2009/11/12
現役予備校職員が語る!09~こんな生徒が合格してきた 第75回
◆●◆●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●◆● ◆● 「現役予備校職員が語る!09 ~こんな生徒が合格してきた~」 ● 【09年度第75回 センター試験突破への集中追い上げのコツ その3】 ┃ 2009/11/12 発行(通算169回) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ カリスマ講師や東大生(卒)直伝だけが全てじゃない! 日々受験生を指導する某予備校の現役教務職員が、合格する生徒の傾向 や勉強法、予備校の選び方・生かし方などを、自らの浪人体験や勤務先 での具体例と共に紹介するメルマガです。 <毎週月・木曜日発行> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさん、こんにちは。 「現役予備校職員が語る!09 ~こんな生徒が合格してきた~」 のやすと申します。タイトルの通り、現在某予備校に勤めております。 普段はなかなか聞けない(私からすると、なかなか言えない)、現職だか らこそ言える本音の部分を、正直にできる限りお話しようと思っています。 これから予備校を選んだり、大学受験のための準備をしたりする上で、 参考になれば幸いです。本日もよろしくお願いいたします。 ●◆●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆● 【目次】 ●(1)<本日のテーマ> 09年度第75回 センター試験突破への集中追い上げのコツ その3 ◆(2)<こんな生徒が合格してきた> 23.模試の結果表を保護者に毎回見せて報告する 前編 ●(3)<編集後記> ◆(付)メルマガポリシー ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ センター試験を突破するための集中追い上げのコツと、国公立二次や私大 入試対策との両立法についてのお話の最終回として、今回は残りの国・理・ 地公についてご紹介いたします。 ●◆●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆● <本日のテーマ> 09年度第75回 センター試験突破への集中追い上げのコツ その3 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 4.国語 国語のセンター対策については、現代文(評論・小説)と古典(古文・漢 文)とを分けて考えてみましょう。国公立大志望者の場合、ほとんどの大 学で漢文まで課されるため、古文・漢文を短時間で解き、いかに現代文を じっくり解くだけの余裕を持たせられるかがポイントになります。そのた めには、解く順番や時間配分の工夫が必要ですが、古文・漢文は現代文ほ ど時間もかからないと思いますので、まずはこれらを確実に各10~15分く らいでこなし、見直しの時間を除いた残りの40~50分で、現代文の2問を じっくり解くのが効果的だと思います。 また、「確実に」と言ったのは、古文・漢文は現代文と違い、やったらやっ た分だけ点数が伸びる、時間対効果が良い科目で、しかも、国語の場合、 評論・小説・古文・漢文が50点ずつと、全て同じ配点だからです。という ことは、時間対効果が良い古文・漢文だけで、満点の200点のうちの半分 近くを稼ぐことができるのです。尚、二次試験で国語が課される場合は、 ほとんどが記述式になりますので、センター対策とは別に対策をしなけれ ばなりません。ですから、もしそれを意識するのであれば、設問ごとに、 選択肢を読む前に、もしこれが記述ならこう解答するだろうという内容を、 だいたいでいいのでまずは頭に思い描いてから選択肢を見るようにすると いいでしょう。もし、その内容に近い選択肢があればそれを選び、もしな ければ、記述式であればほとんど点数をもらえないわけですから、文章を 丁寧に読み直した上で、選択肢も丁寧に吟味してください。これを繰り返 せば、記述対策にもなると思います。 国立理系の場合は、センターで必要なだけですので、前回の数学でお話し ました、いきなり問題をやり、答え合わせをして、解説を読んで確認する やり方でいいと思います。その際、古文・漢文なら、解いた問題を通じて、 おさえるべき文法事項や重要単語などのチェックするつもりで繰り返し、 現代文なら、なぜ他の選択肢ではなく、これが正解なのか、それは文章の どの部分に注目したからなのかを毎回しっかり確認してください(もちろ ん、これは文系の人にも言えることですが)。ただ、前述の通り、古文・ 漢文はやった量に比例して伸びる可能性がある反面、現代文は、ある程度 こなす必要があるものの、大量にこなしたからと言って、それに比例して できるようになるとは限りません。そのため、毎日のようにやらなくても かまいません。その代わり、科目の性質上、追い込みが効きませんので、 当面は週1・2回でもいいので、定期的に時間を作ってこなすようにしてく ださい。センターのみとはいえ、200点は大きいです。この積み重ねでし か、できるようになるコツはないというつもりでやってみてください。 私立文系の場合、基本的には、私大の赤本対策の一環として、センターの 赤本もこなすようにするといいでしょう。時間的な面で言いますと、私大 のセンター利用の場合、一般入試同様、漢文まで課さない大学が多いため、 センター当日は、漢文の時間も丸々現代文や古文に使えますので、むしろ 時間は余ると思います。ですから、あせる必要はありません。時間をかけ てでもじっくり正解を選ぶべく、丁寧に解いてください。ただし、当然な がら、私大では元々漢文がないところがほとんどですので、センターのよ うな時間の余り方にはなりません。ですから、それに慣れる意味で、セン ターの赤本を解く場合でも、私大同様、現・古で60分だと思ってやってみ てください。尚、私大一般では現・古のみで、センターでは漢文も必要と いう大学の場合は、このためだけに漢文を勉強することはせず、センター 利用入試には出願しないことをおすすめします。合格の可能性や労力、勉 強時間の配分などを考慮しますと、非効率だからです。 5.理科・地歴公民 基本的な姿勢は上述の通りで、いきなりセンターの赤本からやり、わから なかったり間違えたりした問題の単元について、参考書や問題集に戻って 確認、ということを繰り返してください。ただ、理・地公の場合、全範囲 が出題されるにもかかわらず、高校によっては、最後の単元まで終わるの が11月末ごろまでかかります。ですから、たとえ早いうちからセンターの 赤本を始めても、最後の方の単元の問題が解けない場合があるため、その 分失点が増え、全ての問題を「通し」でやれるようになるのはギリギリの タイミングということにもなりかねません。そのため、まずはセンターの 赤本の、既に習った単元の問題から単発でこなすと同時に、未修の単元に ついては、高校での授業が「復習」になるように、予備校で、あるいは何 らかの教材で先行して勉強してください。そして、終わり次第、未修のた め飛ばしていた問題を一気にこなした上で、「通し」でやるようにしてみ てください。また、その分、本格的な開始が他の科目より遅れがちになる と思いますので、センターの赤本を始めるのは、全科目を同時にではなく、 まずは英・数・国から先行して始め、理・地公は後でまとめてやるつもり で実施計画を立てるといいでしょう。 次回からは、受験校の選び方についてのお話を再開いたします。 ●◆●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆● <こんな生徒が合格してきた> 23.模試の結果表を保護者に毎回見せて報告する 前編 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 皆さんは、自分の模試の成績表を、他の誰かに見せることができますか? ・・・もちろん成績が思わしくない時にです。良い時に見せるのは誰でも できます。でも、成績が悪かった時に見せられるかどうかは、今後の成績 に大きくかかわってきます。それができるということは、自分でその成績・ 結果を受け入れたということだからです。そうでなければ、いろいろ理由 をつけて見せなかったり、たとえ見せはしても、見せている間中、「この 問題はミスった」とか、「時間配分を間違えた」とか、「後で自宅で解き 直したら解けたのに」などといった言い訳を、ひたすら繰り返すことでしょ う。これは、この結果だけで自分の実力を判断されたくない、これが自分 の真の実力とは思いたくない、もっといくはずだ、と思いたいという、い わば自己防衛反応なのです。でも、それも現実です。それも結果です。結 果は結果として受け止めなければ次には進めません。もしミスや思い違い、 時間オーバーなどが影響したとしたら、今後そうならないためにはどうす ればいいのかを考えればいいのです。本番当日さえ大丈夫であれば、模試 の場でなら、やってしまってもかまわないのです。それをふまえて次に生 かせるからです。「これが模試でよかった。本番だったらと思うとぞっと する。」と思えばいいのです。そして、その結果を受け入れた最大の証と して、保護者の方に見せた上で、現在の学習状況を報告するのです。 皆さんの中には、模試の結果表を保護者の方に見せるのは、あまり気が進 まないという方もいるかもしれません。実際私もそうでしたから、気持ち はよくわかります。心配の裏返しとはいえ、時には神経を逆なでされるよ うなことも言われます。自分自身で十分わかっていることを、わざわざ改 めて保護者の口から言われるのは、決して気持ちのいいものではありませ ん。でも、だからと言って、それが理由で見せないのは、厳しいことを言 うようですが、やはり結果を受け止めきれていないと言わざるを得ません。 保護者の方は、当事者の皆さんや予備校関係者ほど細かいことはわかりま せんから、点数や偏差値、志望校判定だけを見て、悪いと思えばいろいろ 言うのはやむを得ないことです。だからこそ、見せると同時に、原因はど こにあり、それを克服するためにどうするのかを一通り説明し、報告する のです。たとえいろいろ言われたとしても、その説明・報告でもし保護者 の方が納得すれば、それは結果を踏まえた分析が正しく、今後の方向性が しっかり定まっている証拠だと思っていいと思います。 自分自身でもあいまいでは、相手に伝わるような説明や報告はできず、ま してや納得してもらえるはずがありません。どうすればいいのかわからな ければ、予備校の職員なり講師にぜひ相談してください。そして、結果を 見せた上で、「どうすればいいか予備校で相談してきたから、今後はそれ を踏まえて勉強を続けるつもりだ」と、はっきり言えばいいのです。 合格してきた人は、それらを踏まえ、保護者から言われる前に自ら結果表 を見せ、いろいろ突っ込まれる前にきちんと説明・報告をしています。で すから、そういう生徒の保護者の方とお話をする機会があっても、成績の 如何にかかわらず、比較的落ち着いています。要は子どもを信用している のです。それは、明確な説明・報告を本人から受けているからだと思いま す。保護者の方にしても、成績が毎回良いとは思っていないでしょうし、 たとえなかなか上がらなかったとしても、必ずしも勉強していないからと か、予備校の教え方が悪いなどと思う方たちばかりではないと思います。 ただ、本人がちゃんと自覚し、次につながるような勉強をしているのかが 一番心配で、そこが一番知りたいところなのです。ですから、その点があ いまいで、勉強をしっかりやっているかどうかさえよくわからなければ、 心配もつのり、言葉も徐々に厳しくなっていきます。そうなると、それが いやで、成績が良い時しか見せなくなり、それがばれると今度は一切見せ なくなり、それで保護者の方の心配はさらに高まり、お互いがピリピリし て受験の話になるたびに親子喧嘩になる、といった悪循環に陥るばかりで す。これでは落ち着いて受験勉強などできるわけもなく、ますます成績は 下がり、ついにはそれを保護者の方のせいにし、現実逃避に走ると、取り 返しがつかない事態になりかねません。 このように、保護者の方への定期的な報告は、立派な受験対策の1つです。 保護者の方が信じて見守ってくれているという安心感は、何物にも換えが たいものです。また、大学に入学すれば、学費を払ってくださるのは保護 者の方ですから、保護者の方への報告は、学費を出してもらう立場の皆さ んにとってはまさに義務です。そのことをふまえてぜひ実行してください。 尚、以前お話しましたが、もし保護者の方からいろいろ言われた場合の対 策は、言われたことにいちいち反応せず、聞き流すだけの精神力を持つこ とと、1日にすべき勉強は、全て図書館や予備校の自習室で済ましてから 帰宅するぐらいのつもりでこなし、保護者からの信頼を得ることです。詳 細は第51~53回(8/20・24・27発行分)をご覧ください。 次回は、模試の結果表を保護者に毎回見せ、報告し続けたことが、合格に つながったと私が感じた生徒の具体例をご紹介いたします。 ●◆●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆● <編集後記> ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3回にわたってお話してきました、「センター試験突破への集中追い上げ のコツ」はいかがでしたでしょうか。これは、毎年のように、生徒からセ ンター対策との両立や、短期間で仕上げるための方法についての相談を受 けてきたため、普段私がそれらにどうお答えしているのかをご紹介したも のです。 今の時期は、思うように勉強がはかどらなかったり、やることが多すぎた りして、どれから手をつけていいのかわからない、という悩みを抱えてい る方が多く、手ごたえのなさから、勉強をすればするほどかえって不安が つのり、自信を失う、という悪循環になることがあるのです。 でも、考えてもみてください。遊びたい気持ちを抑え、あらゆることを犠 牲にしてまで受験勉強に専念している皆さんにとって、勉強をすればする ほど自信を失うなんて、こんな割の合わない話はありませんよね。それな ら勉強しない方がましです。せっかくそこまでしてまで大学受験を目指す わけですから、もっと前向きに勉強できる方法を考えた方がいいと思いま す。上述の通り、入試本番さえうまくいけば、前日までは何回失敗しても、 何回間違えてもいいのです。そうすればするほど、本番で成功する可能性 が上がるのです。そんな気持ちでこれからも取り組んでいただきたいです し、悩んでいる方に、前向きになるきっかけになればと思って取り上げま した。参考にしていただければ幸いです。 ●◆●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆● 【こんな生徒が合格してきた】メルマガポリシー ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ これはカリスマ講師などがよく発行している「入試によく出る英語」、 「必ず覚える日本史用語」といった、科目指導的な内容のものでは ありません。私が生徒と日々接してきた中でわかった、合格する人の 受験生活、考え方、勉強法などを、少しでも多くの受験生のみなさん に紹介し、知っていただくことを目的としたメルマガです。 勤務先で接している生徒だけでなく、全国の受験生の皆さんに 受験勉強を通じて、生きていく上で必要な何かをつかんでほしい、 そんな願いをこめて、私はこのメルマガを発行しました。 予備校職員の立場からおすすめする予備校の選び方・生かし方や、 実際の生徒とのエピソード、受験生としての自らの体験など、 なるべく具体例をたくさん紹介いたしていきますので、 ぜひ、あなたのお役に立ててください。 <本メルマガはこんな方におすすめです> ・「受験勉強に王道なし」と信じてコツコツやろうという方。 ・受験勉強を通じて、生きていくうえで必要な何かを得たいと思う方。 ・今まで何をやっても長続きしなかったがので、受験勉強をきっかけ に何とかしたいと思っている方。 ・既に予備校に通っていたり、通信講座をやっていたりするが、 うまく活用しきれていないと感じる方。 <こんな方にはおすすめしません> ・どちらかというと、あまり人からいろいろ言われるのがいやな方。 ・受験勉強は、生きていく上では役に立たないと割り切っている方。 ・楽して大学に確実に合格できる裏技やノウハウを知りたい方。 ・浪人しても(一浪の人は二浪しても)いいと今から思っている方。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎「現役予備校職員が語る!09 ~こんな生徒が合格してきた~」は世界 最大級のメルマガポータルサイト「まぐまぐ」を利用して配信しています。 ◆発行責任者:やす(現役予備校職員) ◆お問い合わせ・ご意見・ご感想はこちらまで: gou-kaku@live.jp ◆登録・解除: http://www.mag2.com/m/0000256965.html ★現役予備校職員が語る!~こんな生徒が合格してきた~ のバックナンバー・配信停止はこちらです。 ⇒ http://archive.mag2.com/0000256965/index.html ※尚、「現役予備校職員が語る!09 ~こんな生徒が合格してきた~」 へ頂いたお返事のうち、「他の受験生にも参考になる」と感じたものに つきましては、もちろんお名前は伏せますが、事前承諾なしでご紹介・ 引用させて頂くことがあります。どうかご了承ください。 (それは困る、という方はご遠慮なくその旨をご記載ください。) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


