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2008/07/03

現役予備校職員が語る!〜こんな生徒が合格してきた〜 第40回

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◆●  「現役予備校職員が語る!〜こんな生徒が合格してきた〜」
●      【第40回 主な入試形態 その2 AO入試】
┃            2008/7/3 発行
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カリスマ講師や東大生(卒)直伝だけが全てじゃない!
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生徒の傾向や勉強法、予備校の選び方・生かし方などを、自らの浪人体験
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           <毎週月・木曜日発行>
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みなさん、こんにちは。
「現役予備校職員が語る!〜こんな生徒が合格してきた〜」 
のやすと申します。
タイトルの通り、現在某予備校に勤めております。
普段はなかなか聞けない(私からすると、なかなか言えない)、
現職だからこそ言える本音の部分を正直にできる限り
お話ししようと思っています。
これから予備校を選んだり、大学受験のための準備をしたりする上で
参考になれば幸いです。本日もよろしくお願いいたします。
 
 
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◆●            【目次】
 
●(1)<本日のテーマ>
   第40回 主な入試形態 その2 AO入試
 
◆(2)<こんな生徒が合格してきた 番外編 こんな生徒は要注意!> 
   番外1.1日の中で予備校職員と顔を合わせる機会が多い 前編
 
●(3)<編集後記>
 
◆(付)メルマガポリシー
 
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前回から2回の時期に分けて、主な入試形態についてお話いたします。
前半2回目の今回は、推薦入試のほかに、一般入試よりも前に行われる
AO入試についてご紹介いたします。
 
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◆●          <本日のテーマ>
 
       第40回 主な入試形態 その2 AO入試
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AO入試というのは、出願者の人物像を、大学側の求める学生像(これを
アドミッション・ポリシーと言います)と照らし合わせて合否を決める
入試のことです。元々はアメリカで始まった入試方法で、現在もカナダ
やイギリスなどでも盛んに行われています。学科試験で合否が決まる従
来の一般入試と違い、志望理由書や小論文、レポート、面接などにより、
出願者の個性や適性について様々な面から評価する、いわばプロセスを
重視する点が特徴です。その一方で、難関大のAOほど、他の入試より準
備に時間がかかることが多いため、一般入試との併願はしにくくなって
います。ちなみに、亜細亜大学等が行った「一芸入試」とAO入試とは違
います。あくまで学生を様々な面から評価することが目的ですから、あ
る一面だけが優れていても、総合評価で合格するとは限らないからです。

日本では、1990年(平成2年)に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(以
下SFC)の総合政策・環境情報の2学部が導入したのが初めてです。90年
代までは、実施大学はほとんどありませんでしたが、2000年以降から急
増し、今では約600校の大学、それも国公立大学までが実施しています。


           <推薦入試との違い>

日本のAO入試は、アメリカの制度をアレンジした独自のもので、アメリ
カのそれとは似て非なるものです。そのため、アメリカのそれと区別す
るため、よく「日本型AO入試」などと言われます。アメリカのAO入試は、
一言で言いますと、「入試事務局(AO)による、素質ある高校生を全国
の高校から探してきて入学させる、スカウト活動を伴う入試」とでも言
うべきものです。ですので、例えば「将来大統領になりうる人物」とか、
「ノーベル○○賞を取りうる人物」など、どの大学もスカウト対象者、
つまり「アドミッション・ポリシー」がはっきりしているのです。一方、
日本のAO入試は、大学により呼び方は違いますが、ほとんど自己推薦入
試と同じです。ただ、指定校推薦や公募推薦と区別するため、自己推薦
をAO入試と呼んでいる大学が多いのが現状です。それでも、しいて違い
を挙げるとすると、次のようになります。

・浪人生や社会人であっても出願できるケースが多い
  大学によっては、自己推薦入試なら出願できるところは多いです。
  ただし、原則として高卒または高認試験合格の資格は必要です。

・出願時期に制限がないので、一概に言って出願時期が早い。 
  推薦入試は原則11月1日からしか出願を受付することができません
  ので、これが一番の違いだと言えます。

・学校の成績(評定平均)は問われないことが多い。 
  あくまで一般の学科試験だけでは判断できない面を重視した入試
  ですから、当然と言えば当然でしょう。

・併願が可能な大学が多い。
  募集要項には、一応「入学を確約できる者」という条件が付いて
  いる大学が多いですが、拘束力はないのがほとんどです。 最近
  では、推薦入試でも「併願可」の大学もありますが、あくまで単
  願が原則なので、これも大きな違いと言えるでしょう。


              <選抜基準>

これは推薦入試とほとんど変わりません。調査書、志望理由書・自己
推薦書、面接、小論文などは共通しています。ですので、ここではAO
入試ならではのものをご紹介いたします。

・エントリーシート
  出願をする際に、自己アピールしたものを所定の用紙に書いて提
  出を求めるもので、大学によって形式は様々です。これを書類選
  考の際に参考にすると同時に、面接で記載内容について質問され
  ることがあるため、これが持つ意味は大きいものがあります。

・課題レポート
  出願の際に提出を求める大学が多く、例えば日本初の慶大SFCで
  は、「大学で取り組みたい研究テーマとその方法」が課題でした。
  これは、学生の能動的な研究態度を問うもので、後の「日本型AO
  入試」の原型になりました。

・面接
  これは推薦入試でもありますが、時間が推薦入試より長いこと
  (20〜30分くらい)と、複数回行う場合がある点が、推薦入試と
  の大きな違いですので、補足をしておきます。

・グループ討論

  特定のテーマをもとに、受験生同士が討論し、結論が出るまでの
  過程を採点し、合否を決めます。今まであまり他人と討論や議論
  をしたことがない方は、世の中で何かが問題になるたびに、それ
  について「自分はこういう理由でこう考える」という、自分なり
  の意見を持つようにするなどの準備が必要です。ただ、あくまで
  討論を通じて受験生の人間性を見るものですので、テーマは必ず
  しもその学部で学ぶ内容とは限りませんし、討論の結論がどうなっ
  たかも合否とは関係ない場合が多いです。

・プレゼンテーション(以下プレゼン)
  
  特定の課題について、採点官の前で自分の意見を発表するもので、
  これもAO入試ならではのものです。例えば、出願時に提出を求め
  た課題レポートの内容について何らかの発表したり、当日までに
  プレゼンをするための資料を用意し、当日プレゼンを行った上で、
  その資料も提出したりする、といったやり方です。このように、
  プレゼンを行うには、それ相応の準備が必要ですので、この点が
  一般入試との併願が難しいとされている理由の1つです。

・その他
  
  実技や、英検・漢検・TOEIC・簿記検定などの取得級などが、合
  否の判断材料になっていることについては、推薦入試と同じです。
  尚、これらはどの大学でも必要というわけではありません。志望
  理由書、面接、小論文のみの大学もあれば、小論文がない代わり
  にプレゼンをさせたり、グループ討論を含めて面接を3、4回行
  うところもあります。また、学科試験を課す大学もあります。と
  にかく大学によって違いますので、興味がある方は、募集要項で
  大学ごとに確認を必ずしてください。


          <メリット・デメリット>

(大学側)
本来は、推薦入試同様、意欲のある優秀な学生の早期獲得がメリット
でしたが、実際は、一部の難関大を除き、推薦入試よりも早い時期
(11/1以前)に、できる限り定員を確保できるメリットを生かす大学
が多いのが現状です。そのため、そういう大学ほど自己推薦に近い形
式になり、結果として、合格基準やアドミッション・ポリシーはあっ
てないようなものになり、基礎学力不足の学生の入学がなおさら増え、
その分入学前教育や、入学後のきめ細かいフォローなどで、さらにコ
ストがかかってしまうことがデメリットになっています。

(学生側)
推薦入試と同様、AOでも、学科試験の科目の軽減や免除があり、一般
入試よりも早い段階の合否判定などで、受験の負担が軽減されること
がメリットでしょう。また、推薦入試と違い、併願が可能ですので、
合格した大学への入学が大前提とは限らないので、やり方によっては、
早期の合格を「押さえ」として、よりハイレベルの他大のAOや、「チャ
レンジ校」の一般入試を受験することもできるかもしれません。これ
は最大のメリットと言えるでしょう。一方で、本当に行きたいと思う
レベルの大学のAO入試ほど、準備に時間がかかる上、合格も難しくな
るのがやはり最大のデメリットでしょう。最悪な場合、不合格になっ
た上に、準備期間中に一般入試の勉強が進まず、結局それが影響して
一般入試でもいい結果が残せなかった、なんてこともありえます。


繰り返しになりますが、とにかくAO入試は大学によりやり方が本当に
違いますので、必ず募集要項で確認してください。そして、「これな
ら受験した方が有利だ」「けっこう大変だけど、それをやってでもこ
の大学に行きたい」と思えるのであれば受験する価値はあると思いま
すが、そうでもなければ、最初から一般入試にしぼって勉強をした方
が無難かもしれません。また、たとえAOでの受験を決めたとしても、
合格するまでは一般入試向けの勉強も継続してください。



さて、前半として、一般入試よりも前に行われる入試形態についてお
話してきましたが、入試形態については一旦ここで中断し、次回から
は、よりタイムリーなオープンキャンパスについてお話いたします。
尚、残りについては、後半として9月以降に取り上げる予定です。


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◆● <こんな生徒が合格してきた 番外編 こんな生徒は要注意!>
      
   番外1.1日の中で予備校職員と顔を合わせる機会が多い 前編
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これはどういうことかと言いますと、まじめにちゃんと勉強していたら、
普通は、私たち予備校職員と顔を合わせる機会はほとんどないはずです。
予備校に滞在している間は、授業に出ているか、自習室で勉強している
かどちらかのはずだからです。せいぜい登下校時か、赤本など受付で借
りたいものがある時、あるいは質問や相談がある時くらいでしょう。に
もかかわらず、職員が校内でよく顔を見かけるということは、要は勉強
せずに出歩いているということです。話し相手でも探しているのかもし
れません。誤解のないように補足しますが、毎日のように顔を見かける
のであれば何の問題もありません。毎日のように勉強しに来ている証で
すから、むしろそれは歓迎すべきことです。問題なのは、1日のうちに
何度も見かける場合です。細かく理由を聞くといろいろあるのでしょう
が、要は集中して勉強ができていない、ということだと思います。

それも十分問題なのですが、それ以上に問題なのは、入試本番に向けて、
自分自身が今何をすべきかがわかっていないかもしれないことです。も
しわかっていれば、それらをちゃんと予定通りにこなそうとするでしょ
うから、「とてもじゃないけど出歩いてなんかいられない」と思い、夢
中で勉強するはずです。もし、自分の身にもそんな覚えがあり、さらに
「やるべきことがわかっていない、と言われればそうかもしれない」と
思っている方は、ぜひ一度職員や講師に相談してみてください。そして、
今何をすべきか、そして夏休みに何をすべきかを明確にし、できれば計
画表を作って実行してみてください。そうすれば、自然と集中して勉強
するでしょうから、出歩くことはなくなると思います。

次回は、私たちと顔を合わせる機会が多いと感じるほど、出歩きが頻繁
で失敗してしまった生徒の例をご紹介いたします。


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◆●           <編集後記>
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今回から始まりました夏の特別編でしたが、いかがでしたでしょうか。
身に覚えのある方はいらしゃいましたでしょうか。もしいらっしゃれば、
まだ1学期ですし、今なら間に合います。「このままではいけない」と
思って直そうとしてみてください。もしそうしていただければ、わざわ
ざ悪い例を出してまでお話した甲斐があるというものです。皆さんの受
験勉強にかける時間が、特にもうすぐ始まる夏休みの貴重な時間が無駄
にならないためにも、夏の間はこんな感じでやっていこうと思います。
「こんな生徒が合格してきた」とはまた違った形でお役に立てていただ
ければ幸いです。


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◆● 【現役予備校職員が語る!】メルマガポリシー
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これはカリスマ講師などがよく発行している「入試によく出る英語」、
「必ず覚える日本史用語」といった、科目指導的な内容のものでは
ありません。私が生徒と日々接してきた中でわかった、合格する人の
受験生活、考え方、勉強法などを、少しでも多くの受験生のみなさん
に紹介し、知っていただくことを目的としたメルマガです。
 
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受験勉強を通じて、生きていく上で必要な何かをつかんでほしい、
そんな願いをこめて、私はこのメルマガを発行しました。
 
予備校職員の立場からおすすめする予備校の選び方・生かし方や、
実際の生徒とのエピソード、受験生としての自らの体験など、
なるべく具体例をたくさん紹介いたしていきますので、
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・受験勉強を通じて、生きていくうえで必要な何かを得たいと思う方。
・今まで何をやっても長続きしなかったので、受験勉強をきっかけに
 何とかしたいと思っている方。
・既に予備校に通っていたり、通信講座をやっていたりするが、
 うまく活用しきれていないと感じる方。
 
<こんな方にはおすすめしません>
・どちらかというと、あまり人からいろいろ言われるのがいやな方。
・受験勉強は、生きていく上では役に立たないと割り切っている方。
・楽して大学に確実に合格できる裏技やノウハウを知りたい方。
・浪人しても(一浪の人は二浪しても)いいと今から思っている方。
 
 
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