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    <title>奥田実紀のスピリチュアル・ストーリー</title>
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  <item rdf:about="http://archive.mag2.com/0000255527/20080710123000000.html">
    <title>奥田実紀のスピリチュアル・ストーリー</title>
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    <description>奥田実紀のスピリチュアル・ストーリーを愛読いただきまして、ありがとうございます。&lt;br /&gt;三ヶ月にわたって連載してきました『思い出の小瓶』が、終了しました。いかがでしたでしょうか。&lt;br /&gt;ご感想をお聞かせいただければ幸いです。&lt;br /&gt;次回の連載は未定です。現在、さまざまな童話大賞への応募作品をがんばって書いております。&lt;br /&gt;連載再開のときにはご連絡のメールをいたしますので、解約なさらずに^_^;　そのままお待ち下さいね！　次回をお楽しみに♪　奥田実紀&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;・バックナンバーは&lt;br /&gt;http://archive.mag2.com/0000255527&lt;br /&gt;・登録・解除は&lt;br /&gt;http://www.mag2.com/m/0000255527.html</description>
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  <item rdf:about="http://archive.mag2.com/0000255527/20080708123000000.html">
    <title>『思い出の小瓶』最終回</title>
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    <description>★★『思い出の小瓶』★★第４７回（最終回）&lt;br /&gt;・・・・・・・・・・・・・・・・・・&lt;br /&gt;あ、記憶がなくなったのだな、と真悠も清もわかった。&lt;br /&gt;ずきん、とした痛みが全身を貫いた。清は無理に明るくふるまった。&lt;br /&gt;「迷っちゃったんですね。ぼくが村まで一緒に行きましょう」。&lt;br /&gt;「清くんじゃないか…。なんで俺、ここにいるのかなあ」。&lt;br /&gt;清はふるえる声で言った。&lt;br /&gt;「郵便屋さんったら、勤務中に迷子になっちゃったんですよ」。&lt;br /&gt;「山を登ってきた覚えがないんだけど…暑さでいかれちゃったかなあ」&lt;br /&gt;と郵便屋は笑った。子どものような笑顔だった。&lt;br /&gt;「それじゃあ…」。&lt;br /&gt;清は真悠にあいさつをした。&lt;br /&gt;「うん…じゃあね」。&lt;br /&gt;お別れだ。でも、何を言っていいのか、わからない。&lt;br /&gt;「自分ができること、考えてみるよ」。&lt;br /&gt;清がふりむきざまに言った。&lt;br /&gt;「うん、私も。わかったら、手紙…」&lt;br /&gt;真悠はそう言いかけてやめた。手紙を書くね、と言いたかったのだが、清に手紙は届かない。&lt;br /&gt;清とは、生きている時の流れが違うことを、真悠はもう気づいていた。&lt;br /&gt;この清と会うことはもうないだろう。でも、魂は手紙を書いてくれるかもしれない。&lt;br /&gt;&lt;a href="http://archive.mag2.com/0000255527/20080708123000000.html"&gt;続きを読む&lt;a&gt;</description>
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  <item rdf:about="http://archive.mag2.com/0000255527/20080706123000000.html">
    <title>『思い出の小瓶』第四十六回</title>
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    <description>★★『思い出の小瓶』★★第４６回&lt;br /&gt;・・・・・・・・・・・・・・・・・・&lt;br /&gt;サキチ様はゆっくりと目を閉じた。時間じゃ、とつぶやくと、そのまま、本当に眠りに入ったようだった。&lt;br /&gt;「ま、まだ知りたいことがあったのに…」。&lt;br /&gt;真悠はつぶやいたが、サキチ様はもう目を開かなかった。&lt;br /&gt;清はまだ考えたままだった。郵便屋が、二人の背中を押した。&lt;br /&gt;動物たちはもう、真悠たちへの関心を失い、忙しそうに立ち働いていた。&lt;br /&gt;扉が後ろで閉まった。もう二度とここに来ることはない。&lt;br /&gt;真悠と清は、名残惜しそうに振り返った。変わった部屋だったが、いつまでもいたい気持ちにさせられる空間だった。&lt;br /&gt;「あの動物たちも、選ばれた者たちなの？」&lt;br /&gt;真悠は郵便屋に向かって質問した。&lt;br /&gt;「変わった動物ばっかりだったな…」&lt;br /&gt;清もつぶやいた。&lt;br /&gt;「…人間のせいで消えていかなければならなくなった動物たちだよ…」&lt;br /&gt;郵便屋はそれだけ言って、口をつぐんだ。&lt;br /&gt;清は自分のせいで郵便屋の記憶が消されることを思い出し、郵便屋の手を握った。&lt;br /&gt;何も言えなかった。&lt;br /&gt;郵便屋は「本当に、気にしなくていいから…うらんだりもしないから大丈夫だよ」と言った。&lt;br /&gt;本当にそう思っているようだった。&lt;br /&gt;&lt;a href="http://archive.mag2.com/0000255527/20080706123000000.html"&gt;続きを読む&lt;a&gt;</description>
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  <item rdf:about="http://archive.mag2.com/0000255527/20080704123000000.html">
    <title>『思い出の小瓶』第四十五回</title>
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    <description>★★『思い出の小瓶』★★第４５回&lt;br /&gt;・・・・・・・・・・・・・・・・・・&lt;br /&gt;「俺…手助けしたいなんて言っておいて、邪魔してたんですね…」。&lt;br /&gt;「だから、神ごとを追ってはいけないのじゃ」。&lt;br /&gt;サキチ様は厳しい口調で、容赦なく言った。清はうなだれた。&lt;br /&gt;「じゃが、こうなった以上、お前は罪滅ぼしをしなきゃ、いかん。何をしたらよいのか、考えよ」。&lt;br /&gt;清はうつむいたまま、頭をめぐらした。&lt;br /&gt;「言っておくが、郵便屋の代わりはできん。お前はまだ子どもじゃ」。&lt;br /&gt;清の考えていることはお見通しだ。&lt;br /&gt;「よく考えよ」。&lt;br /&gt;サキチ様が真悠のほうへ目を向けた。よく考えよ、と真悠にも目でそう言っていた。&lt;br /&gt;だが、真悠は聞きたいことがたくさんあり、とにかく質問を、とあせった。&lt;br /&gt;「…みんな、小瓶に気づいてますか？」。&lt;br /&gt;こんなにたくさんの小瓶が川に流れていたら、もっと早く見つけたはず。他の人だって、見つけるに違いないのに。&lt;br /&gt;「自分の魂の小瓶しか見えないようになっておる。&lt;br /&gt;それに、魂が手紙を送ってくるのは、よっぽどのときと限られておるが、必死で魂がメッセージを送っても、ほとんどの人間は気がつかない。&lt;br /&gt;魂はなげいておるよ。いつになったら気づいてくれるのだろうってな」。&lt;br /&gt;&lt;a href="http://archive.mag2.com/0000255527/20080704123000000.html"&gt;続きを読む&lt;a&gt;</description>
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  <item rdf:about="http://archive.mag2.com/0000255527/20080702123000000.html">
    <title>『思い出の小瓶』第四十四回</title>
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    <description>★★『思い出の小瓶』★★第４４回&lt;br /&gt;・・・・・・・・・・・・・・・・・・&lt;br /&gt;「さっき、小瓶の中の手紙は魂が書いた、と言われましたが、ここは魂の手紙が集まる場所なんですね？」。&lt;br /&gt;あ、それ、私も知りたかった、と真悠は思った。&lt;br /&gt;「そうじゃ。魂は言葉が話せないから本人に伝えることができない。&lt;br /&gt;だからわしらが代わりにメッセージを受け取って、手紙にして本人に送るわけじゃ。&lt;br /&gt;わしらはこの地域に住む人間の魂を担当する」。&lt;br /&gt;真悠は、引き出しの一つ一つに、住所と名前が書いてあるのを見た。&lt;br /&gt;動物たちの動きから、魂からの手紙がプリントアウトされて小瓶に詰められた後、元の手紙が引き出しに保管される。&lt;br /&gt;手紙が入った小瓶は、部屋の真ん中の滝から、川を通って流れていく。&lt;br /&gt;清は聞きたいことがたくさんあったが、時間がないので急いで次のことを聞く。&lt;br /&gt;「魂たちのメッセージをここに集めてくるのが、郵便屋さんなんですね？」。&lt;br /&gt;「そうじゃ。だが、郵便屋がみんなこの仕事をしているわけではない。任せてよいと認められた郵便屋だけに与えられる仕事じゃ。&lt;br /&gt;当然、誰にも知られてはならぬし、知られたら解雇じゃ。記憶も消される」。&lt;br /&gt;清ははっとして郵便屋を見た。無理に笑っていたが、瞳には悲しみをたたえている。&lt;br /&gt;「そんなこ&lt;br /&gt;&lt;a href="http://archive.mag2.com/0000255527/20080702123000000.html"&gt;続きを読む&lt;a&gt;</description>
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  <item rdf:about="http://archive.mag2.com/0000255527/20080630123000000.html">
    <title>『思い出の小瓶』第四十三回</title>
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    <description>★★『思い出の小瓶』★★第４３回&lt;br /&gt;・・・・・・・・・・・・・・・・・・&lt;br /&gt;「ああ、それと、娘。手紙を送る作業をしたのはここの者たちだが、手紙の差出人はお前じゃ、そこは訂正しておく」。&lt;br /&gt;真悠は、意味がわからなかった。&lt;br /&gt;あの手紙を自分で書いた覚えはない。自分は受け取ったほうだ。&lt;br /&gt;「私…手紙を書いてません…」。&lt;br /&gt;サキチ様はやれやれ、という顔をした。&lt;br /&gt;「何だ、三度も手紙を受け取っていてまだ気づいておらんかったとは」。&lt;br /&gt;ふっとため息をつくと、サキチ様は続けた。&lt;br /&gt;「手紙は、お前の魂が出したんじゃ」。&lt;br /&gt;魂？　人間の体の中に入っているという、あの魂？　&lt;br /&gt;真悠の心の声が聞こえたかのように、サキチ様は深くうなずいた。それ以上は何も言わない。&lt;br /&gt;「あの…最後に、質問してもいいですか？　&lt;br /&gt;聞いたとしても人に話すことができないのだし、はっきりわかっているほうが…納得がいくし…」。&lt;br /&gt;清が、最後のあがきとばかりにサキチ様に尋ねた。郵便屋が険しい顔をした。&lt;br /&gt;怒られるかもしれない。だが、サキチ様は寛大な様子で答えた。&lt;br /&gt;「神ごとを人間が知る必要はない。わかるかの。不思議は、不思議のままにしておけばよい、ということじゃ。深入りしてはならぬ」。&lt;br /&gt;清は、や&lt;br /&gt;&lt;a href="http://archive.mag2.com/0000255527/20080630123000000.html"&gt;続きを読む&lt;a&gt;</description>
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    <title>『思い出の小瓶』第四十二回</title>
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    <description>★★『思い出の小瓶』★★第４２回&lt;br /&gt;・・・・・・・・・・・・・・・・・・&lt;br /&gt;しかし動物たちを戒めることはせず、耳は真悠たちのほうに集中させた。&lt;br /&gt;「記憶をとってしまう方法もあるが…」。&lt;br /&gt;さっきのバクの言葉が蘇る。&lt;br /&gt;「お仕置きしても肉体の痛みはいずれ消えてしまうだろう…」。&lt;br /&gt;自分が折檻される場面を想像して、二人は目をつぶった。&lt;br /&gt;「今回は…話すことができないようにすることにする」。&lt;br /&gt;サキチ様はきっぱりと言った。真悠と清は青ざめた。口がきけなくなる…。&lt;br /&gt;閉じ込められるよりもひどいのではないか？　真悠は恐ろしさのあまり、泣き出した。&lt;br /&gt;「どうして泣く」。&lt;br /&gt;サキチ様が表情を変えずに尋ねた。真悠がしゃくりあげているので、清が代わりに答えた。&lt;br /&gt;「だって…しゃべることができなくなるんでしょ。&lt;br /&gt;目が見えなくなったり、耳が聞こえなくなったりするのと同じくらい、悲しいことじゃないですか…」。&lt;br /&gt;清はそう言って肩をおとした。サキチ様は目を大きく見開いた。&lt;br /&gt;「わしは、そうは言っておらん。&lt;br /&gt;この場所のことや、この場所が関係したことを人にしゃべろうとしたときに、しゃべることができないようにする、と言ったのじゃ。&lt;br /&gt;それ以外のときはしゃべることができる。&lt;br /&gt;&lt;a href="http://archive.mag2.com/0000255527/20080628123000000.html"&gt;続きを読む&lt;a&gt;</description>
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  <item rdf:about="http://archive.mag2.com/0000255527/20080626123000000.html">
    <title>『思い出の小瓶』第四十一回</title>
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    <description>★★『思い出の小瓶』★★第４１回&lt;br /&gt;・・・・・・・・・・・・・・・・・・&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;「…私は…小瓶の手紙を三回受け取りました。あれがなかったら、今頃どうなっていたかわかりません。&lt;br /&gt;だけど、私は誰が送ってくれたのかってことにだけ夢中で、お礼を言うことをすっかり忘れていました。&lt;br /&gt;感謝の気持ちを思い出させてくれたのは清です。だから、清のほうが許されていいんです。&lt;br /&gt;閉じ込められるのは私のほうです。清は逃がしてやってください。&lt;br /&gt;それから、死ぬ前に、小瓶を送ってくれたみなさんにありがとう、って言わせてください。&lt;br /&gt;ありがとう…。おかげで元気になりました…」。&lt;br /&gt;真悠は涙ぐんで、後が続かなかった。支離滅裂になっているのはわかっていた。&lt;br /&gt;「誰が、閉じ込めるとか、殺すと言った？　&lt;br /&gt;早とちりもほどほどにしてもらいたい。わしらは極悪人ではないぞ」。&lt;br /&gt;サキチ様は苦笑いをしたような顔になった。そして、皆の者は仕事に戻るように、と指示した。&lt;br /&gt;動物たちは、おのおの不服そうに仕事に戻り、賑やかで忙しい作業に戻っていった。&lt;br /&gt;動物たちの視線から解放され、清と真悠は少し力が抜けた。&lt;br /&gt;サキチ様の言葉から、最悪の事態は避けられたようだ。&lt;br /&gt;だが、これからどうなるのかという不安はぬぐえない。&lt;br /&gt;&lt;a href="http://archive.mag2.com/0000255527/20080626123000000.html"&gt;続きを読む&lt;a&gt;</description>
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  <item rdf:about="http://archive.mag2.com/0000255527/20080624123000000.html">
    <title>『思い出の小瓶』第四十回</title>
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    <description>★★『思い出の小瓶』★★第４０回&lt;br /&gt;・・・・・・・・・・・・・・・・・・&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;何でも知っている郵便屋のこと、郵便屋がしてくれたであろう親切への感謝の気持ちや、真悠に起こったこと、真悠の気持ち…。&lt;br /&gt;隠しても無駄だとわかっていたから、全部、正直に話した。そして、&lt;br /&gt;「俺とこいつの知りたかったことが、全部ここにあることがわかりました。といっても、わからないことだらけだけど。&lt;br /&gt;とにかく、入ってはいけない場所に入ってしまった責任は俺が取ります。&lt;br /&gt;俺はここから出られなくなってもいいから、こいつだけは許して家に返してやってください。&lt;br /&gt;こいつは秘密を人にしゃべらないと思います。こいつは、手紙のお礼を言いたかっただけなんです。&lt;br /&gt;許してやってください。勝手なこと言うようですけど、お願いします」。&lt;br /&gt;清はそう言って頭を下げた。そ、そんな。真悠は慌てて口を開こうとして、サキチ様と目が合った。&lt;br /&gt;「娘、お前はどうなのだ、お前は先ほどから一言もしゃべらぬが」。&lt;br /&gt;「い、今、お話したいと思っていたところです」。&lt;br /&gt;弱虫と思われてなるものか、と真悠は背筋を正した。&lt;br /&gt;「私は郵便屋さんを追いかけるのに反対してました。興味半分で、危険な目にあいに行くのは嫌だったのです。&lt;br /&gt;でも清はいい加減な気持ちじゃなくて&lt;br /&gt;&lt;a href="http://archive.mag2.com/0000255527/20080624123000000.html"&gt;続きを読む&lt;a&gt;</description>
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  <item rdf:about="http://archive.mag2.com/0000255527/20080622123000000.html">
    <title>『思い出の小瓶』第三十九回</title>
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    <description>★★『思い出の小瓶』★★第３９回&lt;br /&gt;・・・・・・・・・・・・・・・・・・&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;強がっている清も、さすがに涙目になっていた。&lt;br /&gt;「お…お…俺たち、そ、その…」。&lt;br /&gt;言葉が出ない。真悠も、頭が真っ白で口がきけなかった。おののく二人を見て、郵便屋が優しくうながした。&lt;br /&gt;「大丈夫、怖くないよ。さあ、あっちに椅子があるから、そこに座って落ち着きなさい」。&lt;br /&gt;郵便屋に抱えられるようにして、二人はおぼつかない足取りで奥へ進んだ。&lt;br /&gt;椅子はあったが、その目の前には、オオサンショウウオが難しい顔をして、ででんと座っていた。&lt;br /&gt;あまりに大きかったので、清も真悠も落ち着くどころか、怖くてすくんでしまう。&lt;br /&gt;「この方は、ここの主(ぬし)さま、オオサンショウウオのサキチ様だ。行儀よくね」。&lt;br /&gt;郵便屋は清の耳元で、大丈夫、顔は怖いけどやさしい方だから、と囁いた。&lt;br /&gt;二人は向かい合うようにして椅子に座らされた。力が抜けていくのがわかった。&lt;br /&gt;「サキチ様、そいつらの記憶を食べてしまいましょうか？」&lt;br /&gt;バクがにやにやしながら近づいてきた。&lt;br /&gt;「針で刺して泣かせましょうか」&lt;br /&gt;ハリネズミが、チョコチョコ歩いて出てきた。今まで黙っていた動物たちが、口々に話し始める。&lt;br /&gt;何をされる&lt;br /&gt;&lt;a href="http://archive.mag2.com/0000255527/20080622123000000.html"&gt;続きを読む&lt;a&gt;</description>
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  <item rdf:about="http://archive.mag2.com/0000255527/20080620123000000.html">
    <title>『思い出の小瓶』第三十八回</title>
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    <description>★★『思い出の小瓶』★★第３８回&lt;br /&gt;・・・・・・・・・・・・・・・・・・&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;「おんやまあ、珍しいお客さんがあったもんだ」。&lt;br /&gt;眠りからさめたような、眠たげな声。二人はぎょっとして飛び上がった。&lt;br /&gt;声がどこからするのかわからない。きょろきょろしていると、足元に何かが落ちた音がした。&lt;br /&gt;カメレオンだった。&lt;br /&gt;周りに同化していて、目をこらさないとわからないほどだった。&lt;br /&gt;「か、か、カメレオン…？」。&lt;br /&gt;真悠はへなへなとその場に座り込んでしまった。&lt;br /&gt;「失礼な。私はジャクソンカメレオンのジャックというものです。ちゃんと名前があるんですわ」。&lt;br /&gt;ジャックと名乗るカメレオンは、ふわあああ、とあくびをした。清はカメレオンを睨みつけた。&lt;br /&gt;「そんなに怖い顔せんでくださいな。入ってはいけない場所に入って来たのはあんたらなんですから。&lt;br /&gt;悪く思わんでくださいよ…仕事なんでね」。&lt;br /&gt;　ジャックはそう言って、長い舌をちょろんと出して扉を押した。&lt;br /&gt;扉はいとも簡単に、大きく開いた。滝の音と、動物たちのおしゃべりの声が一段と大きく飛び込んでくる。&lt;br /&gt;「皆の衆、ご招待しておらぬお客さんがいらしったもんで」。&lt;br /&gt;カメレオンはさっきの眠たげな声とは裏腹に、はっきりした大きな&lt;br /&gt;&lt;a href="http://archive.mag2.com/0000255527/20080620123000000.html"&gt;続きを読む&lt;a&gt;</description>
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  <item rdf:about="http://archive.mag2.com/0000255527/20080618123000000.html">
    <title>『思い出の小瓶』第三十七回</title>
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    <description>★★『思い出の小瓶』★★第３７回&lt;br /&gt;・・・・・・・・・・・・・・・・・・&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;壁一面は上から下まで、はめ込み式の引き出しになっている。&lt;br /&gt;一つ一つの引き出しにラベルが貼ってあるようだが、遠くて読めない。&lt;br /&gt;天井近くの引き出しは届かないので、鳥が飛んでいって開けたり、長い梯子を登って開けたりしていた。&lt;br /&gt;真ん中の大きなテーブルには、うず高く積みあげられた手紙の山。それを一つ一つ開け、読んでいる動物。&lt;br /&gt;傍らで、コンピュータらしき機械をカチャカチャいじくっている動物。&lt;br /&gt;ガガーっと大きな音をさせながら印刷されて出てくる手紙に目を通す動物。手紙を小瓶に詰めている動物。&lt;br /&gt;小瓶は、手紙が詰められた先から、大きな滝壺に放り込まれていく…。&lt;br /&gt;そう、その部屋の隅には、大きな滝が流れているのだった。&lt;br /&gt;「ちゃんと見つけてもらうんだよ」。&lt;br /&gt;小瓶を流す時、動物たちはそう言って手を振った。あの小瓶！　&lt;br /&gt;真悠は小瓶をめぐる作業をみとめて釘付けになった。私がもらったものと同じ！　&lt;br /&gt;胸が激しく高鳴った。&lt;br /&gt;　清はというと、追いかけてきた郵便屋の姿を見つけていた。&lt;br /&gt;「祐樹くんには、ちゃんと届いています。はい、確認しました」&lt;br /&gt;「美保ちゃんはまだです。気づかせるよ&lt;br /&gt;&lt;a href="http://archive.mag2.com/0000255527/20080618123000000.html"&gt;続きを読む&lt;a&gt;</description>
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  <item rdf:about="http://archive.mag2.com/0000255527/20080616123000000.html">
    <title>『思い出の小瓶』第三十六回</title>
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    <description>★★『思い出の小瓶』★★第３６回&lt;br /&gt;・・・・・・・・・・・・・・・・・・&lt;br /&gt;どこまで続いているのだろう、どのくらい歩いたのだろう。&lt;br /&gt;誰も出てこない。道は一本だけ。&lt;br /&gt;真悠は明かりの近くで時計を見てみた。十二時〇一分だった。&lt;br /&gt;真悠はすぐ目を離したので、時計の針がカチ、カチと鳴るも、全く進んでいないことに気がつかなかった。&lt;br /&gt;焦りが出てきた頃、視界の先に扉が見えてきた。入った時と同じ、アーチ型の木の扉。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;通路はここで終わっている。行き止まりだ。&lt;br /&gt;扉に窓はついておらず、真ん中に、小さなタイルが埋め込まれていた。&lt;br /&gt;タイルには絵が、封筒が描かれていた…。封筒…。手紙…？　&lt;br /&gt;二人は無言のまま顔を見合わせた。扉に耳をすりつけてみる。&lt;br /&gt;ザーッっとよどみなく流れる水の音が聞こえた。人の話し声もする。&lt;br /&gt;中に人がいるんだ。二人は中を覗ける隙間を捜し始めた。&lt;br /&gt;真悠は大きな鍵穴を、清はわずかに傾いている扉にできた、足もとの細い隙間を見つけ、ぴたりとへばりついて中を窺った。&lt;br /&gt;二人は叫び声をあげそうになった。&lt;br /&gt;そこには、動物が…さまざまな動物が動き回っていたのである。&lt;br /&gt;人間のように立ったり歩いたりしている。手紙を読んだり、引き出しを開けたり、さか&lt;br /&gt;&lt;a href="http://archive.mag2.com/0000255527/20080616123000000.html"&gt;続きを読む&lt;a&gt;</description>
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  <item rdf:about="http://archive.mag2.com/0000255527/20080614123000000.html">
    <title>『思い出の小瓶』第三十五回</title>
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    <description>★★『思い出の小瓶』★★第３５回&lt;br /&gt;・・・・・・・・・・・・・・・・・・&lt;br /&gt;「今日は一緒に滝のそばで待ち伏せよう。あいつが消えたら、すぐに後を追うんだ」。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;意気込む清に、真悠は、わかった、と頷いた。&lt;br /&gt;　郵便屋がいつも休む石と、滝の両方がよく見える場所を二人で探して隠れた。&lt;br /&gt;郵便屋はほどなくして現れた。じっと見守る視線に気づいたのか、一瞬あたりを見回す。&lt;br /&gt;二人は息をとめた。郵便屋は慎重に様子をうかがった後、首を振り、石に座り休憩した。&lt;br /&gt;清と真悠から小さなため息をもれたが、蝉の鳴き音で消えた。&lt;br /&gt;郵便屋はいつものように、時計を見、池の水で手をすすぎ、水を飲んで、立ち上がる。&lt;br /&gt;清が真悠の手をぎゅっと握った。行くぞ、という合図だ。&lt;br /&gt;真悠も緊張して強く握り返す。滝の目の前で、郵便屋は扉を押すようなしぐさをした。&lt;br /&gt;真悠も、今度は清にも、しっかり見えた。&lt;br /&gt;そこには扉がちゃんとあったのだ。&lt;br /&gt;アーチ型の、古ぼけた木の扉が。扉は導くように音もなく開いた。&lt;br /&gt;奥へと消える郵便屋の後ろで扉がまた音もなく閉じようとしていた。二人は大急ぎで手をのばし、固い木の感触をつかんだ。&lt;br /&gt;扉は重く、郵便屋の時のように軽やかに開いてはくれない。二人は力の限り扉を押し――飛び込んだ&lt;br /&gt;&lt;a href="http://archive.mag2.com/0000255527/20080614123000000.html"&gt;続きを読む&lt;a&gt;</description>
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    <title>『思い出の小瓶』第三十四回</title>
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    <description>★★『思い出の小瓶』★★第３４回&lt;br /&gt;・・・・・・・・・・・・・・・・・・&lt;br /&gt;　翌日もいい天気だった。バスの運転手はおとといの運転手だった。&lt;br /&gt;関わりあいたくないと思っていたのに、見慣れた運転手の顔を見たらほっとして、真悠はまた運転手の後ろに座った。&lt;br /&gt;他にもお客さんがいたので、供滝で全員が降りるまでは話しかけずにいた。&lt;br /&gt;人がいなくなると、「また行くのかい？」と運転手のほうから真悠に話しかけてきた。&lt;br /&gt;「はい」。&lt;br /&gt;覚えていてくれた。真悠は何だか嬉しくて、自分から話をした。&lt;br /&gt;両親に聞けばよかったのだが、家では何も話す気になれなかった事。&lt;br /&gt;「あの…裸の大将って知ってますか？」。&lt;br /&gt;運転手は、えっ、という顔をしたが、すぐに頷いた。&lt;br /&gt;「ああ、山下清のことかい？　知ってるよ」。&lt;br /&gt;「ああいう格好って、変じゃないですか？」。&lt;br /&gt;しばらく考えて、運転手は答えた。&lt;br /&gt;「ふーん。わしらが子どもの頃はみんなあんな格好をしていたから、おかしいとも思わんが…&lt;br /&gt;みんなが、貧しかった時代じゃったし。今の子はもっと色とりどりでかっこいい服を着るんじゃろうなあ」。&lt;br /&gt;「じゃあ、この辺で、ああいう格好してる子、いますか？」。&lt;br /&gt;「うーん…。わしは、知らんなあ」。&lt;br /&gt;&lt;a href="http://archive.mag2.com/0000255527/20080612123000000.html"&gt;続きを読む&lt;a&gt;</description>
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