りゅうたまメルマガNo.11★2008年2月25日号★
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★★☆★りゅうたまメールマガジンNo.11★☆★★
♪ 2008年2月25日号 ♪
このメールマガジンは毎週月曜、りゅうたま世界が舞台の連載小説と
ルールブック掲載情報の紹介、追加データ、りゅうたま関連最新情報
を中心に、小説板2回→情報板1回のサイクルで配信しています。
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りゅうたまメルマガをご覧の皆様、こんにちは!
118年前の今日、2月25日は、輸入モノのビールに対抗して、恵●寿ビール
が発売された日なんだそうです。りゅうたまのアイテム一覧には「酒」としか
書いていないものがありますが、どんなお酒なのかは皆様の演出次第!
ちょっと変わったお酒を作って、ゲームを盛り上げてみませんか?
さて、今週のりゅうたまメルマガは、りゅうたま連載小説の第7話を
中心にお届けします。最後までお見逃しなく〜!
(担当:猫月)
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‥……━━━━━━━ * 今週のコンテンツ * ━━━━━━━……‥
★1:小説「ハルカのひよっこ旅日誌」第7話
★2:ハルカの魔法紹介コーナー
★3:今週のブログ更新
★4:次回配信予告・募集/編集後記
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┃★りゅうたま小説
┃『ハルカのひよっこ旅日誌』 第7話:幽霊は花火大会と共に。
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竜から生まれた世界――りゅうたま。
四季を司る4匹の竜と、地形や天候を司る20匹の竜たちは、
今日もどこかで旅人たちを見守っています。
これは……
数多あるりゅうたま世界のひとつで生まれた、とある旅人たちの物語。
***
【あらすじ】
16歳になったばかりのハルカは、3年前に村を出て行った兄を探し、
亡き父からの手紙を渡すため、白犬のカスタと共に旅に出た。
森の中で出会った商人・リオ、ノコフォレスタで出会ったアクイラ、
ジャンと共にパーティを組むことになったハルカは、兄の後を追いかけ
て次の町・ピュールへと向かったのだった。
【前回までのお話はコチラから】
http://archive.mag2.com/0000253518/20071224090000001.html
***
花火大会で有名な町・ピュールは、半球状をした白い屋根と石壁の家々が、
町の北東から南西へと流れる川沿いに並んでいた。
中でも、町の中央に架かっている石橋の脇に建つ2軒は、門構えや広い庭など、
見るからに町の権力者が住んでいそうな造りだ。
それもそのはずで、どちらもピュールの町で有名な花火師の住まいだった。
そしてその片方、薄紅色の屋根の家にハルカたち一行は泊まっていた。
昼間の雷雨が嘘のように空には煌々と丸い月が輝き、静けさに包まれた初夏の
夜の町並みを照らしている。
と、静寂の中に闇を切り裂くような女性の悲鳴が響き渡り、借りた一室で眠り
についていたハルカは目を覚ました。
「な、なんでしょう……今の悲鳴?」
薄暗がりの中、眠い目をこすりながら起き上がったハルカは、簡素なベッドの
脇でお座りしていたカスタの頭を撫で、隣で寝ていたアクイラの様子を伺う。
アクイラはすでに上着を羽織っており、
「庭の方から聞こえたな。噂の幽霊とやらかもしれないから見てくるよ」
枕もとに置かれた弓を手に、扉へと歩き出した。
「わ、私も行きます! ロゼリアさんも心配ですし……」
深緑色の瞳に警戒心を映し頷いたアクイラに、ハルカは寝グセの付いた栗色の
髪を手櫛で梳きながら慌てて応えた。
ハルカが心配している「ロゼリア」というのはこの家の主人で、町で有名な
女花火師のことだ。
半日前――……
ピュールの町に着いた直後、ハルカたちは噴水広場のベンチで休憩しながら、
町のあちらこちらから聞こえてくる噂――月夜の晩に幽霊がでるという――話
をしていた。
その時、広場に面した赤い丸屋根の建物から出てきた2人の言い争いに巻き
込まれた。
言い争っていたのは、ロゼリアと花火大会主催者の男だった。
この町でもうじき開催される花火大会に、花火師として参加するには5名以上
のグループでないといけないという規約がある。
だが、ロゼリアは、仲間はいないが1人でも出たい、と言い張っていたのだ。
そこへたまたま通りかかったハルカたちは、数合わせにはピッタリな4人組。
「そこの旅の方たち、花火大会の賞金と賞品は差し上げますから、手伝って頂け
ませんか……?」
とりあえず話を聞けば、彼女はただ「優勝」がしたいだけと言う。
花火に興味はあるが全くの素人だからとんでもない、と一度は断りかけたアク
イラだったが、賞品の内容を聞いた途端、目を輝かせた。
賞品となっている『蒼い羽根の扇』は、アクイラが旅をしながら探し求めてい
るものに関連あるらしい。
そして、ジャンは賞金の5000Gに、リオは花火という商品価値に惹かれ、
ハルカは純粋に花火を見てみたいと思ったことから、4人はあっさりロゼリア
と花火大会に出場することに決めた。
そのお礼に、ロゼリアは自分の家に泊めてくれるということになったのだが…
町中で『月夜の晩に、ある家の前に幽霊が現れる』という噂が流れており、
その家というのがまさにココだったので一同は苦笑したのだった。
アクイラに続いてハルカとカスタが部屋を出ると、隣の部屋からジャンとリオ
が同じように現れたので、結局全員で悲鳴の聞こえた方へ向かうことになった。
「こんだけ広い家に住んでるヤツが1人だけってのは、不気味だよなぁ……」
ギシギシと音を立てる板張りの長い廊下を歩きながら、ジャンがこの家の感想
を漏らす。
「不気味っちゅうか、淋しくないんやろか……」
リオの言葉に、いくつもの空き部屋を通り過ぎながらハルカも頷いた。
去年の花火大会直前にこの家の主、ロゼリアの父親であるフィレクス氏が亡く
なり、使用人はみな出て行ってしまったという。
花火大会で優勝した家の主が1年間この町を治めるというシステムゆえか、
花火師のいる家には多くの人間が集うが、花火師がいなくなってしまえばそれま
でだった。
ロゼリアも花火師とはいえ、まだ20代前半の若い女性であることから、頼りな
いと思われたらしい。
そんな状況にもかかわらず、亡き父の想いを継ぎ1人で花火を作り続けている
ロゼリアの姿に感動したハルカたちは、大会出場のために名前を貸すだけでなく、
実際に何か手伝えることはないかと申し出たのだった。
月明かりに照らされた広い庭に辿り着いた4人は、雑草が生い茂る小さな池の
側に、虚空を見上げて呆然と立ち尽くしている女性の姿を見つけた。
ロゼリアの身を包んでいる藍色のユカタの長い裾と、赤茶色くて長い巻き毛が、
涼やかな夜風に揺れている。
ユカタというのは、この町に花火を伝えたと云われている東方から来た職人が
着ていた衣装だが、今ではこの町の伝統衣装となっている服だ。
「あの……ロゼリアさん、大丈夫ですか?」
彼女が泣いているような気がしたハルカは一瞬の迷いの後、駆け寄った。
「なんだなんだ、噂の幽霊でも出たのかー?」
ジャンがハルカに続いて近寄り、軽快に問うと、図星だと言わんばかりにロゼ
リアは青ざめて固まった。
その頬にはハルカの予想どおり、うっすらと涙の跡がみえる。
「なに、マジで出たの? なぁ、その幽霊って美人だった?」
ジャンのふざけた質問に戸惑いの色を強めたロゼリアに、アクイラは
「ったくもぅ、女好きバカは放っといていいから」
とピシャリと言い放ち、ここで立ち話も何だから中で詳しい話を聞こう、と家
の中へ導いた。
***
「父が……居ましたの。去年亡くなったはずなのに……」
寝付けなくて夜風にあたろうと庭へ出たロゼリアの前に突然、淡い光を纏った
父親が現れ、哀しそうな瞳で見つめてきた、というのだった。
問いかけても何も答えなかったというその幽霊は、しばらくして何も言わずに
空気に溶けていってしまったという。
「その幽霊を見たんは、今夜が初めてなんか?」
以前からこの屋敷の前で月夜の晩に「出る」と言われていたことを、ロゼリア
も知っていると分かった上で、リオが疑問を投げかけた。
「ええ、そうですけれども……何となく、父なのではないかと薄々気付いており
ました。だから、遭ったら話したいことがたくさんあったのに……私、何も、何
も言えなくて……」
ロゼリアの赤みがかった茶色の瞳から大粒の涙が溢れ出し、問いかけたリオは
気まずそうに目を逸らした。
そのすぐ横に立っていたハルカはハルカで、兄が突然出て行ってしまった時の
事、逢えない人への想いを同調させたのか、目を潤ませている。
いつも冷静なアクイラまで、「私の前にも、アイツが現れてくれたら……な」
と自嘲気味な笑みを浮かべながら小さく呟いていた。
「アイツ?」と首を傾げたハルカの頭を「気にするな」と言いながら撫でるアク
イラを見て、ジャンがわざとらしく大きなため息をついた。
「おいおい、皆までしんみりしてどうすんだよ。問題は、幽霊をどうするかって
ことだろ? ロゼリアちゃんがどんなに良い花火を作っても、それをお披露目す
る大会に出られなくなっちまったら全部パーなんだぜ。どうすんだ?」
しんみりとしたムードを打ち破ったのはジャンだった。同時に、ロゼリアにハ
ンカチを差し出すあたりがジャンらしい。
「ジャン、花火大会に出られないってどういうことなのよ?」
ハルカとリオ、アクイラは初めて聞いたその話に、怪訝そうに顔を見合わせる。
するとジャンは、そういえば言ってなかったな、と苦笑し、町の酒場で先ほど
聞いたばかりだという話をかいつまんで話し始めた。
幽霊が出るのはロゼリアの家の前であり、町を騒がせた者に大会の出場資格は
ない、と現在の町長であり去年の優勝者でもあるブルーヤという花火師が言って
いるという。
ただ、ブルーヤは、ロゼリアの花火師としての腕を恐れているから、大会から
排除しようとしているのではないか、という意見もあった。
「まぁ、早い話がライバルつぶしってわけね」
アクイラが簡潔に言うと、ジャンは渋い顔をして続けた。
「ただのライバルってわけじゃないんだろ、ロゼリアちゃん?」
ロゼリアは、ジャンがこの数時間にこれだけの情報を集めたことに驚きつつ、
頷いた。
「ブルーヤ町長は、私とサファイル……町長の息子で、私の大切な人なのですが、
その仲を裂こうとしているんです」
「そんな……ひどいです。ロゼリアさんは1人で頑張ってるのに、この上、恋人
さんまで奪おうとするなんて」
「まったくだ」
ハルカが怒りと悲しみを混ぜ合わせたような表情で言うと、アクイラも頷いた。
「しっかし、その町長とやらも、何で反対なんやろ? ロゼリアと結婚したら、
その花火制作技術だって手に入るんやから、むしろ歓迎するんやないか?」
「……技術は、渡せないんです。それだけは、亡き父との約束なので譲れません」
リオの意見に、ロゼリアは強い意志を伴った瞳で返した。
ブルーヤを押さえ込んで大会に出場し、優勝するにはどうすれば良いか?
さらに、ロゼリアとサファイルを結びつける良い方法はないか?
しばしの沈黙の時が流れたのち、ジャンが突然ポンと手を叩いた。
「あ、俺、イイコト思いついちゃった!」
「イイコト?」
首を傾げたハルカに、それはな……とジャンは含み笑いをしてから、思いつい
た案を語り出した。
やがてジャンが語り終えると、納得したように頷いたロゼリアは、4人に感謝
の眼差しを向け、
「では、花火大会まであと10日……絶対優勝しましょう!」
高らかに勝利宣言をしたのだった。
***
翌日、アクイラは朝からロゼリアの花火制作を手伝うため作業場に篭っていた。
「そちらの【星】を取って頂けますか?」
はい、と答えながらアクイラは黒くて小さな玉をロゼリアに手渡した。
【星】というのは、ハナビグサという植物の種に火薬をまぶして作られた球形の
ものだ。
これを半球型の花火玉の中に並べて詰め込み、同じように作ったもう1つの半
球と合わせることで出来上がる。
簡単そうに見えて、かなりの集中力と繊細さが求められる作業のようだと、横
で手伝いながら眺めていたアクイラは感心していた。
必要な事以外は会話を交わさない2人の額には、じんわりと汗がにじんでいる。
部屋の中は窓から射し込んだ日差しのせいか、昼が近づくにつれて徐々に暑苦
しさを増してきていた。
ノコフォレスタの町からかなり南下したせいもあるが、初夏とはいえ、昼間の
温度はかなり上がるようだ。
アクイラがふと窓の外に視線をやると、窓から見える川の向こう側に等間隔に
並び建つ家々は、白壁に蒼い空を映して青みがかり涼しそうに見えた。
「そろそろ、ハルカたちが帰ってくる頃だが、休憩にしないか?」
ロゼリアがアクイラの提案に手を止めて頷こうとした瞬間――
作業場の天井からミーンミーンという蝉の鳴き声が降り注ぎ、2人の耳を襲った。
「な、なんですのっ!?」
ロゼリアは驚きのあまり、持っていた花火玉を取り落としてしまう。
が、アクイラは瞬時に天井を見上げ、そこに鳴き声の主がいないことを確認す
ると、舌打ちをした。
「これは……夏魔法か!」
勢いよく立ち上がったアクイラはすぐに弓を取って部屋を出ると、術者の影を
求めて廊下を挟んで向かい側に広がっている庭を見渡した。
そしてすぐに、黒いユカタに身を包んで茂みの中に隠れている男を発見した。
「貴様、何者だ!」
アクイラは叫びながら弓を構え、すぐさま威嚇のために一矢放つ。
男は目前に刺さった矢から飛び退ると、庭と通りを隔てている白く高い石壁を
いとも簡単に飛び越えた。
「待て!!」
アクイラは走り去っていく男を追おうと庭を駆け抜け、家の門をくぐった所で、
そこに立っていた人とぶつかりそうになった。
互いに避けあい、なんとか衝突は回避したものの、青みがかった瞳と髪、爽や
かな水色のユカタを着た長身痩躯の男はバランスを崩して庭に倒れこんだ。
「きゃっ!?」
作業場からアクイラを追って庭へ出てきたロゼリアが、倒れこんできた男の姿
に小さな悲鳴を上げる。
「……ロゼリア」
情けなさそうな表情を浮かべながら身体を起こしたその男性こそ、ロゼリアの
恋人であり、ブルーヤ町長の息子、サファイルなのだった。
<8話へ続く>
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃★ハルカの魔法紹介紹介コーナー
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
りゅうたまメルマガをご覧の皆様、こんにちは〜!
魔法紹介担当の“花見鳥のヒナ“ハルカです♪
今回、紹介しますのは「ミン・ミックスコーラス」という夏の初級魔法です。
小説の中で、アクイラとロゼリアを驚かせた夏魔法というのが、この魔法だった
のです〜。
この魔法の効果は「とにかく凄まじい音量のセミの鳴き声が響き渡り、精神集中
を阻害する」といったものなんです。
私の故郷・エルンテの村でも、真夏になるとセミが鳴いてましたけど……
たしかにあれは、集中できなくなってしまうんですよね〜。
といったところで、今回はこれで失礼しま〜す!
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃★今週のブログ更新
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
2月18日(月):【りゅうたまとは?】竜人の成長〜レベルアップ〜
2月20日(水):【制作日誌】緑竜を食べてきました。(猫月)
2月22日(金):【制作日誌】野生は強い!(松川)
2月23日(土):
【イベント情報】2008年3月1日(土)りゅうたま体験会プレイヤー募集!
2月24日(日):【制作日誌】735Gで、旅に出よう(しろいくま)
気になる記事を見つけたら、公式ブログへGO!
→http://ryu0tama.blog.shinobi.jp/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃★次回配信予定・募集・編集後記
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
★次回の配信は、2008年3月3日(月)を予定しております。
『ハルカのひよっこ旅日誌』第8話を中心にお届けする予定です。
どうぞお楽しみに!
★当メルマガ、小説、ブログへのご意見ご感想、ルールブックを読んでいて
分からないこと等ありましたら、下記へ質問を投稿下さい。
質問に関しましては、ブログ内Q&Aで順次お答えしていきます!
【投稿フォームはコチラ】
https://secure.mynetworks.co.jp/formmail/00070955/
★今回も最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
先日、某所で犬や猫と触れ合う機会がありました。実は私、猫月という名
にもかかわらず猫アレルギー持ち&犬好きなのですが、犬も猫も、遠くで
見ているだけでも癒されますね〜。
リプレイの口絵に描かれているコネコゴブリンもすごく可愛くて、1匹飼
いたいなぁと思ってしまいました♪
リプレイ持っていない方は是非買って見てみて下さいね〜!
では、また来週〜。
(担当:猫月)
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