2008/06/21
【うつ病接し方】困った行動への対処法
◇◆ ───────────────── 発行者:増田泰司 メールマガジン「うつ病の家族・友人との接し方」 2008年6月21日号 ────────────────────────────── ◇◆ こんにちは。カウンセラーの増田泰司です。 今日は夏至ですね。 一年で一番昼間が長い日です。 土曜日ですが、どんな一日を過ごされる予定ですか? 患者さんに関わるパワーを手に入れるためにも、 努めて息抜きの時間を取ってくださいね。 さて、今日は、前回の予告通り……。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目次 1.患者さんの困った行動 2.3つのポイントを整理 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【感想や質問はこちらまで】 → hermes@psycomu.com(私直通です) 感想や質問は、このメルマガ内で紹介する場合が あります。もちろん、プライバシーは守りますが、 掲載不可の場合にはその旨ご連絡を。 このメールマガジンは、転送自由です。 気になるお友だちにもご紹介ください。 ───────────────────────────── 1.患者さんの困った行動 ───────────────────────────── 前回の予告で、 「患者さんの困った行動に一言言いたいときの伝え方」と 書きました。 すると、「期待してます」というメールが何通書きました。 皆さん、いろいろ困っていらっしゃるようです。 例えば、 ・もう死ぬと何度も繰り返す。 場合によっては、本当に実行しようとする。 ・夜遅くまで、くどくどとつらい気持ちを聴かされる。 ・薬を飲もうとしない。病院に行ってくれない。 ・仕事に行かないで寝てばかり。 ・イライラして当たり散らす。 ・メールしても返事をくれない。 などなど。あなたにも思い当たることはありませんか? ただ、これらの中には、 患者さんの努力では変えることができないものもあります。 例えば、仕事に行かないとか、メールの返事をくれないなど、 うつ状態がひどくて、そうしたいという意欲もわかないし、 たとえそうしたいと思っても、体が動かないという場合です。 このあたりの判断が付かない場合には、 主治医や担当カウンセラーに問い合わせれば、 教えてくれます。たぶん。 ※中には、「何様」系の困った医者もいるので、 絶対というわけではないのですが……あわわ(^m^;; 能力的にまだできないということを、無理に要求すると、 患者さんの症状を悪化させてしまいます。 なので、その場合には、 しばらく症状が軽くなるまで待つしかありません。 ※でも、そのような場合でも、 このあとお話しする心の整理はやってみましょう。 で、能力的にはできそうな場合はどうするか……。 その場合、いきなり患者さんと話をしてはいけません。 あなたはかなりストレスがたまっているはずなので、 その状態でコミュニケーションを取ろうとすると、 きっと知らず知らずのうちに患者さんを責めてしまいます。 「〜したらどうなの!」 「いいかげんに〜しろよ!」 「〜してくれたっていいじゃないか!」 最悪なのが、「なぜ」「どうして」を使った会話。 「どうして〜するの?」 「なんで〜してくれないの?」 あなたも、他の人(特に親)からこういう言われ方をしたことって 多いと思います。 気持ちいいですか? いえいえ、きっと「責められている」と感じたでしょう。 もちろん、大切なあなたから「責められている」と感じたら、 患者さんの症状は、確実に悪化します。 でも、黙っていたら、あなたのストレスはさらに増加して、 いずれにしてもどこかで爆発するか、 あなたの方が病気になるかしてしまいます。 じゃあどうしたらいいのか……。 ───────────────────────────── 2.3つのポイントを整理 ───────────────────────────── 患者さんの言動が困って、何とかして欲しいとき、 いきなり患者さんと話をするのではなく、 ちょっとの時間でいいので、自分の心を整理してみましょう。 3つの質問を自分に向かってしてみてください。 (1) 患者さんの言動によってどんな気持ちになった? (2) それはどうして? (3) 患者さんにどうしてもらったらうれしい? これら3つが相手さんに伝わって、 はじめて相手は行動を変えようという気持ちになってくれるんです。 でも、やってみると分かりますが、 案外自分でこのことが分かっていません。 自分でも分からないことをコミュニケートしようとしても、 患者さんに伝わるはずがありません。 なので、まずは紙と鉛筆を用意して、 この3つのポイントを整理してみましょう。 特に(1)についてですが、「腹が立つ」「イライラする」という 怒り系の感情の場合には、さらに突っ込んで、 「どうして腹が立つんだろう」と考えてみましょう。 怒りをそのまま伝えたら、患者さんは悲しくなって、 症状が悪化しますからね。 腹が立つときには、別の感情が原因になっています。 例えば、「悲しい」「心配」「不安」などです。 そういうつらい気持ちを味わわされたから、 実は復讐として怒りが生まれてくるんです。 「死ぬと言われると、不安で悲しい気持ちになる。 それは、この人を心から愛していて、失いたくないから。 だから、自殺しないで欲しい」 「夜中遅くまで、何時間も話を聴き続けるのはつらい。 それは仕事で疲れていて、朝も早いから、 体力的にもたないし、疲れると集中力もとぎれてしまう。 だから、せめて12時には眠らせて欲しい」 「病院に行かないで無理している姿を見るのは切ない。 それは、この人を愛していて、もっと楽になって欲しいから。 だから、明日は一緒に病院に行って欲しい」 こんなふうに、自分の心の整理が付くと、 それだけで結構気持ちに余裕が生まれます。 次回は、ここまで心の整理が付いたら、 あとは具体的にどう伝えていくか、という話の予定です。 ============================================================== メールマガジン「うつ病の家族・友人との接し方」 発行者:増田泰司(ますだたいじ) メール:hermes@psycomu.com ブログ:http://depressionfamily.blog118.fc2.com/ うつ病の家族への対応マニュアル(有料): http://psycomu.com/c/depfamily.htm 読者登録&解除&バックナンバー: http://psycomu.com/depfamily/magmag.htm ==============================================================


