2009/03/16
しあわせこそだて通信 第28号
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癒しの子育てネットワーク
し あ わ せ こ そ だ て 通 信 <第28号> 2009.3.16
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こんにちは。アリーです。
年度末で何かとばたばたしている今日この頃です。来週にはもう春休みですね。
なかなか暖かくならないけど、そろそろ桜も咲きそうだとか。
最後の保護者会で「お子さんの成長したところは?」と先生に問われ、すぐに答
えることはできなかった(奥ゆかしい? or 厳しい?)私ですが、子供のことだけ
でなく、自分自身のこともたまには振り返ってみようかなあと思ったことでした。
◎もくじ◎
○癒しの子育て・子どものきもち
○癒しの子育て体験記
○生きる喜び・育てる楽しみ
○あとがき
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○癒しの子育て・子どものきもち〜子どもたちによる「癒しの子育て」語録です
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子「子どもはお母さんが一番なんだよね」
母「どうしてお母さんが一番だって思ったの?」
子「あのね、子どもはね、お母さんのお腹の中から生まれてくるでしょ。だか
らね、お母さんと一緒にいるときが一番安心できて、心がほわーんってあ
ったかくなるって思うんだよ」
(7歳)
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○癒しの子育て体験記 「やっと聞けた」
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この間久しぶりに娘を抱っこしました。普段はちょっと泣いたら落ち着くことが
多いのですが、その時はすごい勢いで怒って泣きました。その様子を見ながら、私
も成長したなあと感慨深かったです。もともと、私の抱っこではあまり泣けない子
でした。それなのに和く輪く舎に行くと、阿部先生やほかスタッフの方の抱っこで
は大泣きするものだから、自信をなくしてしまったこともありました。
今回の抱っこのきっかけは何だったかはもう忘れてしまったのですが、学校から
帰ってくるといつもぐずぐず言うので、たいていはそこから抱っこになります。い
つもならちょっと抱きしめるくらいでいいのですが、その時はそうではなかったの
で、これはつきあわねばと腹をくくりました。泣き声は堪えたけれど、ここで聞い
てやらねばどうする!というくらいの勢いで抱きぬきました。すると、娘がすごい
勢いで怒って私への文句を言ったのです。「お母さんは何もしてくれない!!」
「他のお母さんはもっと優しい!!」などなど…それは、以前の私なら聞いただけ
で苦しくなってしまうようなことばでした。
でも、不思議と苦しくなかったのです。娘が長い間私を求めて得られなかった寂
しさもよくわかりましたし、だからといって、娘と一緒にいることを息苦しく感じ
て避けてしまいたくなった自分自身を責める気にもなれませんでした。それよりも
、娘がずっと言いたかったことをやっと言えたんだと思いました。そうやって文句
を言って、聞いて欲しかったんだって事がわかりました。今まで娘には慰められる
ばかりで、まるで母親役をしてくれているかのような娘だったけれど、やっと親子
の本来の位置に戻れた感じがしました。
その後、娘のぐずぐずが減ったかというとそんなでもなくて、相変わらず夕方の
忙しいときに限って私に突っかかって来ます。昔は、抱っこをしたのに行動が変わ
らないのはどうして??と落ち込んでいたこともありましたが、今は「そうやって
甘えたいんだなあ」と素直に思える私がいます。だからといっていつもよしよしで
きるわけではなく「いい加減にしなさい!!」と怒ってしまうことが多いのだけど、
「それでもいいかあ」と思う私もいます。
天心を体験したりして、自分の気持ちに気づくようになってから、抱っこってや
りとりなんだ、ってことがようやく身にしみてわかってきました。甘えたい娘と、
それを許せない私の気持ちが、毎日ぶつかり合っているから、押したり引いたりし
ながら、向き合っていけば良いんだと思うようになりました。
すぐに怒らないで冷静に対応できればよりいいかもしれないけど、私は残念なが
らそういうやり方を学んで来なかった。だから今それをやっているんですね。下手
くそなのは当たり前。むしろマイナスのところからここまでやれるようになって偉
い、とまで思えるようになってきた私って、あまりにも脳天気?でも、そう思える
ようになってから、私は何となく幸せです。
(東京都 あなぐまかあさん)
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○生きる喜び・育てる楽しみ 癒しの子育てネットワーク代表 阿部秀雄
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○鞭を惜しむと子どもを損なう(2)
旧約聖書の詩編第23編に、
「あなたの鞭rod、あなたの杖staff、それがわたしを慰める。」
と不可解な一節がある、と前号で書きましたね。
鞭という字は「革」ヘンですが、旧約聖書に出てくる羊飼いの鞭は革でできてい
たわけではありません。笞という「竹」カンムリでできた字もありますが、羊飼い
の鞭は竹でできていたわけでもありません。
東アフリカに生まれて、イスラエルと似たような風土の東アフリカで、かつて素
朴な羊飼いの仕事をしたこともあるフィリップ・ケラーという人によれば、
「羊飼いの鞭とは、若木を地面から掘り起こして、根本の太い部分を生かして丸い
ふくらみを残した、鞭というよりはむしろごつごつした棍棒のようなもの」
そして、羊飼いの杖とは、
「細長い棒で、その一端がJの字のように曲げられたもの」
だそうです。
もっとも、羊飼いたちがいつでもその長短2本を携えていたのかどうかは分かり
ません。1本の棒を2通りに使っていたという説もあります。現に、両者を一つの
ものとして、"a rod and staff"と単数扱いをしている人も少なくないようです。
ケラーによれば、鞭は、時には毒ヘビや野獣などの外敵を打ち据えて羊の群れと
自分自身を守るために、また時には群れから離れた羊に投げつけて群れに呼び戻す
ために、また時には鞭によって羊の数をかぞえ、毛をかき分けて健康状態を確認す
るために使われたようです。
そして杖は、初めての場所や危険なルートを安全に導いたり、列から離れた羊を
慎重に離れたところから引き寄せるために使われましたが、そのためには、杖を羊
の脇腹にピタッと添えることで十分でした。また、崖から落ちたりして窮地に陥っ
た羊を救ったり、母親から離れて戻れなくなった赤ちゃん羊を、人間の匂いを付け
ないように杖で抱き上げて母親のところに戻すために使われましたが、そのさいに
は、Jの字のように曲げられた一端が大いに役立ちます。時には何の目的もなく、
あたかも親しい者どうしが手と手をつないでいるかのように、杖をただ触れさせて
いる、ということもあるようです。
このように見てくると、羊飼いにとって鞭や杖は、格別の攻撃力を持たない無力
な羊の群れを危険から守り、養い育て、教え導くための、羊飼いの手の延長であり、
羊飼いの保護や慈愛や威厳を示すものだった、ということが分かります。
羊をやみくもに、厳しく打ち据えるために使われたものではなかったのです。そ
んなことをしていたら、羊の群れは逃げ散らばって、羊飼いにとっては大変なこと
になってしまうだろう、とケラーは書いています。だからこそ、
「あなたの鞭、あなたの杖、それがわたしを慰める。」
だったのですね。
素朴な暮らしをしていた時代の羊飼いが、鞭と杖に手の働きをさせて、無力な羊
を守り育てていたのだという事実を知ると、「鞭を惜しむと子どもを損なう」とい
う格言に、また新たな光が差し込んでくるような気がしてきませんか。
ここで、私たち人間の親子の話に戻しましょう。
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○あとがき
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ごめんなさい。またしても一日遅れになってしまいました。もういっそのこと
2・16日発行とした方がいいのかも?(笑)なあんて。
次号は4月1日発行予定です。
(アリー)
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