〜〜青い炎の技術士ニュース【第10号】(毎週月曜日配信)〜〜
ガチンコ技術士学園ホームページ
http://www.gachinko-school.com/
★★★☆★★★☆★★★☆★★★☆★★★【第10号】★★★
(目次)
1.ご挨拶
2.祝、メルマガ読者1000人超え
3.食料危機について
4.武田教授のホームページ
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1.ご挨拶
4月19日に某大手建設コンサルタントに招かれて講演に行ってきました。
この日のために全国の支店から技術士受験対象者の社員が集まっていただき、
非常に熱気のある会場でした。3時間の講演のあとに30分の質疑応答を行った
のですが、質疑応答も大いに盛り上がりました。約3時間半、ほぼぶっ通しで
話し続けたので、のどはカラカラになりましたが、会場の熱気で私の方が逆に
元気をもらったぐらいです。
そのあとは、懇親会も用意していただき、二次会、三次会とどんどん店の質
も激しくなっていきました。
それはさておき、懇親会などで感じたことですが、全国に支店を展開する一
方で、会社の人間関係の雰囲気が非常にファミリー的で、なんか私自身のサラ
リーマン時代を懐かしく思い出しました。社内に技術を教えてくれる先輩や上
司がいるということは本当に幸せなことだと思います。
2.祝、メルマガ読者1000人超え
このメルマガも無事第10号を迎えました。第1号(2月18日号)が663人の読者
でスタートしたのですが、第10号では1,000人の大台に乗せることができました。
読者の皆様本当にありがとうございます。
読者の増大に伴って内容の充実にも努めていきたいのですが、そっちの方は
個人的な限界の中でやるしかないですね。今後は36人のガチンコ講師にも協力
してもらいながら、より面白いメルマガにしていきたいです。
それから、ガチンコ技術士学園の建設専門の論文添削希望者が先週200人を
突破しました。昨年と比較しても非常に順調に申し込みが増えています。
というわけで、サービス向上の観点から過去問の模範解答例をさらに集める
ことにしました。ご協力いただいた方にはそれなりに謝礼も考えています。
もし良かったら、昨年の合格論文例(建設専門)をご提供ください。よろしく
お願いします。
例えば、河川砂防などは、現時点で平成19年度の問題のうちA1が2例、A2が2例、
B7が2例、B3、B4、B8、B10が1例ずつと計10例の解答例が用意できています。
http://www.gachinko-school.com/2nd/kakomon/kakomon2.html
また遅くなったのですが、河川砂防の予想問題の模範解答例も準備できました。
他の科目についても今週中に必ず準備します。
3.食料危機について
世界的に食料の価格が暴騰しており、一部の国ではパニックになっています。
これから技術士試験を受けようと思う方はいわずもがなですが、様々な問題に
対して自分で解決策を見つける訓練をしておいた方がよいと思います。
今回の問題には、いろんな課題が見えてきますが、私が気になったのは次の
3点です。
(1)日本の食糧自給率の話
(2)バイオエタノールの話
(3)アフリカなどにおける人口爆発と援助
(1)日本の食糧自給率の話
テレビを見ていると、日本の食糧自供率を問題にする方が非常に多いのです
が、食料自供率の問題はナンセンスとしかいいようがありません。そもそも今
回、パニックの起きている国も食料自供率の低い国ではなく、貧しい国です。
世界が食料パニックに陥っている中、日本においては、昨日も本日も日本中で
コンビニや駅の売店、パン屋などで賞味期限が一日でも過ぎたパンやサンドイ
ッチが大量に廃棄されているのが実態です。小麦の価格が上がったのでパンも
値上がりするかもしれませんが、決してパニックを起こすようなレベルではあ
りません。
日本が世界から輸入を止められる事態というのは要するに世界と全面戦争を
する事態のことだと思うのですが、そんなことを想定して準備するのはばかげ
ています。日本の食糧自給率をあげろと主張している人は、世界中と全面戦争
する準備を常に怠るなと言っているのと一緒です。
さらに言うと、食料自給率だけ上げても、石油がなければ、米は作れません
し、作った米を農村から都市へ運ぶこともできません。石油の自給率を上げろ
と言うのでしょうか?それには日本はメタンハイドレートの商業化に成功させ
る必要がありますが、莫大な費用がかかります。そうやって保護主義的な考え
を推し進めるべきではないと思いますね。
要するに食料自給率をあげるよりも、輸入先を確保することが大切です。自
由貿易を守っていれば、頭のいい人が必ずどこからか安い農作物を仕入れてき
ます。それには、自由貿易を守る必要があります。オーストラリアなど食料自
給率が200%を軽く超えていますが、だれも買ってくれなければ、逆に困るん
じゃないですか?
そもそも、日本の農業を支えているのは、高齢者です。農家に嫁ぐ女性は極
めて少ないらしいです。さらに一部のやる気のある農家に対しては減反政策に
よる意欲減退作戦を行っています。そこまで魅力を失った日本の農業は今後ど
うなるのでしょうか?恐らく、農業の担い手が激減することが容易に想定され
るのではないでしょうか?食料自給率アップの話や食料安保の話は、要するに
農林水産省が予算獲得するための言い訳です。こんなのに踊らされるのはばか
げた話だと思います。
(2)バイオエタノールの話
ところで、これまで家畜用飼料として使われていたとうもろこしがバイオエ
タノールの影響で価格が2〜3倍に上がっているらしいですね。とうもろこしの
高騰は牛肉、豚肉の価格の高騰につながるし、家畜用飼料の代替穀物として米
などの価格にも波及しているらしいです。バイオエタノールは環境にやさしい
とか言って、推進せよという人もいますが、世界中の貧しい人たちから食料を
奪ってまで推進すべきことなんでしょうか?野村総研さんが出しているバイオ
燃料に関する報告書によると、バイオエタノールの生産量は2,667万トン(2006年)
で、これを作るのに、全穀物生産量の28%を使っているとのことです。さらに
これをガソリンにすると1,627万トンのガソリンができる。
http://www.paj.gr.jp/paj_info/topics/2008/pdf/20080110-report.pdf
一方、全世界で使われているガソリンは、86,639万トン(2002年)なので、
現在世界で使われているガソリンの約2%がバイオエタノールでまかなわれて
いる計算です。仮に、全世界のガソリンの8%をバイオエタノールでまかなう
ことにしたら、食料用の穀物はゼロになってしまいます。バイオエタノール
よりも食料あるいは家畜用飼料を優先すべきではないかと思いますが、京都議
定書を批准した国は約束を守らなければいけないので必死です。
というか、本当のところは穀物を生産するのに肥料や機械や運搬などで大量
に石油を使っているのでバイオエタノールは地球温暖化防止には全く効果があ
りません。例えば日本では平均すると30キロカロリーの石油を入れて、10キロ
カロリーの穀物を生産しているらしいです。自国以外でバイオエタノールを生
産して、輸入してバイオエタノールを使用すれば、地球全体としては温暖化防
止には無関係だけれども、自国の温暖化ガス排出量は減らすことができますね。
そういえば、地球温暖化が進めば、穀物の収穫量が増大して食料問題は解決
するという意見もあるらしいです。次に紹介する武田教授の本などを読んでい
ると、京都議定書が正しかったのかどうか最近ゆらぎっぱなしです。
(3)アフリカなどにおける人口爆発と援助
この問題で避けて通れないのが、人口爆発の話だと思います。貧しい地域へ
の援助は必要かもしれませんが、そういった地域で人口爆発が起きていること
を考えると、援助は正しいことなのかなと思います。将来は食料の奪い合いが
起きるかもと不安感を煽りつつ、一方でアフリカの人口爆発を援助するのは何
か矛盾しているように思います。援助をやめて自立させるべきだと思います。
4.武田教授のホームページ
『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』(武田邦彦著)は、私にとっては
目から鱗の書物でした。プラスチックはほとんどが焼却処分されているのだが、
それがリサイクルとしてカウントされているなんてことはこの本を読むまで知
りませんでした。わざわざ燃えるゴミと燃えないゴミを分別して、そして別の
日に別々に回収して、そして一緒に焼却しているんじゃ何をしているんだろう?
って感じですね。
武田教授のホームページがまた非常に面白い。
ぜひ一読されることをオススメします。
http://takedanet.com/cat5408034/index.html
その中で武田教授が中学生から
「なぜ、トウモロコシからエタノールを作ることになったのですか?」
という質問を受けて、答える話が載っている。
-------(引用開始)------------------------------------------------
「あるお金持ちが、小麦からパンを作り、パンを食べた。その日は少し寒い日
で暖炉に薪をくべたかったが、薪が少なくなっていたので、余ったパンを暖炉
にくべた。そんな感じだね。
バイオエタノールというのは、この話になぞらえると「小麦=トウモロコシ」、
「パン=エタノール」、そして「暖炉=自動車」ということだ。結局、人間の
食べるものを燃料として使うという点では同じなのだ。
こんなことはこれまで人間がしたことはないだろう。なにか特殊な時ではな
いととてもできない。それなのになぜ、こんなもったいないことをするのかと
いうと、今、私たちが使っている石油が少しずつ無くなってきているからだ。
つまり薪が少なくなって来たので、パンを暖炉にくべようということになっ
た。これがトウモロコシとバイオエタノールの関係だ。こんなことが起こるの
は、この地球上に余りに人間が多いことと関係があるかも知れない。
一つたとえ話をしよう・・・
昔、一つの村に60人の人が住んでいて、豊作が続き作物は十分にとれるのだ
けれど、村の実力者の12人がとれた作物の半分ぐらいを買い占めた。その内の
一人などはあまりに食糧が多いので食べ過ぎて肥満で困っていたし、もう一人
は買い取った作物の半分を食べ残して捨てていた。
ところが残りの人の内、貧乏な8人は飢え死ぬ寸前で、事実、5年に一人は飢
えて死んでしまう・・・同じ村なのに、たった60人なのに、食糧は十分にある
のに、飢え死ぬ人がでる・・・奇妙な村だった。
でも、現実にはこんなことは起こらない。60人の村人はお互いに助け合い、
力のある人が少し美味しいところを食べることはあっても、飢えて死ぬ人が
いるのに、片方で食糧を捨てたり、肥満で困っている人がいる村などなかった。
残念ながら、これは現在の世界なのだよ。
60億人の内、12億人が先進国では食糧が余っている。アメリカ人は食べ過ぎ
て肥満で苦しみ、日本人は食糧の半分ぐらいを捨てている。
一方では8億人の人が飢えに苦しみ、毎年1500万人の人、それも子供が多いの
だが、飢えて死ぬ。でも肥満の人も、食糧を捨てている日本人も世界のどこか
で飢えている人がいるなど考えてもいない。
-------(引用終了)------------------------------------------------
技術者は一方からの視点ではなく、別の視点からも物事を判断できるように
しておくべきだと思います。そういう意味で武田教授の話は全体的に興味深い
事例ばかりです。ただ、困ったことに、地球温暖化に疑問を感じると、技術士
論文は非常に書きづらくなる。
「平成17年2月に発効した京都議定書を踏まえ、建設分野が取るべき地球温
暖化対策について、あなたの意見を述べよ。(平成17年度技術士二次試験)」
なんて問題に対して、京都議定書から離脱すべきだと主張したら、いくら筋が
通っていても合格は難しいだろう。
武田教授の技術士合格は厳しいかもしれない。
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(編集後記)
技術士二次試験のインターネット申込受付は4月24日(木)までです。
申し込みを忘れた、なんてことがないようにしてください。
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代表 浜口智洋
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