日本語よもやま話 RSSを登録する

現役おやじ日本語会話教師が、日本語や日本語教育、日本語教育能力検定試験、言葉について、心に浮かぶことを書いていきます。下品なおじさんネタは、笑って許してください。

  • 周期 月2〜3回
  • 最新号 2008/09/15
  • 発行部数 74
  • マガジンID 0000256107
  • 個別ページ
最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2008/02/27

日本語よもやま話 Vol.4

この記事を取り寄せる

*****■Vol.4■*******************◇2008/02/27◇*********
 
日本語よもやま話 http://blog.livedoor.jp/lucky0374jp/
          
************************************************************
==================================================================
日本語教師の前提条件は、共通語が話せること、共通語をマスターしているこ
とです。

今回のトピックは共通語についてです。

==================================================================
■共通語:方言はダサい?

かなり以前の話ですが、ブレア君というアメリカ人の困った学生がいました。

日本語の会話は日本語ネイティブ並みに達者でした。

シカゴで日本人の知人に4年間日本語の特訓を受けたといいます。

ところがそのブレア君ですが、いつも遅れて教室に入ってくるときは

「へ、まいど。遅れてすんまへん。」

「先生、お元気でっか。わしはボチボチや。」

教室を出るときは

「へ、おおきに。さいなら。」

といった調子なのです。

聞いてみると、4年間特訓してくれたという日本人は、生粋の大阪の人だった
といいます。

日本語の会話は日本語ネイティブレベルなのに、共通語が話せない。

ブレア君をどう評価するか、かなり悩んだものでした。

言うまでもなく、日本国の共通語は東京言葉です。

明治時代、初めて標準語という概念を提唱した東京帝国大学教授の上田万年は
、標準語を「東京の教養ある人が使う言葉」であると定義しています。

ちなみに標準語という言葉ですが、標準でないものは間違ったもの、劣ったも
のという価値判断が入ってしまうので、今は共通語という言葉を使います。

明治以来の言語政策は、方言撲滅の歴史であったと言われています。

沖縄では、学校で方言を使うと方言札というものをぶらさげられて、教室の後
ろに立たされたそうです。

トラウマが残るだろうなぁ。

方言撲滅政策は国民皆兵と関係があったと思われます。

戦場で上官が解読不明の方言で命令したら、部隊は右往左往して全滅してしま
います。

まだテレビがなかった時代、田舎に東京からのお客さんが来ると、軍隊帰りの
男性が通訳代わりに案内をしたといいます。

方言撲滅の歴史が長かったせいか、今でも東京の言葉は知的でカッコよくてス
マートだといったイメージがあります。

東京の会社や学校に入った若者は、田舎に帰省しても東京言葉を使いたがりま
す。

「おいどんはサァー、もう東京の人だからサァー、田舎の味はサァー、もう合
わんバッテンだよ。」

「わてはサァー、渋谷に住んでけつかるちゃって、大阪は下品じゃんけ。いや
になっちゃうかましけつかるじゃん。」

地方では、正月やお盆にはこういった会話を聞くことが多いと思います。

明治10年に書かれた福沢諭吉の「旧藩情」では、江戸時代でも日本全国どこの
藩でも上流階級は江戸言葉を使い、農民階級はコテコテの方言を使っていたと
書かれています。

共通語志向はその頃からの名残なのでしょうか。
 

★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
-----------------------------------------------------------
■編集後記

ロス銃撃事件といっても若い読者の方はご存じないでしょう。

20数年前、今回逮捕された三浦某さんが言った言葉が今でも記憶に残っていま
す。

「私が妻を殺したなんていう週刊誌の記事は、噴飯(ふんめし)物ですよ。」

言葉の間違いと有罪無罪は関係ありませんが.......

ではまた、次号で。

※ ※ ※ ※ ※ ※
------------------------------------------------------
  日本語よもやま話

発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000256107.html 
  -----------------------------------------------------

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る