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レフティやすおの楽しい読書
― 読書で豊かな人生を! ―
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本日から、
若い頃は本屋の店員だった本好きのレフティやすおといっしょに、
このメルマガ「レフティやすおの楽しい読書」を通して、
様々な本にふれ、豊かな人生の時をすごしましょう。
読書とは、他人(ひと)様の人生を追体験することです。
そこから何かを学ぶか、ひと時の愉快な時間をすごすか、
それは人それぞれ。
自分なりの楽しみ方でいいのです。
まずは楽しい読書を心がけましょう。
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2008(平成20)年1月 創刊号(No.1)
『論語』―学ぶことは楽しい
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『論語』―学ぶことは楽しい
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第一回は、今私の一番のお気に入りの本を紹介しましょう。
といっても、ここ三四年のこと、五十歳になってからの話です。
しかし、それ以来、私の一番をキープし続けている本です。
『論語』といいます。
これは、今から二千五百年ほど前の古代中国でまとめられた本で、
孔子という先生とその弟子たちの言行録です。
なぜこの本が私の一番のお気に入りになったのかといいますと、
その答えは簡単です。
この本の冒頭の一節は、こんなふうです。
子曰く、学びて時に之(これ)を習う。
亦(また)説(悦・よろこ)ばしからずや。
朋(とも)遠方より来る有り。亦(また)楽しからずや。
人知らずして[いか]らず。亦(また)君子ならずや。
(加地伸行・全訳注『論語』講談社学術文庫 2004)
勉強すること、友達が遠方から訪ねて来てくれること、
その楽しさ喜びを最初のページから謳い上げる
「教科書」などあるでしょうか。
しかも勉強したからといって人に認めてもらえるとは限らない、
それでもいいじゃないか、と教え諭しています。
実は、私は子供の頃、学校の勉強が好きでした。
ところが、当時の世間の常識では、子供は勉強は嫌い、
学校で好きな時間は体育とお昼休み(給食の時間)
と相場が決まっていました。
なまじっか「勉強が好きだ」などと言おうものなら、
「ガリ勉」と決め付けられてしまう雰囲気がありました。
口が裂けても勉強が好きなどと言えませんでした。
ちょっと淋しかった気がします。
でも、本心は勉強が好きでした。
本当に、知らないことを知ること、
わからないことを教えてもらえることは、
うれしいもので楽しいことでした。
きっと眼を輝かせていたはずです。
ですから、
これから勉強を始めようという人に、
先のような「勉強は楽しい」的な言葉を投げかけられる人こそ
先生にふさわしい、
と私は思います。
この一節だけでこの本を貫いている勉強への姿勢、
目指すものが表わされています。
この本の偉大さがわかるのではないでしょうか。
今、日本で一番熱心な教育者、齋藤孝教授の最近の本、
『教育力』(岩波新書 2007)のなかで、
学ぶことが楽しいことだ、と相手に本気で信じさせることが、
教師のいわば使命である。
と書いています。(6p)
また別の箇所で、学ぶことの基本になるものとして、
「学ぶということは、ものすごく楽しいことなんだ」
というはっきりとした自覚があるということだ。
とも書いています。(26p)
最初に学ぶことが楽しい、と書く本―
『論語』のすばらしさ、魅力がそこにあります。
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【付録】『論語』を楽しく読むために
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●入門書:
・中野孝次/著『論語の智慧50章』
潮出版社・潮ライブラリー 1998
―『論語』の冒頭「学而」の一文について、
これから勉強を始めようという人に向って、
一番初めに学問の楽しさをこれだけはっきりと書いている本は
他にない、と私に教えてくれた本。
・加地伸行/著『ビギナーズクラシックス中国の古典 論語』
角川ソフィア文庫 2004
―孫が中学生になったら読んでもらえるように、
との願いを込めて書かれた中高生以上向けの入門書。
孔子の生涯を『論語』のエピソードを追いながら描く。
「仁」の意味を文字から説明するなど、やさしく解説する。
・下村湖人/著『論語物語』
―小説版『論語』。
『論語』の章句をエピソードに組み込みながら、楽しく読める
孔子の生涯をたどる物語形式の解釈書。
・渋沢栄一/原著『論語の読み方』竹内均/編・解説 三笠書房
―明治の経済界の大物による『論語』注釈書。
明治維新の英傑たちを俎上に載せているのがまた楽しい。
・谷沢永一、渡部昇一/共著『人生は論語に窮まる』
PHP文庫 2000
―本読みの達人でもある両者が、
それぞれ愛誦する章句を解釈しながら、
人生の知恵について対論する対談シリーズの一つ。
・貝塚茂樹『論語―現代に生きる中国の知恵』
講談社現代新書 1964
―中国古代史学者による、やさしい『論語』解説書。
●参考書、解説書
・和辻哲郎/著『孔子』岩波文庫
―人類の教師、世界の四聖(釈迦、孔子、ソクラテス、イエス)
を比較し、孔子と『論語』を論じる。
武内義雄『論語之研究』(正確には、その論文に先立つ講演)
を基に『論語』の原典成立に迫る後半も興味深い。
・宮崎市定/著『論語の新しい読み方』礪波護/編
岩波現代文庫 2000
―東洋史の専門家による『論語』新解釈についての講演・
エッセイ集。
「経学的立場」による原典第一主義から古文書解読的?
かつ「歴史的な読み方」による原典新解釈を示す。
・貝塚茂樹『孔子』岩波新書 1977
―孔子の生涯とその時代を解説する。
●原典(現代語訳付)
・加地伸行/全訳注『論語』講談社学術文庫 2004
―儒教学者による独自の解釈を含む『論語』研究の成果。
図版もあり、わかりやすい注釈、索引も充実。
・宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫 2000
―従来の注釈に縛られず、独自の解釈で生きた現代語に翻訳。
・金谷治『論語』岩波文庫 改版版 1999
―文庫版『論語』の定番。
・貝塚茂樹『論語』中公文庫 1973
―文庫版『論語』のもう一つの定番。
* 上記の本以外にも、
『論語』に関しましては、多くの人が様々な本を書いています。
そんな中から、また機会を見て私のお気に入りを紹介しましょう。
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次号(2月)の予定 : 大人も楽しい『トム・ソーヤーの冒険』
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