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2008/01/25

映画に出てくるイイ男を観よう!! 第6号『ミリオンダラー・ホテル』

■■映画に出てくるイイ男を観よう!! 第6号■■

『ミリオンダラー・ホテル』
ドイツ=アメリカ(2001年)

出演:ジェレミー・デイヴィス, ミラ・ジョヴォヴィッチ, メル・ギブソン 
監督:ヴィム・ヴェンダース 

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こんにちは。ちょいひねくれ映画好き、えみです。
「スウィニー・トッド」、気になりますね。久しぶりに映画館に行きたくなっています。

さてさて、このメルマガでは、映画に登場するイイ男達を、私の独断と偏見で
ご紹介しています。今回の映画は、『ミリオンダラー・ホテル』。
イイ男は、なんとクレジットすらされていない、あの個性派俳優です・・・。

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ミュージシャン、U2のボノの原案を、ヴィム・ヴェンダースが映画化したこの作品。
ボノの世界観、音楽、そしてヴェンダースの映像美が、
見事な融合をみせています。

ロサンゼルスのダウンタウンに佇むミリオンダラーホテル。
そこには、社会のはみ出し者達が暮らしていた。
ある朝、主人公のトムトム(ジェレミー・デイヴィス)は、
ホテルの屋上から飛び降りる。
落下していく彼の脳裏によぎるのは、
親友イジーの死をきっかけに始まった、数々の出来事だった・・。

この映画の魅力は、冒頭とラストの屋上のシーンです。
ロングショットで映し出されるホテルとロサンゼルスの朝の風景は、
吸い込まれるほど蒼く、透明。
こんな風景があるなら、是非見に行きたい。
でもそれは、きっと日常のほんの一瞬なんでしょうね。
映画ってのは、日常の美しい瞬間、醜い瞬間を切り取る芸術。
それができるヴィム・ヴェンダースは、やはり天才なのだと、思いました。

さて、今回のイイ男ですが、
トムトムの親友、イジー役のティム・ロスです。
彼はラストシーンで、この映画のすべてをかっさらっていきます。

よく、生まれながらに哀しい目をした俳優がいます。
ジョニー・デップなんて、そうですね。
こういう役者は、得なもので、どんなに嫌な役をやっても、
その裏に潜む悲しみを自然に醸し出すことが出来ます。

この映画のティム・ロスの役も、決していい役ではありません。
酷い言葉をトムトムに浴びせかける、信じられないほど冷たい男です。
でも、そうやって憎まれるようなことを平気でやっても、
ただの嫌な奴に終わらない。
もっと深い、悲しみや切なさが、スクリーン一杯に広がるのです。

ほんの数分の出番ですが、この映画の深みを数倍にする演技。
物語を根底からひっくり返す言葉たち。
彼の演技のおもしろさを、充分堪能できる名シーンといえるでしょう。

映画には、いろんな種類があります。
集客だけが目的の、あまり中身のない映画もあれば、
興行が望めなくても、表現を優先する映画もあります。

きっと、この映画は、今まで紹介した映画の中で、
一番、観客に受け入れられにくい作品でしょう。
衝撃的な冒頭のシーンが終わったら、
あとはのんびり、観る人によっては、少し退屈なストーリー展開が続きます。
でも、そんな映画もいいと思うんです。

ホテルに住む人々と同じで、
映画にだって、個性がありますよね。
自分に合う映画もあれば、理解不能な映画もある。
全部が全部、わかりやすいストーリーと、キャラクターだったら、
想像力をはたらかせるスキがなくて、観客はただ受身に徹することになってしまう。

本当にいい映画・・・なんてわからないけど、
やっぱり、観客の心に何かを残せる映画が、素敵です。
「ミリオンダラー・ホテル」は、単純明快ではないけど、
何かを残そうとしている映画には違いありません。

もし、機会があれば、
ロサンゼルスの美しい景色と、
ティム・ロスの素晴らしい演技、
しして、ミリオンダラー・ホテルの、変てこだけど、
憎めない住人たちに、会ってみてくださいね。

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発行者       えみ
メール       movie_handsome@yahoo.co.jp 

本文の無断転用を禁止します。

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