【クラシック音楽ぶった斬りプラス】ギレリスのブラームス/ピアノ協奏曲第2番
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クラシック音楽ぶった斬りプラス 2009/7/4
発行部数456部(まぐまぐ142部 独自配信314部)
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■ギレリスのブラームス/ピアノ協奏曲第2番
1958年録音では、ギレリスは腰の強い締まったタッチで存分に激しい力感
を表出し、音楽の運びも明確で淀みがない。
ときとして粘りや柔らかみに不足するが、自己のスタイルの範囲内で感情も込
めている。
ライナーの指揮は厳しいアンサンブルと迫力が印象的で、曲想のきりりとした
対比に独自のものがある。
雰囲気には欠けるが、ギレリスとともに思いきりのよさが快い。
ヨッフムと組んだ1972年録音は、ギレリスが成し遂げた最も感動的なブ
ラームスである。
演奏スタイルは旧録と変わっていないが、フィナーレのテーマが本当のグラツ
ィオーソで弾かれているのを聴けば、ギレリスの到達した奥深い音楽の世界が
理解されるだろう。
テンポは全体に遅く、ブラームスの書いた複雑な楽想を、ピアニスト、指揮者
が一体になって、丁寧に解きほぐし、そこに新しい光を当てている。
ギレリスは若いころから一切の粉飾を排し、音楽の核心に鋭く切り込んでゆく
ような演奏をしてきた人だけに、晩年のこの演奏には、そうした特徴のうえに、
さらに精神的な厚みが加わっている。
抒情的で詩的な"歌心"にあふれているのが魅力だ。
ヨッフムもベルリン・フィルを存分に鳴らしながら、構えのしっかりとした音
楽をつくりあげている。
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クラシック音楽ぶった斬りプラス
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