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2008/10/15

地球温暖化メルマガ【Green】1級建築士の視点によるエコ通信(2回目)

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●みなさん、こんにちは!

1級建築士 池村潤氏による簡単エコ生活シリーズ(第2回目)です!

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◇10月14日号(第57号) 目次◇

1.建築家が描く簡単エコ生活シリーズ(第2回)

「断熱材の箱に住む、箱男と箱女!?」

2.あとがき

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1.建築家が描く簡単エコ生活シリーズ(第2回)

「断熱材の箱に住む、箱男と箱女!?」

現在も第一線で活躍なさっている建築家の若いころのお話で、第一作として親戚の家を
設計した時のことらしいのですが、

「・・・断熱材を入れるのを忘れちゃった。と言うか、断熱材って知らなかったんだよ
ね、アハハ・・・」

という話を伺ったことがあります。

皆さんは「そんな、とんでもない!」とお思いになるかも知れません。

私も大学生の頃にこんなお話を聞き、「スゲェ〜・・・」と思った気がするので

すが・・・


・・・でもちょっと待てよ、もっと昔は断熱材なんて建築物に使われていなかったん
じゃないか!?と後で気付いたわけです。

だから、当時はそんなにたいへんなことではなかったのかも知れません。

そう、みんなもう忘れてしまっているかも知れないのですが、断熱材が日本の住宅に使
われるようになったのは戦後しばらくしてからのことだし、今から30年くらい前まで
は、壁に断熱材が入っていない住宅なんて当たり前、ここまで普及したのはかなり最近
のことなのです。

ヨーロッパの組積造建築は、熱容量の大きな石や煉瓦を積み上げて作られていますの
で、気温変化の影響を壁や床は受けにくく、外気温の変化が大きい場合でも、室内温度
は平準化がはかられることとなります。

つまり熱しにくく、冷めにくい家ということです。


では、日本の家はどうなのでしょう?


平成15年に総務省のおこなった調査によれば、日本の一戸建て住宅の92.5%が、木
造(注)です。

基本的に柱と梁を縦横に組み立てて作っていく工法ですので、基本的にほとんどが隙間
です。

その隙間をベニヤ板や断熱材で埋めて作られるのが、木造建築です。
(注:木造、防火木造を合わせた比率)


従って、室内の熱環境は断熱材次第ということになりますが、逆に考えれば、断熱材以

外の工夫は考えられないだろうかと疑問が湧きます。


昔に建てられた断熱材の入っていない住宅は、冷房もなかなか効かないし、暖房も効か
ない、明け方の寒さときたら耐えられない程でした。

それに比べると、今の住宅は本当に暖かくなりました。

木造住宅の温熱環境がここまで改善されたのは、ひとえに断熱材のおかげです。


断熱材登場の遥か昔、日本の伝統的家屋がどのように作られていたのか振り返ってみる
と、深い軒や縁側、大きな屋根裏などが熱環境的に大きな役割を果たしていたことに気
付かされます。

つまり、空間自体が断熱材の役割を果たしていたわけです。
つまり、住空間と外部との、中間領域をうまく利用していたわけです。

気候の温暖な時であれば縁側の空間は半外部の生活領域として機能しましたし、寒い
時、さらには暑い時でも、外部側の雨戸と内部側の障子を閉め、密閉された空気層とし
ての断熱性能が期待されることもありました。

では、現代ではどうなのか?
「そんなの無理だよ!」という声が聞こえてきそうです。

特に都市部においては、ただでさえ狭い敷地に一杯に建物を建てるわけですから、建物
の周囲に縁側を作る余裕などないでしょう。

さらにはお隣さんも同じ状況ですから、縁側なんて作ったら、縁側同士が隣接しあう不思議な光景になります。

従って、現状ではこのような半外部空間を作ることはなかなか難しいのが現状です。


そんなわけで、我々は角材とベニヤ板と断熱材と薄い外装材で出来た、四角い箱に住む
ことになったわけです。

建蔽率の制限も、ちょっと考えれば分かることですが、庭や駐車場を確保するために建
物は片側に寄せられるのが普通ですので、建蔽率制限はそれだけでは密集住宅地の、そ
の過剰密集の改善には繋がっていません。

しかしよく考えてみると、実は密集していることがそもそも問題なのではなくて、密集
化を原因として住宅が内側のみを向いた閉じた箱になっていることが問題のようにも思
えます。

次回からは、その箱を開いていくための、ヒントを考えていこうと思います。


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2.あとがき

今は金融危機でエライことになっていますね。


金融や商社が取り組む排出権については何度も言ってきたことですが、

金融商品に取り込んでしまうと、このようなときに正常に本来の働きができなく

なるのではと心配です。


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
発行人:グリーンエコ研究所水田幸夫
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