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間違ったギターに関する知識を正すのと、初心者ギタリストの救済のためのメルマガです。マニアックなので中上級者でも楽しめます。現役楽器店店長が語る業界のウラ話も出るカモ!?

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2008/02/05

某楽器店店長のメルマガ~鳴るとは(エレキ編)

どーも。
某楽器店で働く、しがない店長です。


つたない文章ですが最後まで読んで頂けたらうれしいです。


ちなみに、このメルマガは自店(私の働く楽器店・・・名前は伏せるけど)とは無関係です。
誘店が目的ではないのでご安心ください。


また、かなり主観を混ぜさせて頂いております。
異論、反論は直接メールして頂いて結構ですが、
クレームなどは受け付けておりません。
最終、自己責任ということで。





さて、今回は「鳴る」ギターについて語りましょう。
まずはエレキギター編です。
次回はアコースティック編にします。



よく「このギター、よく鳴ってるね!」とか、
「僕のギター鳴りが悪くって…」とかを耳にします。



そもそも「鳴る」ってどういうことなんでしょうか?
エレキギターなんだからマイク(ピックアップ)が全てなのでは?
とかって思ったことないですか?



これを語るには非常にディープでマニアックな話になるんですが、
がんばってついてきてください。



まず、ピックアップについて。
いつかピックアップについてはよりディープに語ろうと思うので、
今回はあまり深く入り込まないように手短かに。



大雑把にいえばピックアップは弦の振動を拾って音に変えているのです。
ピックアップの良し悪しとは、その振動を「どう拾うのか」にあります。
ところが、「鳴る」の良し悪しは「どう振動するのか」にあるわけです。



もっというと、
振動がよければ(よく鳴っていれば)どう拾っても基本的にいい音なわけです。



つまり、鳴らないギター(振動がイマイチなギター)に、
いくらお金をかけて高いピックアップを積んでも
弦の振動自体がイマイチなら、やっぱり音もイマイチなのです。



↑コレ、大事です。



では、その「鳴り」とは何で決まるんでしょうか?



要素は3つ。



1.材
2.つくり
3.ナットとブリッジ



まず、1.の材について。
これは、なんとなく想像つくと思いますが、当然といえば当然。
材質の違い、クオリティ(密度や繊維の入り方)、
含水率(材に含まれる水分)、などなど。



何枚でできているかも重要ですね。
何ピースなんて言われ方をしてます。
当然余計な接着剤など無いほうがよいので1ピースがよいです。



しかしながら、1ピース神話みたいのがあって、
変なところの材を無理やり1ピースにするモノもあったりして。
実際は2ピース、しかもボディセンターでの張り合わせがいいと思います。
近年はセンターで2ピースとれる材も貴重だとか(あ、ボディ材の話ね)。



ちなみに、見た目の美しいトラ杢やキルトなどは、
価格は高いですがサウンドには関係ない、
と私は認識しています。
でも、見た目の美しさは大事ですけどね!



次に2.のつくりについて。
「つくり」というか、まぁ、ネックのジョイントと塗装です。



フェンダーのストラトのようなボルト・オン・ジョイント。
ボディとネックをネジで止めているタイプです。
ネックとボディを簡単に外せるので調整が楽です。


ギブソンのレスポールのようなセット・ネック。
ボディにネックを差し込んで接着するタイプ。
ネックとボディがより密着しているので、ボルト・オンよりも
サスティーンが得られ、特に低音域がしっかり出ます。


アイバニーズやジャクソンなどでよく見るスルーネック。
ヘッドからボディまで1本で繋がっていて、両サイドから
ボディウィングを貼り付けるタイプ。



ジョイントの仕方によって各々メリット、デメリットはあります。
ボルト・オンよりもセットネックの方が優れているという訳ではなく、
要は、同じボルト・オンでもネックの仕込み角度やフィット感が違うと、
大きく「鳴り」を左右してしまうということです。



そして塗装。これは薄ければ薄いほど鳴りが良くなります。
極端に言えば、無塗装の状態が最も鳴ります。
しかし、キズや変形のリスクが高いので、塗装は必要。
更に、塗装をすることで、「カチッ」とした、アタック感がでます。



塗装の種類によっても変わります。
やわらかい塗装のラッカー(ニトロセルロース・ラッカー)は
サウンドも柔らかくします。
ポリ・ウレタン、ポリ・エステルなどの硬い塗膜の塗装は音も硬いです。
(塗装についても、いつかどこかでキチンと説明します)



最後に3.のナットとブリッジについて。
ギターとは、ナット(押弦すればフレット)とブリッジを支点に弦振動が起こっています。
その素材やつくりによって弦振動自体は変わり、サウンドも大きく変わります。



当然、素材や形状が音に及ぼす影響もデカイわけです。
ただ、この2つがしっかりしていればいるほど鳴るのです。
もっと言えば、アームなど無いほうが鳴るのです。
しかしまぁ、アーミングによるメリットもあるのでどっちがいいとも言えませんが。



とまぁ、長々と説明してきましたが、「鳴る」ギターを産むため、
各社メーカーは苦労をしている訳です。
当然、「コスト」と戦いながら。



結局何が言いたかったかというと、冒頭にも述べた、
「ギターなんてピックアップがよけりゃそれが全て」
みたいなことはないんですよっ!てことを理詰めで説明したかったんでしょう。



とっても大事なことなんで、もう一度載せときます。



つまり、鳴らないギター(振動がイマイチなギター)に、
いくらお金をかけて高いピックアップを積んでも
弦の振動自体がイマイチなら、やっぱり音もイマイチなのです。



誤解して欲しくないのですが、ピックアップ交換が無益という訳ではないです。
ピックアップは、料理でいうところの調味料のようなものだと思います。
味を決める最後の決め手ですから、これはこれで大事です。



ただ、料理がそうなように、調味料が全てではないのです。
そこには素材の選定とかコック(ギターなら職人)の技術とか、
つくりのよさとか、まぁあとは見た目の美しさとか。
そういうの、もっと大事なことですよってことが言いたかったのです。



皆さんもぜひ「鳴る」ギターに出会って、素晴らしいギター人生を歩んでください。





最後まで読んで下さってありがとうございます。






■編集後記

先日、号外版でオークションの紹介をしました。

そしたら予想以上の反響で、びっくりしています。

「ぜひ次もやってくれ」的なお声をたくさん頂きました。

まぁ、そんなに売るもんもないんで、また何かあったら紹介します。

その時は私なりの、「この価格で買えればオイシイんじゃん?」も載せますよ。

あくまでも、「私なりの」ですから、あしからず。






直接のご質問・ご感想など、
また「こんな記事を載せて」などのご要望ありましたら、
お気軽にメール下さい。

listen@tiara.ocn.ne.jp

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