現役予備校職員が語る!〜こんな生徒が合格してきた〜 第39回
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◆● 「現役予備校職員が語る!〜こんな生徒が合格してきた〜」
● 【第39回 主な入試形態 その1 推薦入試】
┃ 2008/6/30 発行
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カリスマ講師や東大生(卒)直伝だけが全てじゃない!
日々受験生を指導する某予備校の現役教務職員が、大学受験に合格する
生徒の傾向や勉強法、予備校の選び方・生かし方などを、自らの浪人体験
や勤務先での具体例と共に紹介するメルマガです。
<毎週月・木曜日発行>
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みなさん、こんにちは。
「現役予備校職員が語る!〜こんな生徒が合格してきた〜」
のやすと申します。
タイトルの通り、現在某予備校に勤めております。
普段はなかなか聞けない(私からすると、なかなか言えない)、
現職だからこそ言える本音の部分を正直にできる限り
お話ししようと思っています。
これから予備校を選んだり、大学受験のための準備をしたりする上で
参考になれば幸いです。本日もよろしくお願いいたします。
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◆● 【目次】
●(1)<本日のテーマ>
第39回 主な入試形態 その1 推薦入試
◆(2)<こんな生徒が合格してきた>
15.謙虚でかつ素直 後編
●(3)<編集後記>
◆(付)メルマガポリシー
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今回から2回の時期に分けて、主な入試形態についてお話いたします。
前半1回目の今回は、一般入試よりも前に行われる推薦入試についてご
紹介いたします。
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◆● <本日のテーマ>
第39回 主な入試形態 その1 推薦入試
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推薦入試の選抜基準は、学業やスポーツ、芸術分野など、大学側が要求
する特定分野の成績や調査書などで判断されます。みなさんにとっては、
一発勝負の学科試験(もっとも最近は入試日程が複数ある大学の方が多
いですが)だけではなく、今までの成績を通じて、3年間一生懸命コツ
コツ勉強してきた過程を、あるいは、受験勉強とは別に力を入れて取り
組んできた、部活や生徒会活動、その他ボランティア活動などを通じて、
自分という人間を総合的に評価してもらえる絶好の機会です。そして、
大学側としても、少子化傾向により、どんな大学でもある程度の入学者
が集まった時代は終わり、ただ落とすための入試ではなく、「うちの大
学でこんな勉強をしたい」と考える学生をいろいろな形で評価・選抜し
たいという気持ちが年々高まっています。さらに、高校側としても、1
人でも多くの学生を大学に送り出したいわけですから、推薦入試はそう
した三者の思惑が一致した入試形式といえるでしょう。そのせいか、特
に私大では、推薦入試で入学している学生は約40%にも達し、その割合
はさらに年々増えています。また、国公立大でも、ほとんどの大学で行
われています(東大や京大など一部の大学は除く)が、私大に比べると、
入学者に占める募集人数の割合はかなり少なめです。
<選抜基準>
・調査書
これは、ただ校長の推薦書があればいいというわけではなく、学力的な
根拠がなくてはだめだということです。基準となっているのは「全体の
評定平均値」と呼ばれるものです。これは、調査書に記載されている
「学習成績概評」のことで、要は全科目の高校3年間の成績を5段階評価
にしたものの平均値のことです。この値がいくつ以上、といった基準が
各大学で決められています。尚、一概に言って、私大より国公立大の方
がこの値の基準が高く設定されている傾向にあります。
・志望理由書、自己推薦書
「なぜ当大学を希望し、当大学でどんな勉強をしたいか」などを所定の
用紙に書き、出願の際に提出を求めるもので、大学によって形式はいろ
いろです。これを書類選考の際に参考にすると同時に、面接で記載内容
について質問されることがあり、特に自己推薦の場合、これが持つ意味
は大きいものがあります。
・面接、小論文
試験日当日に課されます。面接は全ての大学で行うと言っても過言では
ありませんが、小論文はないところもありますし、限りなく志望理由書
を書かせているも同然のテーマで小論文を書かせる大学もあります。
・その他
部活や、音楽・美術の才能など、学力以外の面での推薦の場合で、芸術・
スポーツ系の学部を志望する場合には、実技が課されることがあります。
また、英検・漢検・TOEIC・簿記検定などの取得級(例えば○級以上)
が要求されたり、それらの学習を通して得た結果・入学後の勉強の意向
などを面接できかれたりする大学・学部もあります。さらに、国公立大
の推薦では、センター試験を課す大学と課さない大学があります。課さ
ない大学は特に人気が高く、高倍率になっています。
<主な推薦入試>(※実際の名称は大学によって違うことがあります。)
・指定校推薦
これは、大学側が、出願できる高校を指定または依頼している推薦入試
のことです。ということは、行きたい大学が自分の高校を指定している
とは限りません。指定校の決め方は大学によって違いますが、わかりや
すく言えば、「例年多くの学生をその大学に送り出してくれている高校」
が指定されるということです。出願基準は高く、少なくとも評定平均値
が4.2以上はないと厳しい上、各校1名が一般的です。ということは、本
番の入試より高校内での競争の方が厳しいわけです。その代わり、校内
での競争に勝って選ばれさえすれば、余程のことがない限り合格します。
・公募(制)推薦
これは指定校とは違い、校長の推薦さえあれば、どの高校の生徒でも出
願できます。出願基準は指定校ほどではなく、大学によっては成績基準
をなくしたところもあります。その代わりに、その分競争率も上がりま
すので、出願すれば合格はほぼ確実、というわけにはいきません。また、
大学によっては面接や小論文だけでなく、学科試験を課す大学もありま
すが、大抵、一般入試より範囲が狭かったり難易度が低かったりします。
つまり、「これなら学科試験があってもいいか」と思わせる程度の難易
度になっているわけです。さらに、大学によっては「併願可」のところ
もあり、他大学も受験でき、合否によっては辞退もできるという、本来
ならありえない形式を取る大学もあります。これは次に挙げる自己推薦
や、次回お話しするAO入試でも同様のことが可能な大学もあります。
・自己推薦
指定校や公募が校長の推薦が前提なのに対し、校長の推薦がいらず、自
分で自分を推薦する公募推薦を特に「自己推薦」と呼んでいます。自己
推薦では、卒業年度を問わない大学が多いので、浪人生でも受験できま
す。ただ、出願の際に必要な自己推薦書では、志望理由以外にも、いろ
いろ事細かに書かされますので、準備が結構大変ですし、誰かに添削を
してもらわないと、文章が稚拙だったり、自己アピールが弱かったりし
て推薦書で落ちることにもなりかねませんので注意が必要です。また、
大学によっては学科試験を課す大学もありますが、内容は上記の公募推
薦と同様です。尚、自分を推薦するので出願はしやすい代わりに、競争
率もその分上がりますので、合格するのは難しいです。
・スポーツ推薦
学業以外の面で推薦されるものの1つです。代表例は、甲子園優勝校の
エースが、その実績を買われて強豪野球部を持つ大学に推薦で入学する、
といったケースです。ただ、この場合、入学したら、野球部に入るのが
前提で、かなりの活躍が期待されることは言うまでもありません。
・同窓生推薦
これは特に私立の女子大に多いのですが、家族の誰かがその大学の卒業
生であれば受験資格を得られたり、自己推薦の出願の際、その旨を書類
に記載すれば「考慮する」、といったものです。要は大学としても「囲
い込み」をしたいわけです。元々その大学が第一志望であれば願ったり
かなったりですが、そこまでではなかったり、その大学に進みたい学部・
学科自体がない場合は、いくらチャンスがあっても迷うところでしょう。
・宗教推薦
例えば、ミッション系や仏教系の高校が、同じ宗派もしくはつながりの
あるミッション系や仏教系の大学に推薦したり、僧侶が、自分や檀家の
ご子息を仏教系の大学に推薦したり、牧師や神父が、自分や信者のご子
息をミッション系の大学に推薦したりするものです。これらは、本人が
その宗教の信者であることが大前提(学科によっては後継者の育成を目
的に、僧侶や牧師・神父になることが前提)ですが、実際は、家族や親
戚が熱心な信者であれば、推薦してもらえることもあるようです。
<メリット・デメリット>
(大学側)
今までは、意欲のある優秀な学生を早期に獲得できることが最大のメリッ
トでしたが、最近では、少子化に伴い、定員確保のために使う学校も増
えています。そのため、基礎学力不足の入学者が増えたことがデメリッ
トになっています。そのため、入学前教育や、入学後もきめ細かいフォ
ローが必要になり、かえってお金や労力のコストがかかるのが現状です。
(学生側)
学科試験の科目が軽減、もしくは免除されることが多く、何より、通常
の入試時期よりも早い段階で合否判定が行われるため、受験の負担が軽
減されるのが最大のメリットです。一方で、特に指定校推薦の場合、合
格したら必ず入学するのが大前提なので、その大学が第一志望ならとも
かく、もしそうでなければ、早期の合格と引き換えに、チャレンジ校へ
の受験機会を失い、さらに中退・転学などがしにくくなるのがデメリッ
トでしょう。もし、そんなことをしようものなら、出身校は信頼を失い、
推薦枠を失うでしょうから、後輩にも多大な迷惑がかかります。
興味のある方は、以上のことをもとに検討してください。ただ、指定校
推薦の場合、今なら、取れるかどうかの見込みを先生に聞けば教えてく
れるでしょうし、この時点で「厳しい」と言われればおそらく無理でしょ
う。でもそれ以外の推薦なら今からでも十分間に合います。
次回は、AO入試についてお話いたします。
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◆● <こんな生徒が合格してきた>
15.謙虚でかつ素直 後編
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これについては性格的なことなので、はっきり言って、謙虚かつ素直な
タイプもその全く逆のタイプも毎年何人ずつかはいます。でも、その中
で一番印象に残っている生徒についてお話いたします。
3、4年前に、ある有名大の薬学部に入学した生徒は、本当に謙虚でか
つ素直で、その生徒については、どの職員・講師に聞いても皆同じ印象
を持っており、けっこうかわいがられていました。ですから、多くの職
員・講師にいろいろなアドバイスをもらっていましたし、迷っていたら
必ず相談し、「そうするなら、むしろこうした方がいい。」と言われれ
ば、「そうですか、それならそれでやってみます。」と答え、反論した
り言い訳したりするのを一度も聞いたことがありませんでした。
本人にしても、自分なりにやり方を考えてやっていたはずですし、問題
集にしても、自分としては「これはいい」と思って買ったはずです。そ
れでも、私を含めた職員や講師とそんな話になり、「それはかえって効
率が悪い」「その問題集を今やるのは早すぎる」などと言われれば、
「先生がそう言うなら」と受け入れるだけの器を持ち、せっかく自分な
りに考えてこなしていたことでも、途中でやめて、勧められた方でやり
直すこともできたのです。それは、その生徒の性格もありましたが、浪
人生だったこともあり、「自分のやり方でやってみた結果、浪人したの
だから、今年はアドバイスしてもらった通りにやってみよう」という気
持ちも働いたのだと思います。それだけ謙虚な気持ちを持っていたから
こそ、素直にアドバイスを受け入れられたのだと思います。
ただ、この生徒の致命的な弱点は、精神面の弱さでした。おそらく浪人
した原因もそこにあると思いますが、浪人した年も連敗街道まっしぐら
で、結果待ちの大学は、入学した大学のみになるところまで追い込まれ
ました。でも、その時、今までの謙虚で素直な性格がみんな味方につけ、
職員・講師はもちろん、周りの友人までもが一体となって、その生徒が
気を取り直すまでひたすら励まし続けたのです。そして、泣きながら合
格の報告をしてきた時も、まるで自分のことのようにみんなが喜び、職
員も講師も、どの生徒の合格よりもうれしかったのではないか、と思う
ほど心から祝福したことを、昨日のことのように思い出されます。
私がその生徒が最も印象的だったのは、ただ謙虚で素直だったというだ
けでなく、実はこのことが理由なのです。そして、毎年謙虚で素直な生
徒はいるのですが、今でも私は、この生徒が一番記憶に残っています。
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◆● <編集後記>
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先日こんなお問い合わせをいただきました。「どんな生徒が合格してき
たのはよくわかりますし、できることからやってみたいと思いますが、
『こんな生徒が合格しなかった』という例はあるのでしょうか。今やっ
ていることが、実は効率が悪く、合格から遠のくやり方かもしれないと
思うと不安です。」一言で言うと、「こんな生徒が・・・」で取り上げ
たことと逆のことをやるとよくない(例えば今回の場合だと、「謙虚さ
も素直さもなく、自己流にこだわる」など)ということなのですが、そ
れ以外でも、確かに「こういう生徒は心配」というケースはいくつかあ
ります。そこで、次回から夏の特別企画として、「こんな生徒が合格し
てきた 番外編 こんな生徒は要注意!」を連載いたします。思い当た
る節がある方はぜひ参考にしていただき、充実した夏休みを過ごし、い
い形で2学期を迎えられるようにしていただけたらと思います。
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◆● 【現役予備校職員が語る!】メルマガポリシー
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これはカリスマ講師などがよく発行している「入試によく出る英語」、
「必ず覚える日本史用語」といった、科目指導的な内容のものでは
ありません。私が生徒と日々接してきた中でわかった、合格する人の
受験生活、考え方、勉強法などを、少しでも多くの受験生のみなさん
に紹介し、知っていただくことを目的としたメルマガです。
勤務先で接している生徒だけでなく、全国の受験生の皆さんに
受験勉強を通じて、生きていく上で必要な何かをつかんでほしい、
そんな願いをこめて、私はこのメルマガを発行しました。
予備校職員の立場からおすすめする予備校の選び方・生かし方や、
実際の生徒とのエピソード、受験生としての自らの体験など、
なるべく具体例をたくさん紹介いたしていきますので、
ぜひ、あなたのお役に立ててください。
<本メルマガはこんな方におすすめです>
・「受験勉強に王道なし」と信じてコツコツやろうという方。
・受験勉強を通じて、生きていくうえで必要な何かを得たいと思う方。
・今まで何をやっても長続きしなかったので、受験勉強をきっかけに
何とかしたいと思っている方。
・既に予備校に通っていたり、通信講座をやっていたりするが、
うまく活用しきれていないと感じる方。
<こんな方にはおすすめしません>
・どちらかというと、あまり人からいろいろ言われるのがいやな方。
・受験勉強は、生きていく上では役に立たないと割り切っている方。
・楽して大学に確実に合格できる裏技やノウハウを知りたい方。
・浪人しても(一浪の人は二浪しても)いいと今から思っている方。
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◎「現役予備校職員が語る!〜こんな生徒が合格してきた〜」は、世界
最大級のメルマガポータルサイト「まぐまぐ」を利用して配信しています。
◆発行責任者:やす(現役予備校職員)
◆お問い合わせ・ご意見・ご感想はこちらまで: gou-kaku@live.jp
◆登録・解除: http://www.mag2.com/m/0000256965.html
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※尚、「現役予備校職員が語る!〜こんな生徒が合格してきた〜」
へ頂いたお返事のうち、「他の受験生にも参考になる」と感じたものに
つきましては、もちろんお名前は伏せますが、事前承諾なしでご紹介・
引用させて頂くことがあります。どうかご了承ください。
(それは困る、という方はご遠慮なくその旨をご記載ください。)
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