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情緒不安定性パーソナリティ障害(境界性人格障害)の患者の視点から見た世界にご案内します。「境界例の患者からは、こう見えていたのか!」境界例の世界を、わかり易い言葉でガイドします。臨床心理士、精神科医を目指す方にも一役貢献する内容だと思っております。

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2007/12/23

リストカット

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先生、すごい気が滅入って…。

抗うつ剤を半分に減らしたら
気持ちが悲しくて、
海の底に沈んで行くようです…

そう、昔、薬を飲んで
いなかった頃は、
ずっとこんな気持ちで
過ごしていて、
思考・運動抑制、憂鬱気分がひどく、
小学校5年生の時から
30歳くらいになるまで
自殺を考えなかったことは
一日としてなかったです。

リストカット、自殺未遂も
何回もしました。
(今はしていませんが)

リストカットは
東急ハンズで動物の手術用の
深いメスを購入し、
動脈と静脈に突き刺しました。

なぜメスを使ったのかと言うと、
かみそりで切ると、
動脈まで達するためには
神経も切らなければ
ならなくなるからです。

脈が打っているところに
十字の印をつけます。

刺してみて、メスが当たって
痛いのが神経です。
抵抗があるのが腱です。
ぶよぶよとしているのが
動脈です。

縦横に切ると、静脈も動脈も
切れて、血が吹き上げます。

血が固まらないように
水の中につけると、
赤いマフラーを散らしたように
血が広がりました。

そんなこと、
何回も繰り返していました。

ショック反応を起こして、
下痢と嘔吐が止まらなくなり、
寒くなって、あまりの苦しさに
自分から救急車を呼んでしまったことも
ありました。

動脈を切って、ハイになって、
キャベツ畑を走り回ると、
心臓が打つので
ものすごい勢いで血が噴き出し、
人の畑のキャベツを血染めに
したこともありました。
(もちろんその後は
救急に運ばれましたが)

2リットル血を出して、
気を失ったこともありました。
そのときは、救急に電話して、
つながったところで意識を失い、
しばらく先生が
「おーい、おーい」
と怒鳴ってくれて、
その声で目覚めました。

夜中にリストカットして母を起こすと、
母が血染めになったカーペットを
一生懸命拭くのですが、
私がその上にバタっと倒れたり、
風呂場で血を洗おうとしたら、
風呂場に行くまでに何十回も
倒れました。
親を下敷きにして…。

思えば、親もひどかったけど、
私も随分ひどいことをしてきましたよね、
先生。

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