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元本屋の店員のレフティやすおが、毎月前半では読書に関するエッセイを、後半には古今東西の古典の名作・名著を一点ずつ紹介します。読書とは他人(ひと)様の人生を追体験すること。「楽しい読書」で楽しいひと時、豊かな人生を送りましょう。

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2009/05/15

レフティやすおの楽しい読書 090515(No.17)私の読書論-2-

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         レフティやすおの楽しい読書

         ― 読書で豊かな人生を! ―

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本日も、
若い頃は本屋の店員だった本好きのレフティやすおといっしょに、
このメルマガ「レフティやすおの楽しい読書」を通して、
古今東西の古典、名作・名著から選りすぐった一冊にふれ、
豊かな人生の時をすごしましょう。
読書とは、他人(ひと)様の人生を追体験することです。
そこから何かを学ぶか、ひと時の愉快な時間をすごすか、
それは人それぞれ。
自分なりの楽しみ方でいいのです。
まずは楽しい読書を心がけましょう。
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 2009(平成21)年5月15号(No.17)-090515-
          私の読書論―その2―読書の三種類(続)

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 私の読書論―その2―読書の三種類(続)
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 今月から月の前半は読書に関するエッセイをお届けします。
 この第17号は、GW特別編「私の読書論」の続編です。

 ・・・

前回は、三通りの読書法が必要になってきたとして、

1.(イ)楽しみとしての読書
(ロ)学びとしての読書
2.(ロ―A)基礎的教養を身につける、考える力をつける読書
3.(ロ―B)実用的知識を身につける、情報収集としての読書

これらそれぞれは、

1.=「文芸書」を読むときの読書
2.=「教養書」を読むときの読書
3.=「実用書」を読むときの読書

に対応する、といってよいのではないでしょうか
―と説明しました。


さて、この三種は、さらにそれぞれ、

(1)感じる読書
(2)考える読書
(3)知る読書

と言い換えてもよいかも知れません。

そしてそれは、世間的な見方でいいますと、

(イ 1.一)暇つぶしの読書
(ロ―A 2.二)本当の読書
(ロ―B 3.三)必要を満たす読書

ともいえそうです。

 ・・・

まず一つずつ見てゆきましょう。

1.
(イ)楽しみとしての読書
(1)感じる読書
(一)暇つぶしの読書

これは、ごく普通に多くの人たちが行う読書といってよいでしょう。

一番よくあるパターンでいいますと、
娯楽として小説を読んでいる状況です。

世間的にいうところの、「時間つぶし/暇つぶしの読書」です。

特にそれで何か得るものもなく、かといって特に失うものもない。

もちろん何事もすぎると困るわけで、
はまってしまうと貴重な時間が失われ、
ものを考えず流される安直な読書習慣がついてしまう、
という危険もあるのです。

これを昔の人は嫌がりました。

ショウペンハウエルは「読書について」のなかで、
「読書は、他人にものを考えてもらうことである。
本を読む我々は、他人の考えた後を反復的にたどるにすぎない。」
「次第に自分でものを考える力を失って行く。」
と書いています。
(ショウペンハウエル/著『読書について 他二篇』斎藤忍随/訳
 岩波文庫 1960/1976第18刷 「読書について」p.91)

ハーン/小泉八雲は、その大学での講義「読書について」のなかで、
このような「娯楽のための読書習慣」を飲酒や麻薬同様、
思考力を破壊する悪習として批判しています。
(『さまよえる魂のうた 小泉八雲コレクション』池田雅之/編訳
ちくま文庫 2004 p.235)

しかし、谷沢永一氏は、
趣味として娯楽小説を読むことを否定していません。

人間には息抜きも必要である、ということでしょうか。


さらに、谷沢永一氏の薦める読書法の本『現代読書法』の著者、
田中菊雄は、

  ... 一体世の教育者ないし学者はややもすれば小説というも
  のを危険視し、われわれを堕落に導く第一歩のように考え勝
  ちである。しかしながら私は自分の狭い読書範囲について振
  り返って見るに、いかなる教訓書にも増して小説からより大
  いなる心の糧を得たということを告白せずには居られぬ。... 
   「第十五章 趣味および娯楽としての読書」p.127

として、藤村や一葉、漱石や鴎外、ユーゴーの名を上げています。

そしてこれは、
「情意においてのみならず、知識においてさえも」。

さらに、探偵小説でも、といいます。

  ... ポーやコナン・ドイルの探偵小説を熱愛した私は、これ
  らの小説を読んで楽しんだ時間を決して失われた時間とは思
  わない。
   (同)p.128


私もまた、これらの娯楽のために小説を読むことを否定しません。

というよりも、積極的にオススメします。

特に子供の内は、
このような面白い物語を読むことは、非常に大きな力になります。

想像力やものを見る目を養い、人生への対応能力を高め、
人間を育てるものでもある、と思います。

自分に合った適度な読書は、
得るものはあっても失うものはない、ような気がします。


問題は、

1)いかに優れた小説を選ぶか、
2)いかにそこから読み取るか、

この二つの技術にかかってくるのではないでしょうか。

この技術を身に付けることができれば、
どのような本からでも人は学ぶことができるし、
楽しむこともできるのではないでしょうか。


この問題への回答は、いずれ紹介します。
がここで、
上記、田中先生の問題1)への回答を書いておきましょう。

それは「その道の大家の書物を選ぶ」ことにあるといいます。

では今度は、
誰がその道の大家なのかを知ることが必要になってきますが…。

 ・・・

次回(6月15日発行次々号)は、

2.
(ロ―A)基礎的教養を身につける、考える力をつける読書
(2)考える読書
(二)本当の読書

について考えてゆきましょう。

--
2009(平成21)年4月号(No.16)-090430-
私の読書論―その1―読書の三種類
http://archive.mag2.com/0000257388/20090430074500000.html

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【付録】読書法・読書技術の古典的名著を楽しむ 
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● 読書法・読書技術の古典:

★『本を読む本』M・J・アドラー、C・V・ドーレン/著 外山
滋比古、槇未知子/訳 講談社学術文庫1299(1997)
 初版は1940年、その後改訂をくり返し、1978年に日本初登場。97
 年に文庫に入り、以後も版を重ねている。読書の技術を教えてく
 れるロングセラー。最近では、勝間和代氏が取り上げて話題に。
http://www.amazon.co.jp/dp/4061592998/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
★『現代読書法』田中菊雄/著 講談社学術文庫775(1987, 昭和62)
 日本の古典。昭和16年(1941)初版刊行。以後も読書法、情報収集
 ・整理の技術の先駆的著作として読まれる。1961年新版を文庫化。
 谷沢永一氏が『人間通になる読書術 実践編』で推奨している。
http://www.amazon.co.jp/dp/4061587757/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22 
★『知的生産の技術』梅棹忠夫/著 岩波新書・青版722(1969)
 読書も含めて、知的生産に関する諸技術を説く古典的名著。
http://www.amazon.co.jp/dp/4004150930/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
★『読書について 他二篇』ショウペンハウエル/著 斎藤忍随/訳
 岩波文庫(1960)
 哲学者の主著の付録に当たる文章から、<いかなるものを読むべ
 きか、いかにものを書くべきか>(訳者「あとがき」より)を主
 題とする「思索」「著作と文体」「読書について」の三篇を収録。
http://www.amazon.co.jp/dp/4003363221/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
★『さまよえる魂のうた 小泉八雲コレクション』池田雅之/編訳
ちくま文庫(2004)
 自伝的エッセイや東京帝国大学英文学講師時代の小泉八雲/ラフ
 カディオ・ハーンの講義録を収めたアンソロジー。「第三章 生
 活の中の文学」に「読書について」(没後,1917年刊)。ほか、文
 学論・文章作法などの講義は、それぞれ参考になる。
http://www.amazon.co.jp/dp/4480039937/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22

(★マークは、筆者のおすすめ本です。本選びの参考にどうぞ。)

* 上記以外の読書法・読書技術、読書論の著作は、
 またいずれ機会を見て紹介します。お楽しみに!

*『レフティやすおの本屋』支店「新書でプチ教養」
 「読書術・読書法」の棚
http://myshop.7andy.jp/md_fair/shinsho/lefty-yasuonohonya

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 次号(5月30日)予定:『自助論』=『西国立志編』元祖自己啓発本
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※「別冊 編集後記」〜『レフティやすおの作文工房』〜
*『レフティやすおの作文工房』「別冊編集後記」
2009.5.15 その2―読書の三種類(続)
 ―第17号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10260789345.html

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◆ 弊誌「楽しい読書」が 以下の各誌で紹介されました!
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 内気な内向型でも営業ができる、性格と営業は関係がないという
 『内向型営業マンの売り方にはコツがある』大和出版
 左利きの不便さを綴った、「渡瀬けん」名義の今売れ行き好調の
 『左利きの人々』中経の文庫 の著者で左利き仲間、
 無口営業の達人・渡瀬謙氏の殿堂入りメルマガ
●『営業のカンセツワザ』2008/03/13 208号「我流 文章術(2)」
 http://archive.mag2.com/0000115536/20080313130000000.html
 まぐまぐ(オフィシャルマガジンとサイト)
●『ウィークリーまぐまぐ[エンタテイメント版]』2008/3/14号
 「今週のおすすめメルマガ@エンタテイメント」コーナー
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