと時、豊かな人生を送りましょう。

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2009/06/15

レフティやすおの楽しい読書 090615(No.19)私の読書論-その3-読書の三種類(続)

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         レフティやすおの楽しい読書

         ― 読書で豊かな人生を! ―

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毎月月の真ん中は、読書についてのお話です。
「私の読書論」も三回目となりました。
―というところですが、
アレ〜ッ!
ついうっかり忘れていました。
ごめんなさい。
でも、とにかくお楽しみください。
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 2009(平成21)年6月15日号(No.19)-090615-
                 私の読書論―その3―読書の三種類(続)

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 私の読書論―その3―読書の三種類(続)
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現代は、三通りの読書法が必要になってきました。

1.イ 一)楽しみとしての読書
 →「文芸書」を読むときの読書
 → 感じる読書 → 暇つぶしの読書
2.ロ―A 二)学びとしての読書
 → 基礎的教養を身につける、考える力をつける読書
 → 「教養書」を読むときの読書
 → 考える読書 → 本当の読書
3.ロ―B 三)学びとしての読書
 → 実用的知識を身につける、情報収集としての読書
 → 「実用書」を読むときの読書
 → 知る読書 → 必要を満たす読書


前回は「1」でした。
1.
(イ)楽しみとしての読書
(1)感じる読書
(一)暇つぶしの読書

 ・・・

では今回は、「2」について考えてゆきましょう。
2.
(ロ)学びとしての読書
(A)基礎的教養を身につける、考える力をつける読書
(2)考える読書(二)本当の読書


「1」が(イ)楽しみとしての読書 であったのに対し、
「2」と「3」は、(ロ)学びとしての読書
と分類してもよいかと思います。

この二つの読書の方法について具体的には、
『本を読む本』アドラー、ローレン/著(講談社学術文庫)に
詳しく解説されている読書法を適用するのがふさわしいでしょう。

即ち、「読書の第二レベル―点検読書」以降の部分です。

「第三レベル―分析読書」「第四レベル―シントピカル読書」
と段階を進んでゆきます。

(ただし「3」については、
 あくまでも情報収集に関する読書であり、
 内容の分析的な読み方を必要とするか否かは、
 考えが分かれるところではないでしょうか。)


この二つの読書は、「1」とは全く違う性質の読書といえます。

「1」は、「文芸書」を読むときの読書 で、
「2」「3」は、「教養書」「実用書」を読むときの読書 で、
即ち、知識を得るための読書です。


先に挙げました『本を読む本』には、
「文学」を読むときと「教養書」を読むときとの違いについて、
「文学」は経験それ自体を伝えるもので、
「教養書」は知識を伝えるものであると区別しています。
(「13章 小説、戯曲、詩の読みかた」p.200)

意図するところが異なる書物であるから、
自ずから読み方にも違いがあるのだ、ということです。

この辺は私も同感です。

 ・・・

  「人間は考えることへの努力を避けるためには、
   どんなことでもする」

これは、エジソンの研究所や工場、事務所に張られていたポスター
に書かれていたイギリスの批評家レイノルズ卿の言葉だそうです。
(星新一/著『明治の人物誌』「エジソン」の章 新潮文庫 1998)

ことほど左様に
人間というものは、考えることをしたくない
と思うもののようです。

しかし、人間が人間として存在する価値というものは、
考えることにあるのではないでしょうか。

「人間は考える葦である」といった人もいます。

この考えるということを身につけるための一つの方法として、
本を読むということが挙げられます。

読書を通して、ものを考えるという作業を身に付けていくのです。


「教養書」では、私たちは、ショウペンハウエルがいうところの、
「他人にものを考えてもらう」ことになります。
(ショウペンハウエル/著「読書について」p.91 岩波文庫) 

小学生が先生から字を習うように、
お手本となるものの考え方を
それらの本を読むことで身に付けてゆくのです。

そして、
自分の頭の中で読んだことを反芻しながら消化して行くのです。

その過程で、思考の方法を学んでゆくことになります。


ですから、一番大切なことは、ただ読むことではなく、
反芻しながら消化する作業だ、ということになります。


そして、その一冊を出発点として、
自分の思考を高めてゆくことができれば、
理想的な読書といえるのではないでしょうか。

そのとき初めて、

(A)基礎的教養を身につける、考える力をつける読書
(2)考える読書
(二)本当の読書

と、呼べるような気がします。


このような読書は、かつては、一般教養を身に付けるものとして、
戦前でいえば、旧制中学や旧制高校時代に、
戦後でいえば、高校や大学の教養課程の時代に
競い合って経験する類のものだったのでしょう。

しかし、今日では、そういう学び方は旧時代の遺物のように廃れ、
忘れ去られてしまったように見受けられます。

大学生の数が増えたにもかかわらず、
いえ、それだからこそ、というべきでしょうか、
一般的な教養や知識よりも、
個別の末端肥大症的な専門知識が優先される
そういう時代になっているのでしょうか。


それでも、
心ある人は自分の頭で考える読書を続けているでしょうし、
また、新たに勉学の過程でその必要性に気づき、
そのような読書に努めている人も少なくないでしょう。

というよりも、いつの時代であれ、
そのような読書の方法を身に付けなければ、
勉強にしろ、研究にしろ、ビジネスにしろ、
満足な成果を挙げることは不可能なのですから。


--
2009(平成21)年4月号(No.16)-090430-
私の読書論―その1―読書の三種類
http://archive.mag2.com/0000257388/20090430074500000.html
2009(平成21)年5月15号(No.17)-090515-
私の読書論―その2―読書の三種類(続)
http://archive.mag2.com/0000257388/20090515074500001.html

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【付録】読書法・読書技術の古典的名著を楽しむ 
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● 読書法・読書技術の古典:

★『本を読む本』M・J・アドラー、C・V・ドーレン/著 外山
滋比古、槇未知子/訳 講談社学術文庫1299(1997)
 初版は1940年、その後改訂をくり返し、1978年に日本初登場。97
 年に文庫に入り、以後も版を重ねている。読書の技術を教えてく
 れるロングセラー。最近では、勝間和代氏が取り上げて話題に。
http://www.amazon.co.jp/dp/4061592998/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
★『現代読書法』田中菊雄/著 講談社学術文庫775(1987, 昭和62)
 日本の古典。昭和16年(1941)初版刊行。以後も読書法、情報収集
 ・整理の技術の先駆的著作として読まれる。1961年新版を文庫化。
 谷沢永一氏が『人間通になる読書術 実践編』で推奨している。
http://www.amazon.co.jp/dp/4061587757/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22 
★『知的生産の技術』梅棹忠夫/著 岩波新書・青版722(1969)
 読書も含めて、知的生産に関する諸技術を説く古典的名著。
http://www.amazon.co.jp/dp/4004150930/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
★『読書について 他二篇』ショウペンハウエル/著 斎藤忍随/訳
 岩波文庫(1960)
 哲学者の主著の付録に当たる文章から、<いかなるものを読むべ
 きか、いかにものを書くべきか>(訳者「あとがき」より)を主
 題とする「思索」「著作と文体」「読書について」の三篇を収録。
http://www.amazon.co.jp/dp/4003363221/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22


(★マークは、筆者のおすすめ本です。本選びの参考にどうぞ。)

* 上記以外の読書法・読書技術、読書論の著作は、
 またいずれ機会を見て紹介します。お楽しみに!

*『レフティやすおの本屋』支店「新書でプチ教養」
 「読書術・読書法」の棚
http://myshop.7andy.jp/md_fair/shinsho/lefty-yasuonohonya

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 次号(6月30日)の予定:『怪談』ラフカディオ・ハーン/小泉八雲
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※「別冊 編集後記」〜『レフティやすおの作文工房』〜
2009.6.15 読書案内・読書論・読書術の本:私の読書論その3
 ―第19号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10277797873.html

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◆ 弊誌「楽しい読書」が 以下の各誌で紹介されました!
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 内気な内向型でも営業ができる、性格と営業は関係がないという
 『内向型営業マンの売り方にはコツがある』大和出版
 左利きの不便さを綴った、「渡瀬けん」名義の今売れ行き好調の
 『左利きの人々』中経の文庫 の著者で左利き仲間、
 無口営業の達人・渡瀬謙氏の殿堂入りメルマガ
●『営業のカンセツワザ』2008/03/13 208号「我流 文章術(2)」
 http://archive.mag2.com/0000115536/20080313130000000.html
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●『ウィークリーまぐまぐ[エンタテイメント版]』2008/3/14号
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