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元本屋の店員のレフティやすおが、毎月前半では読書に関するエッセイを、後半には古今東西の古典の名作・名著を一点ずつ紹介します。読書とは他人(ひと)様の人生を追体験すること。「楽しい読書」で楽しいひと時、豊かな人生を送りましょう。

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2008/07/31

レフティやすおの楽しい読書 0807(No.7)夏特・夏の文庫100冊から

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         レフティやすおの楽しい読書

         ― 読書で豊かな人生を! ―

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本日も、
若い頃は本屋の店員だった本好きのレフティやすおといっしょに、
このメルマガ「レフティやすおの楽しい読書」を通して、

古今東西の古典、名作・名著から選りすぐった一冊にふれ、
豊かな人生の時をすごしましょう。

読書とは、他人(ひと)様の人生を追体験することです。

そこから何かを学ぶか、ひと時の愉快な時間をすごすか、
それは人それぞれ。
自分なりの楽しみ方でいいのです。

まずは楽しい読書を心がけましょう。

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 2008(平成20)年7月号(No.7)-080731-
              夏休み特別編・夏の文庫100冊から

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 夏休み特別編・夏の文庫100冊から
   ―『絵のない絵本』月夜物語&『源氏物語』千年紀を祝して

        アンデルセン/作『絵のない絵本』(1839,1854)
        田辺聖子/文 岡田嘉夫/絵『絵草紙 源氏物語』
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 今月は、既に『歎異抄』編の原稿ができていたのですが、
 予定を変更してお送りします。

今年も“夏の文庫(百冊)フェア”が始まりました。

  ■ 2008 新潮文庫の100冊 
  ■ 発見。角川文庫夏の100冊 60th Anniversary 
  ■ 世界を変えよう。ナツイチ 2008 夏の一冊 集英社文庫 


今月は、夏休み特別編として、
これらのフェアに選ばれた古典の名作から、
いくつか紹介してみましょう。

 ・・・

弊誌既刊号で紹介しました作品、
創刊号の『論語』、第4号『星の王子さま』が選ばれています。

(1)『論語』:角川文庫
  『ビギナーズ・クラシックス中国の古典 論語』加地伸行/著

  孫が中学生になったら読んで読んで欲しい、という願いをこめ
 て中学生にわかるように書いた、という入魂の一冊です。
  わかりやすく初歩的な『論語』の入門書。
  例えば、「仁」とは、左側は「人」を表す、右側(二)は敷物
 を意味する。
  そこで、人が敷物の上に座っているとほんわか暖かい、この暖
 かい気持ちで人と接すること。
  ―というふうに、漢字の成り立ちから説き起こし、説明してい
 るので、非常にわかりやすいのです。

(2)『星の王子さま』:新潮文庫/集英社文庫
  いわずと知れた新訳本二種。
  私の好みでは、新潮文庫版のほうをおすすめします。
  翻訳も子供から読めますし、イラストも原著に忠実で保存版と
 しても十分だと思います。
  集英社版はお値段の関係でか、一部原著ではカラーのイラスト
 もモノクロになっているようです。翻訳も大人向けで、私のイメ
 ージとは微妙に…。

 ・・・

今年の各社フェアのなかでの“私の一冊”海外編は、

 アンデルセン/作『絵のない絵本』(新潮文庫/集英社文庫)。

  詩人で童話作家であるアンデルセンの描く、
  月が目撃した世界各地での人々の生の営みの数々を、貧しい絵
  描き“わたし”に語る千一夜ならぬ、三十三夜物語。
  宝石のように小さな美しい物語集。
  

子供時代に世界各地に住む、
多くの人々の様々な人生を知ることは、
情操教育という点で非常に重要ではないか、という気がします。

そういう意味からも、
こういう「時に悲しく時に美しい物語」に接することは、
子供はもちろん大人にとっても忘れてはいけない、
大切なことでしょう。

私が昔読んだのは、新潮文庫版でした。

矢崎先生の訳もよいのですが、
今回は、「集英社文庫版の山野辺五十鈴/訳」をおすすめします。

解説や年譜等の資料も抱負で、初心者に優しい本になっています。

カバー・イラストも新しくなり、
天羽間ソラノの切り絵の影絵ふうな雰囲気が、
いかにも月夜のイメージにピッタリ、という気がします。

 ・・・

同じく“私の一冊”国内編は、

 『絵草紙 源氏物語』田辺聖子/文 岡田嘉夫/絵(角川文庫)


以前、同じ角川文庫から出ていた『今昔まんだら』(1997年)
と同じ作者同じ画家によるコラボ作品。

田辺聖子が巧みに『源氏物語』をダイジェストしながら、
岡田画伯のちょっとエロティックな絵で読ませます。

絵物語というところでしょうか。

まさに愛蔵版の一冊です。 

同じ角川文庫フェアの一冊
『源氏物語 ビギナーズ・クラシックス』とともに読むと
“源氏”の入門書としてよいのではないか、と思います。

そして、できれば原典にふれる。

古典の読書におきましては、
理想は、原語による原典にふれること、といえます。

しかし、実際には言葉の壁がありますから、
翻訳・現代語訳によるものに頼るのが、平均的な鑑賞法となります。
この場合は、できれば全訳の原典がベストです。

ただ大長編の場合は、ダイジェスト版も悪くはありません。
この場合はあくまで次善の選択となります。

この点を注意しましょう。

決して、「あらすじ本」で満足なさらないことが肝要です。

 ※ 次号予告―夏特編の第二弾として、8月15日発行予定です。
    読書感想文の書き方について私流のアドバイスを紹介!
    通常版は従来通り、月末に「歎異抄」編を発行します。

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【付録】夏の文庫100冊から古典の名作を読む 
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●2008 新潮文庫の100冊:
http://100satsu.com/  
『こころ』『三四郎』夏目漱石/著 
『人間失格』『斜陽』太宰治/著 
『新編銀河鉄道の夜』宮沢賢治/著  
『羅生門・鼻』『蜘蛛の糸・杜子春』(児童もの)芥川竜之介/著 
『砂の女』安部公房/著
『黒い雨』井伏鱒二/著  
『あすなろ物語』井上靖/著 
『一握の砂・悲しき玩具 石川啄木歌集』石川啄木/著 
 金田一京助/編 
『海と毒薬』遠藤周作/著  
『江戸川乱歩傑作選』江戸川乱歩/著  
『小川未明童話集』小川未明/著
『伊豆の踊子』川端康成/著
『檸檬』梶井基次郎/著 
『蟹工船・党生活者』小林多喜二/著  
『春琴抄』谷崎潤一郎/著
『ビルマの竪琴』竹山道雄/著  
『二十四の瞳』壷井栄/著  
『李陵・山月記』中島敦/著  
『放浪記』林芙美子/著  
『にごりえ・たけくらべ』樋口一葉/著 
『点と線』松本清張/著
『塩狩峠』三浦綾子/著
『潮騒』『金閣寺』三島由紀夫/著   
『阿部一族・舞姫』森鴎外/著 
『日本の昔話』柳田国男/著
『絵のない絵本』アンデルセン/著 矢崎源九郎/訳 
『十五少年漂流記』ジュール・ヴェルヌ/著 波多野完治/訳
『変身』カフカ/著 高橋義孝/訳
『異邦人』カミュ/著 窪田啓作/訳
『沈黙の春』レイチェル・カーソン/著 青樹簗一/訳
『不思議の国のアリス』ルイス・キャロル/著 矢川澄子/訳
 金子国義/絵
『ゲーテ格言集』ゲーテ/著 高橋健二/編訳
★『星の王子さま』サン=テグジュペリ/著 河野万里子/訳
http://www.amazon.co.jp/dp/4102122044/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
『ナイン・ストーリーズ』サリンジャー/著 野崎孝/訳
『ジーキル博士とハイド氏』スティーヴンソン/著 田中西二郎/訳
『はつ恋』ツルゲーネフ/著 神西清/訳
『罪と罰 上・下』ドストエフスキー/著 工藤精一郎/訳
『シャーロック・ホームズの冒険』コナン・ドイル/著 延原謙/訳
『ロリータ』ナボコフ/著 若島正/訳
『車輪の下』ヘッセ/著 高橋健二/訳
『老人と海』ヘミングウェイ/著 福田恒存/訳
『赤毛のアン』赤毛のアン・シリーズ1 モンゴメリ/著 村岡花子/訳
『無人島に生きる十六人』須川邦彦/著
  

●発見。角川文庫夏の100冊 60th Anniversary: 
http://www.kadokawa.co.jp/dis/summer/ 
『羅生門・鼻・芋粥』『蜘蛛の糸・地獄変』芥川龍之介/著 
『走れメロス』『人間失格・桜桃』太宰治/著 
『二十四の瞳』 壺井栄/著 
『坊っちゃん』『こゝろ』夏目漱石/著 
『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』宮沢賢治/著 
『舞姫・うたかたの記』『山椒大夫・高瀬舟・阿部一族』
 森鴎外/著 
『ドグラ・マグラ(上)(下)』夢野久作/著  
『動物農場』ジョージ・オーウェル/著 高畠文夫/訳
『変身』フランツ・カフカ/著 中井正文/訳
『不思議の国のアリス』 ルイス・キャロル/著 福島正実/訳
『枕草子ビギナーズ・クラシックス』清少納言/著 角川書店/編
★『源氏物語ビギナーズ・クラシックス』紫式部/著 角川書店/編
http://www.amazon.co.jp/dp/4043574053/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
『徒然草ビギナーズ・クラシックス』吉田兼好/著 角川書店/編
★『論語―ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』加地 伸行/著
http://www.amazon.co.jp/dp/4043675011/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22 
『新遠野物語付 遠野物語拾遺』柳田国男/著 
★『絵草紙 源氏物語』田辺聖子/文 岡田嘉夫/絵
http://www.amazon.co.jp/dp/4041314143/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22

●世界を変えよう。ナツイチ 2008 夏の一冊 集英社文庫: 
http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi2008/top.html
『人間失格』太宰治/著 装画・小畑健        
『こころ』夏目漱石/著 装画・小畑健      
『地獄変』芥川竜之介/著 装画・小畑健     
『伊豆の踊子』川端康成/著 装画・荒木飛呂彦
『汚れつちまつた悲しみに…… 中原中也詩集』中原中也/著 
 装画・浅田弘幸        
『河童』芥川竜之介/著       
★『絵のない絵本』アンデルセン/著 山野辺五十鈴/訳
http://www.amazon.co.jp/dp/4087520188/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
『星の王子さま』サンテグジュペリ/著 池澤夏樹/訳   
『狼王ロボ シートン動物記』シートン/著 藤原英司/訳

(★マークは、筆者のおすすめ本です。本選びの参考にどうぞ。)

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 次号(8月15日)の予定 : 夏特2・読書感想文を書く
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※「別冊 編集後記」〜『レフティやすおの作文工房』〜
夏休み特別編・夏の文庫100冊から海の古典
 ―第7号「楽しい読書」別冊編集後記
http://ameblo.jp/lefty-yasuo/entry-10121001660.html

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