2008/12/24
ビジネス書・ビジネス雑誌の読み方 2008.12.24
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ ┌────────────────────────────┐ │ 本なび! ビジネス書・ビジネス雑誌の読み方 08/12/24号 │ └────────────────────────────┘ 勝間式「利益の方程式」(勝間和代) ……………………………………………………… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3391冊目(2008年12月23日読了) 勝間式「利益の方程式」(勝間和代) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492556060/nishi77m-22/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 勝間勝代の実務・経営本。 =====【内容】========== 勝間式「万能利益の方程式」(p12より) 利益=(顧客当たり単価−顧客当たり獲得コスト− 顧客当たり原価)×顧客数 原則1 顧客単価を1円でもバカにせずにコツコツと引き上げ、戦 略のない値下げはしない 原則2 しっかりと顧客獲得コストを計算して、口コミ等、なるべ く顧客獲得コストが安くなるチャネル・手法を活用する 原則3 コスト改善を地道に行って、かけるべきところにはコスト をかけながら、全体コストを引き下げる 原則4 顧客の普及率に伴ったステージを意識し、市場と対話をし ながら、施策のメリハリをつける =================== 通常の会計では、売上−原価−販促費などで利益はあらわされるも の。 しかし、このままだと確かに実務的には、判断やアクションにつな がりにくいものがある。 そこで、それぞれを「顧客数」で割り、 (売上/顧客数 − 原価/顧客数 − 販促費/顧客数) × 顧客数 さらに重要なものが前にくるように順番を入れ替え、 (顧客当たり単価(=売上)−顧客当たり獲得コスト(=販促費) −顧客当たり原価)×顧客数 という式を勝間氏は提示している。 では、こう考えることのメリットは何か。 やはり判断やアクションにつながるということである。 実務的には、漠然とこう考えている人もいるので、ともすれば、当 たり前の話のように受け取れる。 しかし、私は、コロンブスの卵のような面があると思う。言われて みれば当たり前だが、初めにそれを言って見せるのは、たいしたこ とだと。 さて、方程式のうち、最初の顧客当たり単価が最も重要で、次に重 要なのが、顧客当たり獲得コスト、そして簡単そうでなかなか難し いのが顧客当たり原価、そして、利益に影響を大きく与えるのが、 顧客数、そのような関係にあるという。 またそれぞれに相反関係を持つ面もあるという。 本書では、方程式のそれぞれの項目について、知っておくべき基本 知識、数字を改善するための二大テクニック、そして実務にて実施 するための実証プロセスを紹介している。 本書の価値は、この方程式の部分のみならず、ふんだんに出てくる 経験に裏付けられたマーケティング知識の部分にもある。なかなか 得られない知見が、実例を交えて開陳されており、その意味で1575 円という定価は安いといわざるを得ない。 なおサブタイトルに「商売は粉もの屋に学べ!」とあるが、本書の 内容が、粉もの屋の話であったり、粉もの屋の話が多用されている わけでもない。 実例を多く交え、空論ではなく、実務に活かせる地に足のついた内 容であることを、「象徴」したサブタイトルだと理解するのが適当 であろう。 専門的になりがちな内容を、多くのユーザーに向け、わかりやすく 書いている点も評価したい。 ビジネスにたずさわるすべての方におすすめできる本だろう。 =====【目次】===== 第1章 なぜ、利益の概念が必要なのか 第2章 利益はどう計算するのか?慣れればカロリー計算のような もの 第3章 利益を上げる方程式の解き方 第4章 原則1 どうやって顧客単価を上げるのか 第5章 原則2 どうやって顧客獲得コストを下げるのか 第6章 原則3 どうやって顧客原価を下げるのか 第7章 原則4 どうやって顧客数を伸ばすのか 第8章 明日からできる行動習慣?利益の増やし方をどうやって身 につけていくか 勝間式「利益の方程式」(勝間和代) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492556060/nishi77m-22/ こちらもおすすめです。 お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (勝間和代) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433403425X/nishi77m-22/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●発行人:総一郎 ●率直なご意見、ご感想をぜひお聞かせ下さい。 メールはこちらまで⇒office@philosophia.or2.ne.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



