就活生必見☆社会人インタビュー  RSSを登録する

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2008/03/28

『就活生必見☆社会人インタビュー』~あなたは今「なりたい自分」がありますか?~

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『就活生必見☆社会人インタビュー』
〜あなたは今「なりたい自分」がありますか?〜

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■■  『結果をオーライにする力』
■■  
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◆ 1.社会人プロフィール
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□ 人材ベンチャー 取締役社長 Kさん 47歳 男性
 
高校時代から親元を離れ、下宿生活を送っていたKさん。
高校卒業を機に、上京。
バイトにいそしむ、本人いわく「落ちこぼれ大学生」生活で、
Kさんの独立心は養われていく。
そんな彼の初の人生の転機が、大学四年生の時にやってきた。
その転機とは…
 
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◆ 2.インタビュー記事
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■■ 『俺でよかったら採用しませんか?』
■

Kさんには、年の離れた兄がいた。(当時とある人材系R社の人事部)
Kさんは大学3年生も終わりにさしかかった頃、そんな兄の紹介でR社でアルバ
イトを始めた。

人材業界に興味があったというよりは、
自給がその時やっていたバイトよりも高かったことに惹かれたという。

こうして、R社でバイトを始めたKさん。
しかし、彼を待っていたのは、「普通の正社員とおなじ営業の業務」であった。

右も左もわからないまま、「社会人二年目」の若手社員として厳しい営業に打ち
込む毎日…
当時R社で発行していた、就職情報本の広告主を募るための営業であった。

最初はやはりなかなか契約が取れない日々が続く…
しかし、4年生も後半を迎える頃には、Kさんも幾社かの契約を成立させていた
。

その顧客の中に、ある零細ベンチャーソフトウェア会社(A社)があった。
その会社は、その年に初の新卒採用を試みるという事で、
新卒採用のノウハウを持ち合わせておらず、
「R社2年目若手社員」のKさんに全幅の信頼を置いていた。

Kさんも、その信頼と期待に応えるべく、
A社の新卒採用プロジェクトに全力で取り組んだ。

しかし…現在よりブランド企業志向の強い時代である。
結果は、A社とKさんの努力もむなしく、一人として新卒を採用できなかったの
である。

時に、大学4年も終盤。
このまま次年度からはR社の正式な正社員としてのキャリアがスタートするもの
だと思われていた。

しかし、日頃から自分の経歴を偽ってきたこと…
さらに、多額のお金を出し、新卒採用を全面的に任せてくれたにもかかわらず、
一人も採用できなかったこと…
Kさんの心にはA社に対する「申し訳なさ」と「うしろめたさ」が渦巻いていた
。

数日後…A社社長との飲みの席で
Kさんの口から驚くべき言葉が出る。

「俺でよかったら採用しませんか?」

Kさんは社長にこれまで経歴を偽ってきたことをわび、
自分も実は大学4年生であることを明かし、A社への入社を申し出たのだ。


■
■■ 『SE奮闘記』
■

こうして、A社に入社を決めたKさん。
その理由をこう振り返る。

「もちろんA社の社長に対して恩を感じていたし、結果を出せなかった申し訳な
さもあった。
人情にこたえるつもりで入社したけど、理由はそれだけじゃないよ。
当時から、大企業の看板にぶら下がった就職は許せなかったし、
『自分は何がしたいか』というのが大事だと思っていた。
転職に関する悪いイメージもなかったから、小さい会社に入るのも抵抗はなか
った。」

A社では、「新卒採用を任されるだろう」とてっきり思っていたKさん。
しかし、会社からの言葉は意外なものだった。

「うち今開発職のSEが足りなくてさあー。Kくんにはそこに回ってほしいんだ
よね。」

驚愕。コンピュータのコの字も知らないKさん。
彼の奮闘がここから始まった。

素人のまま、現場に放り込まれ、家にも帰れない生活…
納期まであとわずか、苦労して完成させたシステムが、実は全く動かず、
缶詰めになって作り直したこともあった。

それから5年の月日が経ち、
Kさんは経験を積み、一人前のSEとなっていた。

「そろそろ自分のできることも果たしたし、恩も返せたと感じでいた。」
そんな折、ヘッドハンティングの話がKさんのもとへ…

大手電機メーカーF社系の子会社からのオファー。
「このままSEとしてだけキャリアを終えたくない。」というKさんは、
「SEではなく、営業促進業務担当で」という条件で、転職を決意した。


■
■■ 『人材ビジネスとの再会』
■ 

転職後、KさんはF社本社に出向し、F社の営業促進プロジェクトに1年間関わ
ることに。
大企業ならではのトップレベルの人材に囲まれて、全国各地を出張して回る日々
。
Kさんは、強いやりがいと充実感を感じていた。

1年後、プロジェクトの終了ともにチームは解散。
Kさんは、F社の子会社に戻ることとなる。

しかし、子会社でKさんが味わったものは、F社での充実感とはかけ離れたもの
だった。
「物足りなさを感じていたね。
 子会社は親会社にぶら下がって仕事しないといけない。
 当然親会社の意向には逆らえないし、主体性が全くない。
 こういうところにずっといていいのか?と感じるようになっていた。」

再び転職を決意したKさんは、
ある当時トップクラスのソフトウェア会社(S社)の門をたたく。

折しも、S社ではITを使った人材ビジネスを行う別会社の立ち上げを計画して
いた。
SEとしての経験も、人材ビジネスの経験も兼ね備えるKさんは、
この別会社の立ち上げを任されることになったのだ。

ここに、偶然にもKさんは自分の原点・人材ビジネスに再会することとなった。

日本初となる就職情報サイトの立ち上げにかかわり、
人事情報システムのデータベース開発にも携わった。

S社でのKさんの仕事は、明らかに充実していた。
しかし、何かが物足りない…

「新しいものをつくるパイオニアとしての仕事は、
 やりがいもあったし、自負心も育ててくれた。
 しかし、やはりサラリーマンというのは、経営者の意向には逆らえない。
 自分のアイディアはあるのに…不完全燃焼のような状態が続いていた。」
 
自分のスタイルを貫くのに、サラリーマンという身分では限界を感じ始めていた
Kさん。
彼がR社時代の先輩(Bさん)に久しぶりに再会したのはそんな時であった…


■
■■ 『独立・現在・そして未来』
■

都内のとある飲み屋…
そこに、酒を飲みながら語り合うKさんとBさんの姿があった。

Kさんは、Bさんに自分の悩みを打ち明けた。
サラリーマンの身分では、限界を感じていること、
不完全燃焼感を持っていること…

それを聞いたBさんは、こともなげに、
「じゃあ独立しろよ!」

「そんな、僕になんかできませんよ。」
Bさんの言葉に「ずしーんときた」というKさんだが、「自分には無理だ」と思
っていた。

B「そんなことはない。今までだってお前は自分で自分の道を切り開いてきたじ
ゃないか。」
K「いやあ。そんな。ただ僕は目の前のことに一生懸命打ち込んでいただけで、
  結果オーライなだけですよ!」

すると、Bさんは一喝、
B「違うな。結果オーライになったのは、お前にその力があったからだ。
  お前には、自分の選択を正しいものにする力、
  つまり、結果をオーライにする力があるんだ!!」

その言葉に打たれ、Kさんは独立を決意した…

独立から10年、Kさんは自分の創立した会社の社長として忙しい毎日を送ってい
る。

「今の目標は、俺が何もしなくてもいい会社にすること。
 社員はみんなひたむきで優秀だけど、もっとみんなが意見を言えるようにした
い。」
「社員が言いたいことを遠慮なく言える環境。
 仕事に取り組む時には、肩書は関係なく平等な立場で議論できる環境。
 そういった環境を作れるということも、自分の能力かなと思っている。
 案外、創業社長でこれができる人は少ない。」

そんなKさんの今後の夢は…
「シンガー・ソングライター。」

人懐っこい笑顔に反して、力強く言い切ったKさんの顔からは、
冗談で言っているそぶりなど微塵もなかった。


□
□□  『就活生へのメッセージ』
□

就職活動そのものに成功も失敗もない。

有名企業=成功でもないし、
中小企業=負けでもない。
すべて、縁。

就職というのは、そこからスタートする地点。
そこから、何をやるか。
それ次第で、成功にも失敗にもなりうる。

自分の頭で考えて、動いて、決めるのが大事。
決めたからにはちゃんとやる。
とことんやる。

とことんできない人が、言い訳を作る。
「もともと入りたい会社じゃなかった。」
「こんな仕事は俺のやりたいことじゃない。」

それが本当の「負け組」なんだよ。


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【編集後記】

最後までお読み頂きありがとうございます。
この記事を担当した、土田 歩と申します。

何を隠そう、Kさんは
筆者が来年からお世話になる会社の社長であります。

Kさんの経歴を振り返り、お話を聞く中で、
「就職活動の『成功』は一通りに決められない。
 自分が納得できるか。十年後振り返ってその選択が正しいと思えるか
 それで決まる。」
と改めて感じました。

来年から、筆者も自分の選択を『成功』にすべく、
覚悟をきめ、一所懸命に仕事に取り組みたい、
と決意を新たにしました。

<取材・編集:土田 歩>

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◆編集長 紅林 達也
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