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2009/09/17

【クラシック音楽ぶった斬りプラス】F=ディースカウの「冬の旅」

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  クラシック音楽ぶった斬りプラス         2009/9/17

           発行部数515部(まぐまぐ155部 独自配信360部)
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■F=ディースカウの「冬の旅」


数多いF=ディースカウの「冬の旅」の中で、4回目のムーアとのグラモフォ
ン盤が最も完成度が高い演奏だ。


これ以前のものは詩を意識的に分析したり、言葉の表現に声の技巧が偏ったり
しがちなところがあり、どれもが精緻な演奏でありながら、どこかに計算され
た表出のパターンが感じられた。


だが、ここではそれまでの枠から解き放たれた、F=ディースカウそのものの
心の歌を聴くことができる。


5回目の録音はバレンボイムの描き出す陰影の深さ、絵画的描写力、色彩的表
現は、ともすればモノトナスな心象風景として捉えられがちな「冬の旅」を、
挫折し絶望のどん底へ落とされた青年の心理劇としてリアリスティックに構成
している。


その心理的描写力の鋭さは、4回目録音のムーアの淡々としたピアノとよい対
照だ。


F=ディースカウはピアニストを代えるごとに新しい境地をひらいている。


6回目の録音はブレンデルのピアノが凄い。


どんなフレーズにもシューベルトの魂がこもっているかのようで、鬼気迫る一
瞬が訪れる。


F=ディースカウもピアノにふさわしい骨太の声でブレンデルと拮抗する。


F=ディースカウの状態は彼のベストとはいえないが、新しい「冬の旅」を創
り出そうとするその意志が、ストレートに伝わってきて感動的である。


7回目の録音はF=ディースカウの結論である。


本人は、

「シューベルトこそ何回歌っても、何回録音しても、満足できた試しがない。
機会あるたびに何度も録音を重ねていきたい。」

と語っていたという。 


お求めはamazonで
http://classicalmusic.livedoor.biz/archives/50920231.html



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 クラシック音楽ぶった斬りプラス
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