2008/07/26
【うつ病接し方】励ましたいときの注意
◇◆ ───────────────── 発行者:増田泰司 メールマガジン「うつ病の家族・友人との接し方」 2008年7月26日号 ────────────────────────────── ◇◆ こんにちは。カウンセラーの増田泰司です。 最近、目覚ましを使わなくても、 6時頃に目が覚めるようになりました。 これは、いよいよ……。 さて、前回紹介した、「うつ病の家族への対応マニュアル」の 無料ダイジェスト版ですが、 たくさんの方にダウンロードしていただきました。 まだの方はこちらからどうぞ。 → http://psycomu.com/depfamily/freebook/ 今回は、患者さんを励ましたいときの注意点です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目次 1.応援の効果に関する実験 2.励ましたいなら ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【感想や質問はこちらまで】 → hermes@psycomu.com(私直通です) 感想や質問は、このメルマガ内で紹介する場合が あります。もちろん、プライバシーは守りますが、 掲載不可の場合にはその旨ご連絡を。 このメールマガジンは、転送自由です。 気になるお友だちにもご紹介ください。 ───────────────────────────── 1.応援の効果に関する実験 ───────────────────────────── 皆さんは、パソコンとかファミコン(古っ)とかの、 いわゆるビデオゲームが好きですか? 私はけっこう好きなんです。 でも、反射神経が鈍いので、 シューティング系とかアクション系とかはまったくダメ。 さて、アクション系のとっても難しいビデオゲームを やってもらう実験がありました。 A〜Cの3つのグループに分けて、 A:「がんばれ!」「負けるな!」と応援する人がいる B:「負けろ!」「ぶつかれ!」と野次る人がいる C:周りに誰もいない という条件をつけてゲームをやってもらったわけです。 さて、この3グループの成績はどうだったと思いますか? ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ はいっ、成績は、こうなりました。ゲームの成功率です。 A:0% B:45% C:58% Cがいいのは、集中できたからでしょう。 そして、Bもそこそこいいのは、 「なにくそ!」と、かえってやる気が引き出されたからでしょう。 では、Aがさんさんたる結果なのは……? おそらく「うまくやらなきゃ」「期待に応えなきゃ」と思い、 かえってそれがプレッシャーになったからだと考えられます。 怖いのは、Aのグループの人たちが、口をそろえて、 「応援が励みになった」と答えていること。 本当は足を引っ張られたのにもかかわらず。 実は、何もしないのが一番の助けになる……。 これは、ちょっと憶えておいた方がいい実験かも知れませんよ。 ───────────────────────────── 2.励ましたいなら ───────────────────────────── よく、うつ病の人を励ましてはいけないと言いますね。 それは、うつ病の人たちって、極端な考え方を してしまいがちだからです。 ですから、病気でない人たちよりも、 はるかに応援のプレッシャーを感じやすいのです。 その上、がんばりたくても、体調が悪くてがんばれません。 ちょうど、車にガソリンが入っていない状態ですからね。 そうすると、がんばれない自分をますます責めてしまうことに。 こうして、励ましたり応援したりすればするほど、 かえって落ち込ませることになるのです。 かといって、野次るのはもってのほか。 「なにくそ」なんて、がんばる気力もないので、 「嫌われた」と誤解して、やっぱり落ち込みます。 じゃあ、というわけで放っておくと、 今度は「見捨てられた」と思うかも知れません。 ……なかなか、やり甲斐がありますね(^^: 放っておかないけれど、無理に励まさない対応が求められます。 つまり、「そばにいるよ」という対応。 「ちゃんと見ているよ」「ちゃんと聴いているよ」という対応です。 患者さんのそばにいて、ちゃんと見て、聴いていると、 分かることがあります。 それは、たとえ患者さんが寝たきりでも、 仕事も家事も何にもできない状態でも、 それでも一生懸命がんばって生きていらっしゃるということ、です。 うつ病というのは死にたくなる病気。 それなのに、こんなにつらくても生きていてくれる……それって、 ものすごい努力のたまものではありませんか? 励ましの言葉をかけるなら、「がんばって!」じゃなくて、 「本当にがんばっているよね!」という 声かけをしてあげてください。 だって、本当にがんばっていらっしゃるのですから。 そして、あなたも、今日まで本当によくがんばってこられましたね! 患者さんと向き合う中で、ずいぶんつらい思い、苦しい思い、 不安な思いを味わってこられたでしょう? ホントに、よくがんばってこられました。 何かありましたら、いつでもメールをくださいね。 → hermes@psycomu.com それでは! ============================================================== メールマガジン「うつ病の家族・友人との接し方」 発行者:増田泰司(ますだたいじ) メール:hermes@psycomu.com ブログ:http://depressionfamily.blog118.fc2.com/ うつ病の家族への対応マニュアル(有料): http://psycomu.com/depfamily/top/ 読者登録&解除&バックナンバー: http://psycomu.com/depfamily/magmag.htm ==============================================================


