就活生必見☆社会人インタビュー  RSSを登録する

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2008/04/02

『就活生必見☆社会人インタビュー』~あなたは今「なりたい自分」がありますか?~

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『就活生必見☆社会人インタビュー』
〜あなたは今「なりたい自分」がありますか?〜
                                     平成20年4月2日(水)<040号>

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■■  『理想を追求しつつ現実に立ち向かう』
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◆ 1.社会人プロフィール
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 □ 某人材紹介会社 Hさん (女性) 20代 3年目

  立命館大学政策科学部卒

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◆ 2.インタビュー記事
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■■ 『サークルで培った経験から人材業界へ』
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Hさんは高校時代から文化祭の実行委員会に参加するなど、
イベントに携わることが好きだった。

大学でもイベントを企画・運営するサークルに所属し、
学生の自己実現を主に課外活動を通してサポートしてきた。

そんなHさんは、組織や人について考える機会が多く、
その関係もあって、就活では人材業界や教育業界を中心に回った。

今の会社に決めたのは、先輩や同期に魅力的な人が多かったということと
HPを見ていて、「はっ」と良いと感じたからだった。

「何か縁があったのかもしれません」とHさんは言う。


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■■ 『いきなり転職を支援』
■

会社に入ると、数ヶ月の研修期間を経て、
Hさんはいきなり転職者の支援をすることになった。

まだ社会人としての経験が浅いうちに、転職の相談に乗ることは
大変なことだった。

22歳のHさんが、35歳前後の社会人と会う。当然若いから信用できないという
ことは言われてしまう。

しかし、Hさんは、自分の転職支援者としての専門性と、
個人の転職希望者を支援したいという熱意を伝えることで、
信頼を勝ち取ってきた。

「一年目だってわかってたけど、頼もしかったですよ」ということや、
「Hさんがいなかったら、今も路頭に迷っていたと思う。本当にありがとう。」
ということを言ってもらえたときは、本当にうれしかったそうだ。


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■■ 『理想と現実のジレンマ』
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転職者を支援するということは非常に社会貢献性の高い仕事だ。
それは間違いない。

人の役に立ちたいという気持ちは絶対に必要なものだし、
失ってはならないものだ。

しかし、それだけでは仕事をしていけないという現実がある。

企業である以上
利益を上げるための目標というものがある。

一ヶ月に何人に会って、何社に紹介するのかという数字と、
それを達成する必要がある。

もちろん、より多く社会貢献をしたかったら、
より多くの人の転職を支援するべき、つまり、数、売り上げにこだわるべきだ。

しかし、扱うものが「人の人生」であるということから、
そのことを誇張して考えてしまい、ギャップに悩んでしまう人もいる。

「転職者支援というのは
数字とホスピタリティ(奉仕の精神)のギャップに
陥りやすい仕事ではありますね。」
とHさんは言う。

幸いHさんの会社はそういうことを迫られなくて良い環境があるそうだ。
また、Hさん自身も、計画的に支援方法を考え、
目の前の利益だけに捕らわれないように、心がけている。

なので、転職支援という仕事の本来の目的を果たし、
社会貢献を追及することができている。

しかし、特に財務状況が苦しい会社では、
転職者と会社のマッチング以前に、転職を成就させて利益を出さなければいけない
シーンというものも出てくる。

利益を出さないとお金はもらえない。お金がもらわないと生活はできない。
そうなると、理想は「きれいごと」に変わってしまう。

どこの業界・会社にも言えることだが、
理想と現実の間にはギャップがある。
学生は特に理想の方にしか目が行かないことが多いが、
それだけでは務まらないのだ。


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■■ 『転職者を支援することのやりがい』
■

Hさんが仕事をしていて一番うれしい瞬間を聞いてみた。

一般的には、転職者支援という仕事で一番うれしいのは、
転職希望者が志望企業から内定をもらったときだと思いがちだ。

しかし、Hさんの答えは少し違った。

Hさんが一番うれしいのは
「転職した方が新しい会社で活躍しているという話を聞いたとき」
だそうだ。

Hさんは言う。

「私達の仕事は内定を取るお手伝いをすることではなくて、
企業の経営(採用)課題に対して企業に適切な人材を紹介することで、
企業の発展を支援することです。

また個人のお客様に対しては、人生においての仕事という課題に対して、
転職を通じて、その解決を支援することです。

だから、転職できても、仕事がうまくいかなかったら、
役目を果たしたとは言えません。

熱心なサポートの末、ずっと行きたかった第一志望に合格して、
本人もすごく喜んで、会社も期待してくれて、すごく円満なように見えても、
入ってからなぜかどうもうまくいかないということで、両者合意の下で
試用期間で解雇ということも、残念だけどあります。」

そういうときは、感謝されるだけに逆につらいそうだ。

あの時もっと見抜けることがあったのでは?
もっと提案できる要素があったのでは?
という思いが消えない。

「あくまで転職を決めるのは、転職希望者と企業の間でのことで、
私達が決めることは、実は何もありません。

しかし、ミスマッチをなくすために、深く人を知るための面接の技術や、
求人を出している企業の知識などは常に高めていかないといけないですよね。
終わりはありません。」

転職を通じてより良い社会を実現するために、
Hさんの挑戦は続く。


□
□□  『就活生へのメッセージ』
□

一番大切なのは、月並みだけど「自己分析」と「企業研究」だと思います。
それがないと、選ぶべき道が見えません。

転職する人を見ていても、
自己分析がうまくできていた人とそうでない人では
転職の理由が変わってきますから。

はじめて入る会社は自分の就業観・仕事観を作る、
自分の一生に大きな影響を与えるものです。

例えば、大手企業で安定的な仕事をしてきた人は、
いきなりベンチャー企業で即戦力になるのは難しい。

これだけおおっぴらに自分と社会について考えて、
悩める時期って一生の中で今しかないです。

大手企業に入社することや早く内定先が決まること自体には
何の意味もないですよ。

大切なのは、自分がどんな人間でどんなことがしたいのか、
それをするために何が必要でどんな環境で何をすべきか、
を明確にして、やるべきことをしっかりとやりきること。

そこまでやりきって「ここだー!」と思って入った会社がなんかあわない、
っていうのは、残念だけどそれはそれでしょうがないと思います。

一生に一社って決まってるわけでもないし、また一から考えなおせばいい。

結局は入ってみないとわからないという面も確かにありますが、
しっかりと自分を認識していれば
「こんなはずじゃなかった」という状況にはなりにくいはずです。


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【編集後記】

最後までお読みいただきありがとうございます。

スペシャリストとして多くの人の転職に関わってきた
Hさんのお話はいかがでしたでしょうか。


私が特に印象深かったのは理想と現実のギャップの話です。

理想を失って、現実に流されていってしまうのは
大変さびしいことです。

しかし、理想を追っているだけでは、
現実の中で仕事を行っていくことはできません。

このジレンマを自分の中でいかに消化するか。
厳しい現実の中でいかに理想を追求していけるか。

そこが良い社会人になれるかどうかのポイントのような気がしました。


その点で、厳しい現実に立ち向かいながらも
社会の活性化という理想を追求するHさんの姿勢は
大変参考になりました。

転職希望者が内定をもらっても
その新しい会社で仕事がうまくいかなければ意味はない。

就活にもそのまま言えることですね。

これからも就活がゴールではないということを意識して
活動していこう、と強く思った紅林でした。


<取材・編集:紅林達也>

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